服のこと | 25 7年ぶりのボーダーシャツ
25 | 7年ぶりのボーダーシャツ
このボーダーシャツは2度しか着たことがありません。
1度目に着たのは7年前。
祖母の実家である広島県の因島へ母と共に行った時に、
母の叔父であるトクノリおじさん(私の大叔父にあたる)に買ってもらったものです。
海に入るのに海用のTシャツがないんじゃだめじゃないか〜!と、因島のしまむらでささっと買ってくれました。
2度目に着たのはついこの間の7月の三連休。
母が久しぶりに因島へ行くとのことで、
「今回は寝台特急サンライズに乗っていくけど来る?」と誘ってもらったのです。母は電車の旅が好きみたいです。
私は死ぬまでにしたいことの一つが寝台特急に乗ることだと母に話したばかりだったからか覚えていてくれたのです。嬉しかった。
実家に置いてきてしまっていた1度しか着ていないボーダーシャツをクローゼットから探して母が持ってきてくれました。
7年ぶりのボーダーシャツとの再会です。
母は子供のころ、夏にはよく親戚のいる因島へ行ったそうです。
母は因島に帰るととても嬉しそうで、いつの間にか広島弁でスラスラ喋っていました。ここは母の第二の実家なのだと思いました。
私自身は大叔母や大叔父とはほとんど会ったことがないので、ほぼ他人ですがみんなとてもあたたかく迎えてくれました。
母の従兄弟のまさやさんは船を持っていて、
7年前も今回も船でドライブへ連れて行ってくれました。
途中で無人島に寄ってほぼ初対面の他人のような親戚たちみんなで海でお弁当を食べました。
母がここへ帰ると大叔父のトクノリさんはいつも「鏡に連れてっちゃる」って何回も何回も言います。
鏡(かがみ)というのは母の祖母の家がある場所です。
鏡浦町のことだと思います。
鏡(かがみ)という地名はなんて綺麗なのだろうと思います。
また因島へ行きたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?