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ことば発掘|ニューロロジカルレベルと自分の長所

2月は「長所短所を教えてください」の質問を手がかりに自分のことばを発掘する!!がこの記事のテーマです。受験や就活の準備に向けて✨

もう2月も最終日ですね…早い…!
2月の真ん中あたりにコロナに罹っちゃって、書きたいことをここまで引っ張ってしまいました。ニューロロジカルレベルと自分の長所発見について、まとまりの良いところまで書き留めておきます。

ニューロロジカルレベルと自分の長所の関係?

ちょっと回りくどいところからスタートします。

言語神経学のモデル・ニューロロジカルレベル。
前回の記事では、ニューロロジカルレベルと自己認識のことをお話ししました。2つのポイントがありましたね。1つは、自己認識によって行動や環境も変わってくること。2つ目は、自己認識は一人にひとつだけではないということ。場に合わせてどんな自分になれるし、自分はヒーローだ!と思ったら勇気ある行動が/自分はダークネスだ!と思ったら卑劣な行動が、それぞれとれるわけです。

じゃあ、「長所」ってどこのレベルにあるんでしょう?

長所を自分の地層から探す

「長所はどこですか?」という質問に、
「困っている人をサポートできるところです」と答えたとしましょう。
困っている人をサポートする。これは《行動》です。

じゃあひとつ、ニューロロジカルレベルを上げてみましょう。

“その行動は一体どんな能力や判断から生まれたのですか?“

「その場の問題点に目が向く」「困っている人に共感できる」…これは《能力》ですね。自分の中の性質、スキル。「力持ちなんで!」も能力です。一方、「体の弱い家族がいたので…」となると《環境》なので、ニューロロジカルレベルが下がります。自分の芯に迫るには、上げていくことが大切です。

さらにひとつ、ニューロロジカルレベルを上げます。

“なぜそうするの? なぜそれが大切なのですか?“

ここまでくると答えに困ってくる人が多くなります。多くの場合、信念や価値観のレベルって育ってきた文化とか学校の教育で作られていて、自分で気づくチャンスがないから。
だからこそ自分発掘には大チャンスです!
他の人はあまり発掘できていない、時間をかけて初めて見つかる《信念》。じっくりことばにして、長所として発信できたら…!

「困っている人をサポートする」《行動》の例をさらに使いましょうか。
「困っている人に共感できる」《能力》、なぜ困っている人に共感するのか?なぜ困っている人に共感できるのが大切なのか?とさらに深く問いかけます。

「人は助け合って生きるものだから」「一人で困っているのはつらいから」「私が誰かをサポートすることで支え合いのつながりが生まれるから」
自分が大切にしている価値観が、《能力》のさらに深い部分にあることに気づくでしょう。これが《信念》です。

そしてまた一歩、ニューロロジカルレベルを上げます。

“そんなあなたは、どんな存在ですか?“
“私は、何者ですか?“

あなた自身にフォーカスして、あなたのアイデンティティをことばにする問いかけです。長所、というワードからスタートして、長所となりそうな《行動》をするその自分自身の《自己認識》、自分の核に触れます。ここまで一歩一歩進んできたことだから、緊張する必要はありません。ここまでと同じように、また一歩深く降りていきます。

「難波のアンパンマン」なんて、無理に二つ名みたいにしなくても大丈夫。「いつも誰かの隣にいる人」とか、「自分を他の人と分かち合える人」みたいな、《行動》を含んだ言い方が出てきやすいです。
いまこの話を考えてて「インスタントおかん」ってことばが湧いたんだけど、私にとってはけっこういいかも。子どもとお話しする機会がすごく多いお仕事なので、その場で「あなたのお母さんじゃないけどどうしても寄り添いたい」って時に都合のいい呪文になりそう。

まとめます。

「長所」をきっかけにして自分のニューロロジカルレベルを上げ、自分の《能力》《信念》《自己認識》をことばにしていく。そんな問いかけを紹介しました。

“あなたの長所は何ですか?“
《行動》
“その行動は一体どんな能力や判断から生まれたのですか?“
《能力》
“なぜそうするの? なぜそれが大切なのですか?“
《信念》
“そんなあなたは、どんな存在ですか?“
“私は、何者ですか?“
《自己認識》

この問いに応じるように、自分の中から湧いてくる出来事や風景、ことばを掴み取っていく。自己対話ででも、じっくりと時間をかければ必ず自分の中からことばが発掘されます。だって、いまあなたは行動を積み重ねていままでの一日一日を過ごしてきたのだから(って、これも《信念》ですね)。すぐに見つからないのは、見つけてくる習慣がなかったからです。慣れてないから時間がかかるのは当然のこと。ほどよく諦めて、じっくり向き合ってみましょう。

受験や就活は《行動》です。

ニューロロジカルレベルはピラミッド型。だからこそ、高いレベルのところにキーとなることばが見つかれば、そこから下のレベルへはより広く、より多くの選択肢を広げることができます。
受験や就活は《行動》です。
だからこそ《能力》がダイレクトに影響してくるし、《行動》が変わるとキャンパスとか同僚といった《環境》も変わる。

《行動》は、下から2番目のレベルでしたよね。
つまり、それより上の3レベル…《能力》《信念》そして《自己認識》にキーとなることばがあれば、《行動》の就活や受験は、どれだけでも幅広く、自由になるんです。
ニューロロジカルレベルの理論を取り入れて、長所を見つける。そして、自分自身の行動も環境も、自由に選べるような未来へ進みましょう!

おまけ〜子育てにも応用〜

おまけのお話しですけれども、ニューロロジカルレベルの図はいろんな場面に応用されます。

例えば、子育て。

自分の心と体を一生懸命はぐくむ時期にある子ども。親が子どもへ声かけをする時に、叱るならここというレベルがあるんですって。それは、《環境》と《行動》

例えば、おともだちにばか!と言って泣かせた子がいる。その子に

A「その言い方が、おともだちを傷つけたよ」

B「そんな言い方をするなんて、悪い子ね」

どう声をかければ子どもに伝わるか…なんて問題です。

Aの声かけだと、言い方、傷つけた等の「事実=《行動》」が指摘されています。
ここを叱ると、子どもは「この行動を選択してはいけないのだ」と理解し、自分の能力や信念・自己認識に結びつけて学びます。次の《行動》は自分で判断してできますから、誤ったものにはなりづらいです。成長を自分で実感することもできます。

Bの声かけだと、悪い子…《自己認識》や《信念》に言及されています。
ここを叱ると、子どもは自分の存在が否定されたと感じます。感情で処理するので叱られた内容よりも否定されたショックの方が心に残り、行動を正すことよりも「自分が認められること」や「自分ができること」といった、叱った大人にとっては的外れな方へと意識を集中させます。結果、自分での判断力が伸びるきっかけを掴みづらいのです。

こんな声かけ方法は、ポジカリという子育て方法で取り上げられて、ここ10年ほどで浸透してきました。
より子ども自身が自分に向き合い、自分の「できる!《能力》」「こうありたい!《自己認識》」をのびのび伸ばせるように、そして叱らなくてもよい一人の人間として成長していけるように。ニューロロジカルレベルを活かしたまわりの大人の声かけが大切です。

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                  ことば塾舎anone||サイトーアキコ

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