Santa Maria Church / Álvaro Siza Vieira #01
半年の留学生活が終わり、何か書き留めておかないとこぼれて落ちていってしまいそうだなと思い、それぞれ訪れた場所や、その時に考えたことなど書き留めていこうと思います。
ということで、ポルト編から。(できるだけ訪れた順番で。)
初めに訪れた建築は、Santa Maria Church / Álvaro Siza Vieira
最寄り駅のMarco de Canaveses駅から徒歩で30分ほど坂道を上ると現れる白い箱から端部を書き取ったような外観をした独特の建築。
初めての生のSiza建築に興奮しすぎて、iPhoneで写真を撮り忘れてしまいました(この時点では何も気づいていなかったけど)。
前面ファサード。
こちらは一辺の中心部から直方体をかぎ取ったファサードとなっています。内観の写真を見たことはあったものの、この外観からは想像できず。
天井高を抑えたエントランスを抜け天井高の高い礼拝堂へ入るシークエンスが滑らかでありながら劇的な空間の変化を演出していました。(なぜ写真を撮っていないのか…)
正面エントランスに水がわいている瓶があり、その水が床に落ちてそこで生まれる水の音が教会内に響いており、より空間を聖なるものに昇華させていたと思います。(その音の効果について管理人?のおばちゃんが説明してくれるもポルトガル語が全く分からず…)
Sizaは白いモダニズム建築を作る建築家で、雑誌などの写真からすごいクールでシンプルな空間を作るなぁと思っていたけれど、実際に訪れた印象は全く違い、マテリアル(花崗岩、プラスター、木、スチール、コンクリートetc)が持つ個性的な雰囲気や色はもちろん、白いプラスターのキャンバスの上に描かれる光の絵画は、この白い箱の中に様々な表情が現れる宇宙のような空間が生まれていました。
目線の高さより少し低めに入れられたホリゾンタルなスリット。立っているときは目線より少し低く、座ったときに目線の高さにくるようコントロールされています。外部環境をただ従順に取り入れるのではなく、体験者が空間を楽しむ一要素としてこのスリットからの景色を考えているように感じました。
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