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F. カルッリ「アレグレット」(練習39) 〜 「青本」和声分析14


F. Carulli : Allegretto概要

ニ長調。三部形式。
舞曲のような軽快な小品。

和声分析

基本的にT - D - Tの和音進行でできている。
9小節目からは低音がずっとAなので機能としてはドミナントとなる。その中でどういった進行となっているかは括弧内に記した。ただ16小節目のドッペルドミナントによりD.S.のあたりはイ長調的になっている。

また15小節目の和音も解釈が分かれるかもしれない。
14小節目あたりから既にイ長調としてみた場合、15小節目は全てIVとしても良いのかもしれないが、和声の教科書的にはIVの第二転回形はVには行かないことになってる(今回までにみてきた小品で何度か登場していた気もするのでギターにおいては許容されているのかもしれないが)。なので私はここでは15小節目2拍目を違う和音として解釈した。

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