ミュージカル『アナスタシア』(2023)
久しぶりに大阪遠征してミュージカルを観劇した。
3年半前、一度幕は開いたが公演中止を余儀なくされた『アナスタシア』。
2023年10月26日@梅田芸術劇場メインホール
幼い頃の記憶を無くしたアーニャを、詐欺師のディミトリとヴラドが「皇女アナスタシア」に仕立て高額な賞金をだまし取ろうとするが、アーニャはアナスタシア本人かもしれず、アーニャは「自分が誰なのか」を探す冒険をする、というのが大筋の物語。
ディミトリとヴラドがロシア帝国皇帝ニコライ2世一家のことや作法やダンスを徹底的に教え込むのだが、端々に昔の記憶が戻ってきて、ふたりが教えていないことがふと出てきてふたりは驚く。
グレブは皇帝一家を暗殺したボリシェヴィキの将官。道端で会ったアーニャがアナスタシアになろうとしている事を噂で聞き、「もし君がアナスタシアなら君を殺す」と警告するがアーニャは聞かず、トップから「アナスタシアを暗殺せよ」と命じられる。
リリーはマリア皇太后に仕えていて、ヴラドと昔の恋人。ヴラドはマリア皇太后にアーニャを会えるよう頼み、リリーは協力する。
結末はおおよそ予想通りだが、終始ストーリーも楽しめた。
舞台セットはシンプルだが、背景と両端に大きなLED映像があって、一瞬で場面転換する。だからほとんど暗転しないし、暗転してもキャストさん走ってはけてすぐ次のシーン、って感じ。そしてLEDだから映像が鮮明ですごく綺麗だった。
音楽が好きだった🎶キャッチーで耳に残りやすくてリプライズが多くて。1幕は場所がロシアなので、ラフマニノフとかチャイコフスキーっぽいなーって感じた 。
3年半前は行けるはずもなかったが歌唱披露の動画は聴いていて、この2曲を聴いたときに感動して泣いてしまった。
2幕はフランス・パリだから、ノリが良くてジャズな感じで。その変化も面白かった。
メインキャストそれぞれにソロがあって良かったし、バレエのシーンでの四重唱が素晴らしかった。
シーンのBGMでワンフレーズだけ使ったり、分割して使ったり、「またこのメロディだ」と探すのが楽しかった。
劇中劇でバレエがあるのだが、バレエで活躍しているダンサーさんが踊っているし、アーニャ、ディミトリ、グレブの心情を表していて面白かった。
衣装はマリア皇太后の、真っ黒に金のキラキラのラインや刺繍が入ったドレスがすごく綺麗で、映像で見てても好きな衣装だったが、実物を見てやっぱり綺麗だった。
ずっと観たかった作品なので、観に行くことができてよかった。公演は残りわずか。千秋楽まで応援しています!📢
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