ささ

建築学生/備忘録として

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建築学生/備忘録として

最近の記事

Rectory building for New Lisbon University / Aires Mateus 1998 #13

今日はアイレスマテウス設計のリスボン大学のキャンパスを。 あいにくの天気ながらキャンパスを訪問しました。 休日であったこともあり学生の姿は見えないもののキャンパスの前の芝生や、横の階段などは向こうの学生たちはうまく使いそうだなという印象。(みんなでわいわいしながらお酒飲んだり) キャンパスの立面には石材が用いられそこにガラスのスリットが入っています。水平方向に伸びやかな立面は、モジュールとなっている石材の寸法をいくつか用いることで表情を豊かにしています。(それに合わせて

    • Estação do Oriente / santiago calatrava #12

      久しぶりの投稿になりました。 今日からリスボンで回った建築などを残していこうかと思います。 まず初めにカラトラバ設計のオリエント駅を。 ホームの下にある空間を載せていきます。 カラトラバ得意の生物の構造をモチーフとした構造体が空間自体を作っています。構造自体は非常に力強く、電車が伸びている方向に対して伸びやかな空間を作りつつ、その直交方向にあばらのような構造が空間をまたいで並んでいます。構造躯体の間に動線がおかれている形。 照明などのくぼみに剣山がおかれるも、多くの

      • Universidade do Porto / Álvaro Siza Vieira #11

        前回に引き続きシザ設計のポルト大学を!! 展示室から残していこうと思います。 こちらの半円形の空間は天高が少し高めになっており、そこに間接照明が入っています。ただ、自然光はないので、少し均質的になっている気がしました。 中心にスロープがあり、その周囲の空間でポルトの住居のアーカイブが行われていました。空間にある線が現れては消えていく感じが不思議な印象。 この数十分後に図書館に行くのを忘れるという大失態に気づいてしまうという…(勉強不足の極み…) 最後に気に入った部分

        • Universidade do Porto / Álvaro Siza Vieira #10

          今日はポルト大学について。 大学とは思えないようないくつかのマッスなヴォリュームで構成されています。ファサードはシザらしい水平方向のスリットと庇、ヴォイドのようなテラスから構成されています。ポルトガルの強い日差しに対してヴォリュームごとに様々な操作で飛び出た庇が取り付けられています。 奥のヴォリュームのスロープ空間。 スロープ空間がそのまま形態になっています。空間はさすがにきれいだなと思いつつも、この空間においては他の建築ほどの豊かさは無いかなとも思ってしまったり…どう

        Rectory building for New Lisbon University / Aires Mateus 1998 #13

          Casa / Souto de Moura #9

          ポルトで訪れたいくつかの建築を紹介します。 まずSouto de Moura設計の建築。 シネマハウスとグーグルマップ上では出ていたものの住宅なのか公共施設なのわからず。また、どちらにしても開いていなかったので外からのみ… 一枚目の写真の方が裏側のエントランスになっており、坂を下りた先に階段がありそちらからもアプローチができます。 建築自体はベースのボックスからいくつかのボックスが外側へと突き出してきています。スチール・ガラス罪で構成される基壇部分が明るいポルトの気候

          Casa / Souto de Moura #9

          Museu Serralves / Álvaro Siza Vieira #8

          今日はMuseu Serralvesの別館?を。 こちらも白いプラスターの壁がポルトのぱきっとした空気に合っていました。また、きれいな影が壁面に落ちていました。花崗岩で作られた椅子と壁の取り合いのバランスが絶妙。 建物の裏側もきれいなコリドーのような空間がありましたが裏側なので誰も来ず、一人で静かに雰囲気を感じることができました 次は内観をいくつか。 こちらも屋根勾配と微妙に角度を変えて、照明を隠し間接照明としていました。軒高が抑えられており、サンタマリア教会の水平に

