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宿泊・運輸・販売など採用は「キャリア形成に繋がる経験・スキル」を伝えられるかがカギ

近年、宿泊・販売・運輸といった業界は、人材採用が難しい状況が続い
ていて、特に20代後半~50代前半の年代が集まりづらい印象を受けます。

実際に関係者に話を聞いてみると「業務内容はしんどいし、休みも少ないから仕方ないよね」という叫びも…

一方で、キャリアコンサルタントの仕事の中で、求職者側(特に新卒)の声をじっくりと聴いてみると、これらの業界に応募が集まらないのは、単純な仕事のしんどさ以外にも大きな要因があることに気づきました。

そこで今回は、宿泊業・運輸業界の経営者や人事担当の皆様向けに、『採用を成功に近づける、求職者への訴求ポイント』についてお伝えしようと思います。


キャリア的に得られるモノが見えない… 

`出典:https://glc-p.co.jp/archives/2460

多くの求職者(特に新卒)は、単純に業務が大変だからという理由よりも、これらの業界は“将来のキャリアパスが見えにくい”ことに不安を感じている様です。

特に「ドライバー」に関しては、自動運転技術の進展によって「詳しくは知らないけど、たぶん無くなりそうな職種」といったイメージが付いてしまっている印象。

また、宿泊業に関しては、将来のキャリアアップに繋がる『スキル面』に乏しいイメージがあり、特に大学生からは「業界への興味はあるけど、長期的に見て選択肢から外してしまった」声を聞くことが多いです。

解決策としては、求職者に発信するメッセージの中に『具体的なキャリアパスやポータブルスキル獲得の道』を示すことが重要だと感じています。

個人的に、宿泊業界に限ってしまいますが、今後外国人向けのへの観光投資が増える流れも考慮すると、「語学」に関するスキルアップや経験を積めることをアピールすると、特に新卒採用の確度は高まるのではないかと感じます。(「語学」は使わないと磨かれないので)


余談:なぜ「事務職」の応募は多い?

‘出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年3月分及び令和4年度分)について(参考統計表)」(https://www.mhlw.go.jp/index.html)

興味深いことに、同じように将来の展望が見えにくい、言葉を選ばないなら“消えゆく可能性の高い”「事務職」は依然として応募率が高い傾向にあります。

これは、実際に求職者へ話を聞いてみると、

①快適な屋内でしんどくない“イメージ”が強い
②子育て世代が時間的な融通を求めているため

この2つが主な要因となっている様。


事務職の平均給与額が下がっていても、尚この求人倍率であることを鑑みると、宿泊業や運輸業も仮に多少支払う給与が安くなっても、業務シフトを細分化して柔軟な働き方を実現することで、求職者の関心を引くことができる可能性は高いと思います。

※ネックになるのは度重なる最賃法の改正ですが…
(怒られるかもしれませんが、私は最低賃金を少しづつ上げている現状には否定的な考えです)


まとめ

どうしても経営者は「キャリア」に関する意識が乏しい傾向が強いのですが、求職者が求めているモノを提供する必要性が「採用」において高まっているため、是非求職者のニーズに合わせたアプローチを行っていただきたいと思います!

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