歌詞「おばけとお屋敷」


薄闇の中の屋敷を

白いワンピースのあの子が駆ける上がる

開け放たれた窓、夜風に踊るカーテン

好奇心と孤独、心の中で鳴っているブギ

君はなくの、笑うの?

 

小さな血肉が感じるのは、もどかしい永遠で

黒い目ばかりの眼で見る世界、客観的じゃない、その空間

そのまま駆け上がればいいの、きっとまだ何も知らないから

生きている、そんなことないわ、始まったばっかり、「それだけ」

 

木でできた玩具が、チェスボードでランデブー

君と違って彼らは大人さ、悲しみを知ってる

君にとって夜は、お化けが駆けまわる世界

絵本の中の、牧歌的で、スウィートな地獄

君は、泣いているの?

 

小さな血肉に裂きたくって、恐怖が笑ってるよ

黒い目ばかりの眼で見る君を、カモにしてる、滑稽ね

眼を閉じていればいいの、朝が来れば消えてしまうから

生きている、その結果浮かび上がる、永遠を生きるというその喜劇

 

その目ずっと無表情、きっと何も知らない

一桁、それも前半だけの時間、その永遠

きっと君を見れば誰もが言うだろ、汚れることのない世界

でも、そうかな、どうかな

 

小さな血肉に裂きたくって、恐怖が笑いだす

でもね、黒い目の君は、気づいているだろ、恐怖は肉は裂けない

眼を閉じていれば、楽しい世界が見続けるのかな

生きている、その結果味わうのは、また忘れるという悲劇

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