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新社会人、まずは労働組合について知ってみよう。

来年の春から社会人になるみんな、今どんな気持ちですか?希望の職をゲットできてドキドキわくわくでいっぱいな人もいれば、働きたくないずっと学生がいいと思う人、なんならそもそも内定がなくてフリーターかもと焦る人、みんないろんな気持ちを抱えていますよね。


もちろん、あなたの仕事に対する感情は大切だけれども、どんな形で、どんな場所に所属して「はたらく」にしても、働き始める際に、ちょっぴり労働関連法にのめり込みすぎた魯からみなさんにおすすめしたいことがあります。

それは、「労働組合について知る」こと。

(本文の下に、いくつか労働組合のリンクを貼っておきますので、ぜひ見てみてください。)


労働組合って、聞いたことはあるけれども、どんな組織かご存じない方が10代20代には多いかなと思います。

労働組合は、あなたを雇用する会社と、雇用されるあなたとの間に争い事がない時は、基本的にその役目を果たしません。けれども、会社とあなたとの間で、給料・残業代の未払いやセクハラパワハラ、もしくは唐突に解雇されたなどのトラブルが起きた場合、労働組合は、あなたをサポートしてくれる大きな力になります。

会社とのトラブルの際に、どうやってあなたの力になるのかというと、あなた自身が労働組合にコンタクトを取る必要があります。労働組合にあなたの状況を相談すれば、多くの場合は、労働組合の職員もしくはボランティアが、今後どのような方法で会社と交渉できそうかを教えてくれます。場合によっては、弁護士に繋いでくれたり、精神的・身体的なカウンセリングや治療へのサポートをしてくれたりします。

だから、トラブルが起こる前に、相談窓口となる労働組合はどうアクセスすれば良いか考える必要があるのです。


ここまで読んで、労働組合ってきっと「正社員」の相談しか受け付けてくれないと先入観を持ちませんでしたか?私も初めて、労働組合について知ったときはそう思っていました。

でも、違います。

派遣社員も、パート・アルバイトも、日雇い労働者も、短時間正社員も、なんなら「雇用」されていないウーバーイーツの配達員だって相談できる窓口があるんです。


実際に会社とトラブルになる前に、どんな場所に相談できる窓口があるのかを知っておくだけで、結構安心したりするものです。


私の中での有名どころのリンク貼って、その簡単な説明をして終わりにします。(ただし、日本の労働組合は、基本的には日本で働く人が使う窓口なので、新卒1年目から外資系企業に入って現地で働く!という方は、ぜひ赴任先の地域の労働組合などについて調べてみてください。)



○日本労働組合総連合会(連合)。日本で一番加入者数が多い労働組合。どんな雇用形態であっても相談できます。総連合会の組織下には、47都道府県の連合があるので、トラブルの際にはそっちに相談してもOKです。ただし、ゆるーく会社と交渉する性格がある組合なので、ラディカルな主張がしたい人には不向き?



○全国労働組合総連合(全労連)。ここも連合と同じく47都道府県に支社の連合があり、どんな雇用形態でもトラブル相談ができます。連合と比べて、設立時の方向性が異なるので、ちょっと強めの要求も聞いてくれる可能性が高いです。



○NPO法人POSSE。NPO法人でありながらも、若者中心に労働組合のような運動をしている団体。非正規雇用、外国人労働者に強いかなと思います。労働組合活動だけでなく、生活支援もしてくれると思います。



○みんなのユニオン。リンクのバナーにも書いてある通りスマホで完結できるオンラインに強い労働組合です。


○プレカリアートユニオン。プレカリアートとは、どっかの国の言葉(ごめんなさい忘れました笑)で「不安定」を意味する言葉と、「プロレタリアート」を組み合わせて作られた言葉です。どんな雇用形態の人も相談できますが、その名の通り、不安定な職につくプレカリアートたちの労働組合が出発点ということなので、プレカリアートの労働問題についてのノウハウは結構持ってると思います。


○ウーバーイーツユニオン。ウーバーイーツで働く配達員によって組織された労働組合です。ウーバーイーツの配達員は「雇用」されていると認められていないので、ウーバーイーツの仕事をしていた際に起こったトラブルは、このユニオンに手始めに相談してみるのが良いと思います。



では、また。

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