公共のゴミ箱考…ゴミを拾って考えたこと


野菜の皮や芯などは冷凍しておいて、たまったら
水からコトコト煮て「野菜ダシ」を作っています。
汁物や隠し味に大活躍します。

ある日の出勤時の電車内での出来事。目の前にゴミが落ちていたんです。
車両に乗客が数えられるほどの空いたキレイな車内…。目的の駅に着くタイミングで、私は小さな紙ゴミに気づきました。“たしかホームから上がったところにゴミ箱があったはず…!”私はさり気なくゴミをつまみ電車を降りました。ところが…ゴミ箱がないんです。公共の場所によく置いてある大きなゴミ箱…分別のために、たしか3つ置いてあったと記憶していたゴミ箱がなくなっていたんです。
“いつの間に…。”振り返った後方がトイレなので、仕方なくそちらの個室のゴミ箱に拾ったゴミを捨てさせてもらいました。

東京の外れでも、公共のゴミ箱が撤去されていた現実に「残念な気持ち」と“これが世情であり現実なのか…。”と何とも言えない気持ちになりました。

帰りの電車でいろいろ想いがめぐりました。“駅からゴミ箱が消えるのは、今や都会の主要駅や国の大きな行事のときだけではなくなっているのか…”と。
「どこでもゴミを捨てられるということ」が、ある意味「公共のサービス」だったこと。近年の様々な事件の影響で、公共機関であらゆる安全対策が必要になったこと。もちろん環境問題に取り組むことが、私たちの生活に浸透しないと「間に合わない状況」になって久しく、また、マナーの問題も注目され「一般ゴミの持ち込み」などゴミ問題は時代の変化と共に変遷していることを実感しています。(家庭ゴミの公共ゴミ箱への持ち込みを初めて聞いたとき、“誰がそんなこと始めたんだ!!!”と怒りをぶちまけたくなり、世知辛い世の中であることを痛感したものです。おばあちゃん子なので曲がったことが大キライです。)

日本人の「ゴミに対する認識」が、いい面にも悪い面にも出ていることを“駅から消えるゴミ箱”に感じたので、書き留めておこうと思います。

ペットボトル飲料を(特に持ち歩きサイズのものは)買わないようにしています。出勤時にお茶を持参するのですが水筒を愛用しています。(夏でもホットドリンク派なためでもありますが。)息子も部活やお弁当持参の高校〜大学時代、ずっと自家製煮出し麦茶(息子はアイス派)を水筒で持参していました。
海外では街角でミネラルウォーターが補給出来たり、牛乳の量り売りなどのシステムもあり、テレビを観て感じた「マイボトル文化の差」に驚いたものです。私は管理栄養士でもあるので、食品衛生上のことを考えると“マイボトル化”にも大いに不安があるのですが、いずれは日本でも「画期的なペットボトル削減の飲料流通」は始まるのだろうと思います。
ペットボトルの便利さは否定しませんが、やはり個人個人が「最小限に使用する心がけ」を持つだけでも、使用削減のための第一歩にはなると思います。むしろ、使用削減に繋がるアクションこそが「もうすでに環境保護のために取り組めること」公共のゴミ箱が減っているから、自宅出発なら水分は持参する…。そのアクションが大切なのではと思うのです。例えば小さくなる水筒があったら実践してみようかと思われる方もいるかしら?
参考までにシリコンの水筒…画像載せつつご紹介しますね。

あまり熱いものは向かないけど、
とにかく小さくなるのは助かります😊

数ヶ月前、コンビニで息子と夢中になってる『ウマ娘』のコラボ商品(フライドチキン)を購入する際、購入した食品を入れるタッパーを持参しました。
店員さんに勇気を出して、商品は持参容器に入れて持ち帰りたいと伝えたら、手早く容器に入れて別にチキン用の紙袋をくれました。(娘たちが印刷されている袋…油をつけない状態で保存したくての行動。)
個数の食品ならお店でも「タッパー持参」をそろそろ薦めていただけるといいのになぁと思います。まぁ“進まないんだろうなぁ…”とも思っています。(でも、コンビニおでんは「鍋持参」する方もいらっしゃると聞きます。)

商品の流通をする上で、容器は「なくてはならないもの」です。
子どもの頃…お肉やお魚、お味噌やお豆腐は今ほど“立派な包装”はされていないものもお店によってはありました。お皿やお鍋を持参して私も買いに行った記憶があります。
環境問題が叫ばれて久しくなりましたが「環境のためにはいいことをしていた昔」に簡単に戻れない事情も想像がつきます。日本の多くの企業が、環境よりも衛生管理や安全流通を優先する現状も“日本らしさ”であると考えています。

ただ、現在の容器の主流は「使い終わったらゴミであること」をもう少し意識して過ごすべきではと自分に言い聞かせています。すでにお店でリユースの容器を販売して再利用者には割引きするなど、企業によっては実施を始めているところもあるようです。そのようなお店を積極的に利用することも環境保護のアクションになります。例えば多めの量をひと袋買って、自宅で使いやすい量に分けて使うとか、私も発想を変えなくてはと思います。食材小分けにシリコンの袋状容器を使っています。この容器は冷凍も電子レンジも対応可です。食品用ラップフィルムもなるべく使わないようにしていますが、まだまだ頼っているかなぁと反省の日々です。夫のお弁当に持たせるおにぎりは、ラップ越しに握るのでラップフィルムは欠かせないかなぁ…。

電子レンジ調理よりも、ラップフィルム節約とか
冷蔵庫や野菜室のスペース確保に役立ってます。

反省や自嘲も含めて、今回は「公共の場所から消えるゴミ箱について」綴ってみました。“日本は街が本当にキレイ!”テレビのインタビューに捕まる外国人観光客の多くがそう答えてる様子をよく観ます。日本の街角にゴミ箱が多かったときは、すぐにでも手放したいゴミを“すぐ捨てられるゴミ箱があったから”真面目でルールに厳格な日本人は「ゴミを正しくゴミ箱に捨てられていたにすぎなかった」と、ゴミを“よきタイミングで捨てられなくなったこと”で私は初めて気づき、その有り難さをしみじみ感じたのでした。

事業ゴミや地方公共団体によっては、有料ゴミ袋導入で「ゴミを出すことへの意識改革」はずいぶん前から始まっています。“ゴミへの個人の責任”は、現代を生きる人間にとって必要なスキルであることを改めて自分に言い聞かせるNoteになりました。

そういえばシリコンの小さな袋があったら携帯ゴミ入れになるなぁ…。今回のようなときのためにも、持ち歩くようにしてみようかなぁ。


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