風呂場

新しい石鹸を開ける時が何故か好きだ

あの柔らかな薫りが包紙をめくると
わたしの鼻先へ流れてくる、
あの感覚が好きだ

石鹸が消えていく時、
私は
寂しく感じたり、
時によれば
早く無くなってしまえと
泡立てる

そして消えたらまた
その事は忘れて
包紙をめくる

あぁ、私も人間なんだな。

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