推しの子からは、今必ず知っておくべきビジネスのトレンドが学べる。
先日こんなツイートをしました。
本文は以下のとおりです。
コレだけは押さえておかないと時代に乗り遅れる。っていうトレンドを #推しの子 から学べる。
推しの子は今大ヒットしている。内容、絵のタッチ、設定、演出、声優。そういった要素もあるが、推しの子の何が他と決定的に違うか?というと、それは…
1話が"1時間半ある"こと。コレに尽きる。
ここにイマのビジネストレンドがある。
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大学に入学した僕が一番最初に手をつけたビジネスモデル。それはサービス販売だったが、その時のセールス手法は7日間に分けて、セールスレターを配信していくというものだった。
今では、詐欺に遭う人が増えてしまい、ちょっとこの手法の印象が下がってしまったけど…(手法に罪はない)。
でも、正しいお客さんを集め、正しいレターを書き、それを7回に分けてコツコツ配信すれば、最終日にはサービスが飛ぶように売れた。あの衝撃的な経験はいまだに忘れられない。
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先日、有料のビジネスセミナーに参加した。(ここから話すことは超優良級だから耳の穴をかっぽじって読んで欲しい)
するとそこでは、今のビジネスにおいては7日間も配信していたらお客さんの大半が離脱してしまう。だから1時間超えの有料セミナーを配信して、その最後でサービスをさりげなく紹介するのが主流だ、と講師は説明していた。
つまり、
《数年前まで》
①7日間に分けてセールス
《現在》
②長時間動画により一撃でセールス
という違いが出てきたということだ。ちなみに、マジで数年前も色々調べたけど、長時間動画セールスはさほど聞かない話だった。(クソ長いセールスレターは結構見たけど)
これは5Gだったり、YouTubeの覇権獲得によるスマホ動画の視聴習慣の形成なども影響しているが、何よりも大切な違いは、
「人々の消費行動」
にある。
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究極的にいえば手法を追うことに価値はない。押さえるべきことは、
「人々は昔よりももっと飽き性で、待たされたくない」
ということだ。
(まぁ昔からお客さんは怠惰で、飽き性で、めんどくさがり屋で、行動しないというのはビジネスの暗黙の了解だけど…)
映画の2倍速視聴が問題になったことがあるが、まさにこういった人々の忍耐性の違いが、セールス手法に影響を与えているにすぎない。
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話を推しの子に戻す。
推しの子もこのトレンドを丁寧に追った結果、1話だけで「アイが〇〇」という衝撃的展開までを描いた。これにより
「推しの子って単なるキラキラアイドルのつまんないアニメか、俺には関係ないな」
と思われて離脱されるリスクを極限まで下げている。(何も見てない人はアイドルアニメだと思ってしまっているけれど)
アニメにとっては、「見られない」より「興味を持って1話を見てくれた人が離脱する」ことの方が由々しき事態なのだ。
コレを減らす効果的な施策を打ったという意味で、推しの子はやはり面白い。
そして、黒川あかねは可愛い。
推しの子を見ている人ならば、1話のラストに何が待っているのかよくご存知だと思います。
あなたが何かサービスをやっているなら、よくよく詳細にチェックしてみてください。本当に途中で離脱される可能性を極限まで削れているか?
例えば、動画セミナーをやるなら、2倍速機能くらいはもはや設定しておかなければ損です。リアルタイムでやるなら、全く構わないのですが、配信する場合、2倍速があるかないかだけで、離脱率がだいぶ変わると思います。
僕も情報系は2倍速がないものはほぼ確実に見るのをやめてしまいます。
こう聞いて、不愉快になる人もいらっしゃるかもしれません。最近の若者は何を考えているのか、と。
でも、このトレンドは僕個人や誰かを非難したとて、変わることではありません。
全員が有限な時間を、多すぎる何かに使っているのです。2倍速を禁止されることが現代人に与えるストレスはとんでもないものがあるでしょう。(まぁそれ自体が異常だ、という議論は成り立ちますが)
ビジネスは、お客さんに話を最後まで聞かせて、買ってもらうことがすべてなので、お客さんが飽き性なら、飽きられない努力をすることが大切です。
推しの子から学べることは多いです。
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