謎々

理由はきっとある
そうかもしれない
好きになることにも、嫌いになることにも
けれどそれを考えることも口にすることも野暮になってしまうときがあるように

理由を探したくない時がある

絶望することに理由なんてない
正確には理由ばかりがあって
常にしていないだけで凄い

絶望の材料の上を歩いている
だから何かの拍子にヨロケて転んだら
私の中に材料が組み込まれてしまう
希望を探すロボット

ちゃんとしないといけないのは窮屈だなあ
もっと本当は心をみせてしまいたいよ

大したことじゃないよ
大したことじゃない

そうやって大したことじゃないにした
大したことだったものたちが材料になって落ちている

幸せな気持ちで生きていきたいからと
マイナスをすてれば
プラスも一緒に減っていってしまう謎々
楽に生きたいとひとりになったのに
独りはどうしようもなく怖い謎々

理由を探すのは正体を知ってしまうこと
知れば消えてしまう気持ちもあるよ
知らなければよかったなんて
もう遅い話 知れば消えてしまう

なら探さないでいよう
でも見つけたいと思う

謎謎