伊藤忠のファミマTOBは適正だったの?【ゆるふわ!今日のいろんな会社のニュース#4】
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今日のニュースは3つです。
ラインナップはこんな感じ。
①伊藤忠のファミマTOBは公正価格だったのか?
そもそもファミマが伊藤忠商事って商社の子会社だって知ってましたか?僕は就活で商社を受けた時に知りました。
2020年にTOBという手法で子会社化していたんですが、この時の価格が2300円。に対して、東京地裁は公正価格が2600円だった、という判断をしたんです。
価格がTOBで決定した後、強制で株式を買い取られてしまったTOB不参加組の株主たち(RMBキャピタルなど)が価格の決定を求めていたんですね。この強制で株式を買い取られることを「スクイーズアウト」と呼びます。
TOBが起きたとき、伊藤忠はすでに株式を5割くらい持っていて、親会社ポジションだったわけで、それによりこの価格決定が「親会社に有利な価格決定で一般株主の利益を損なうようなモノだった」というような反論が出たわけですね。
②テスラ自動車のEVが他社を圧迫!
テスラが「2023年1月〜3月」の電気自動車(EV)の世界販売台数が前年同期比で36%増加したと発表しました。
結論、テスラの強みとして、オンライン販売、があります。
「え!テスラすごい!店に行って、買おうと決めたら、家に帰ってネットでポチれば買える!楽すぎる!」
みたいな声もありますが、ビジネス的な面でいうと「価格変更が容易」という決定的なメリットがあります。
逆にGM、つまりゼネラルモーターズやフォードなどの大手は独立系のディーラーに販売を頼んでいたりして、複雑なのでなかなか価格を簡単に変えられないのです。
では、なぜ価格を変更しやすいと得なのか?
市場の需要の変動に合わせて、価格を変えることができると、売れ行きが経済動向からの影響を受けづらくなるからです。
テスラは1月に、大幅な値下げを行っていて、ライバル各社にかなり大きな負荷を与えました。
テスラの強みを簡単にまとめると、「シェアをたくさん持っているのに、価格設定も柔軟に行える」というところにあるのかもしれません。
逆に電池面では米中対立の悪影響を受ける懸念が残っています。
③9期連続最高益のハマキョウとは?
ハマキョウレックスという会社をご存知でしょうか?
2023年3月期には9期連続の最高益を見込み、営業利益率も9%前後とかなり高い会社です。
1971年に静岡県浜松市で創業し、2001年には二部に上場。
小売業やメーカーなどの物流機能を丸ごと行ってあげるという「サード・パーティー・ロジスティクス(3PL)」の物流センターの事業を、日本で初めて事業化したということで知られています。
面白い施策の一つが、「日替わり班長」制度というものです。
簡単にいうと、現場の責任者ポジションをみんなで日替わりで担い、毎日損益の決算を行うことで、全員が当事者意識を持って収益力を高めようと動くための制度みたいな感じです。
これで競合他社に比べて
トナミHD→5.4%
センコーGHD→3.8%
ハマキョウ→9.0%
こんな感じの好成績を収めているわけです。しかし、PERが日経平均の13倍に比べて8倍と下回っているなどの問題もあります。
【用語まとめ】
TOB
ホールディングス
電気自動車
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