ネタバレをしない大福の話

この冬、一番ナウでホットなムーブメントに乗るっきゃない(by中山秀征)ってことで、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を観てきた。が、公開から鑑賞に至るまでの数日間、とにかく内容や感想が出来るだけ目に入らないように、ツイッターでも「スター・ウォーズ」や「ジェダイ」はもちろんのこと、「ルーカス」、「レイ」、「キャリー」、「マーク」、「JJ」、「ライアン」、なんなら「最後」まで、関係のありそうなワードを一瞬でも目にするとすかさずスクロールして避けていた自分があっさりネタバレするのもなんなので、なんとか具体的なストーリーには一切触れずに頑張ってみようと思う。

例えば、いちご大福をはじめて食べて帰ってきたとしよう。なんだ急に。試行錯誤が変な方に向かってる気もするが、とりあえず続ける。なんと、あの大福にいちごをぶち込んだのだから驚きだ。新しい。そして、その点は乗れる。いいじゃないか、大福も新時代突入だ。食い合わせも割りと好きだし、何よりこれで次回はいよいよ何でもありだ。一体どんな大福が来るのか。

ただ、あんこの方の出来には疑問がある。まず量多い。しかも、どうしてもこの量を費やさないとこの味が表現できなかったというより、なし崩し的にすげえ量になったって感じな上、なんか炊けてない小豆が歯に詰まったとことかもあった。

表面のもちの部分に関しては「おお、かっこいい!」ってとこもありつつ、ただそんな場面でも、よく考えたらこの下のあんこはいちごの邪魔ではないかとも思ったりで、なかなか複雑。そもそも「かっこいいもち」ってなんだって話で、例えとして破綻してるけども。

悪いとこはたくさんあるけど、否定する気にもあんまりならない。どちらかと言えば、やっぱり大胆にもいちご大福なるものをこさえて世に問うたことを応援したい。老舗の和菓子屋の何代目だかが作る昔ながらの大福をいつまで喜んで食い続けるのかって気持ちはあるし。今回、おなじみのオープニングを観ながら「おれ、じいさんになってもずっとこうやってこれ観てんだろうか…」と思ったんだけど(ディズニーはやめる気ないっぽいし)、大福は相変わらず食べてるんだろうが、未来のそれは思いもよらないような大福になってるかもしれないとは思えた。出来ればもう少し、美味しいあんこを。ほんとに大福食いたくなってきた。

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