          Museu Serralves / Álvaro Siza Vieira #8

          Museu Serralves / Álvaro Siza Vieira #7

          今日は昨日に引き続きシザ設計のMuseu Serralvesを。 まずエントランス前のコリドー部分。 陰影の美しさと、奥に落ちる光や開口によりつくられた抜けの自然の緑から、シザ建築らしい光の空間だけでなくポルトの空気みたいなものもより肌で感じることのできる空間になっています。 それから展示室について。 展示室は床スラブのマテリアルは木や石材とバリエーションがあるものの、基本的にはホワイトボックスの展示室になっていましたが、彫刻作品もあるため、間接照明だけでなく自然光も

          Museu Serralves / Álvaro Siza Vieira #7

          Museu Serralves / Álvaro Siza Vieira #6

          今日は Álvaro Siza Vieira設計のMuseu Serralves(2005) Rotunda da Boavista広場から(安定の(笑))バスで西に20分ほどいったところにある。いくつかの建築と公園を含んだ美術館です。 エントランスに至るまでコンクリート壁で中への視線を遮りエントランス空間を演出している。エントランスの柵のデザインがかわいい。 エントランスから美術館へのアプローチ。ポルトガルの気候(最高に青い空とからっからな空気)もあいまって素材の白さ

          Museu Serralves / Álvaro Siza Vieira #6

          Igreja Cedofeita・Porto Cathedral – Sé do Porto #5

          今日はIgreja Cedofeita・Porto cathedralの備忘録として まず、Igreja Cedofeita Rotunda da Boavista広場の東側徒歩10分ほどにあるIgreja Cedofeita 元々知らずにたまたま通ったところ屋根が浮いてる!と思い立ち寄りました。集会の時間に中へ入れてもらい、その後、中を少し見せていただきました。 エントランスから礼拝空間へは天井高が抑えられ、礼拝空間への期待が高まっていきます。中の礼拝空間は大きな一

          Igreja Cedofeita・Porto Cathedral – Sé do Porto #5

          Casa da Musica / OMA #4

          今日はOMA設計のCasa da Musica(2005)の振り返りを。 ポルトの中心地であるRotunda da Boavista広場の周縁の敷地に建つCasa da Musica。 基本的に敷地いっぱいに建物を建てて内側にコートヤードを置くことが多い街並みに対して、建築下部をかぎ取って広場を広くとっている姿自体がすでに異様でした。 この建築自体はそもそも住居として設計されていたものをベースに作られている経緯があり、ホール空間の周りに配置されているホワイエなどのそれぞ

          Casa da Musica / OMA #4

          Casa de Chá da Boa Nova,Leça Swimming Pools / Álvaro Siza Vieira #3

          今日はÁlvaro Siza Vieira設計のCasa de Chá da Boa Nova(レストラン)とLeça Swimming Pools(プール)の振り返り。 まず初めにLeça Swimming Pools(1961)から。 ポルトの中心地から北側へ川を渡り少し行ったところにあります。 ただ、工事中だったので振り返るほど何か体験できたわけではないけれど 岩場で構成されている海岸に、コンクリートで構成されたプールがその海岸にまるで埋没しているような、海岸を

          Casa de Chá da Boa Nova,Leça Swimming Pools / Álvaro Siza Vieira #3

          世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹 #02

          村上春樹さんの世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドを読了したので、備忘録として。というか、読書感想文なんて小学校ぶり?くらいでどのように書けばいいのかわからず、まとまりがないかもしれませんが… また、恥ずかしながら村上春樹さんの作品自体も初めて読むという… とりあえず、書きます(笑) 策人の構成としてはパラレルに動く二つのストーリーが大きな軸となっています。 記号を扱い”組織”に属する「計算士」として働く「私」と、鳥にしか超えることのできない壁に囲われた”世界

          世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹 #02

          Santa Maria Church / Álvaro Siza Vieira #01

          半年の留学生活が終わり、何か書き留めておかないとこぼれて落ちていってしまいそうだなと思い、それぞれ訪れた場所や、その時に考えたことなど書き留めていこうと思います。 ということで、ポルト編から。(できるだけ訪れた順番で。) 初めに訪れた建築は、Santa Maria Church /  Álvaro Siza Vieira  最寄り駅のMarco de Canaveses駅から徒歩で30分ほど坂道を上ると現れる白い箱から端部を書き取ったような外観をした独特の建築。 初め

          Santa Maria Church / Álvaro Siza Vieira #01