パックのミルクティーくらい甘い父親


父に怒られたことは、右手(左手でも可)で数える程しかない。

怒られたのは小学校低学年の時、ホットもっとのハンバーグ弁当をよそ見をしてぶちまけた時。


高校の時にバンドのライブが押しに押して帰りが予定よりかなり遅くなってしまい、2時間くらい待たせた時。

本当にそのくらいしか記憶にない。

かなり父親には甘やかして育てられた。本当に怒られた時がない。

校長室に人生で3回くらい呼ばれたことがあった。その度わざわざ仕事を休んで来てくれた。


その時も「なんか、美味しいものでも食べて帰ろうか」と学校を出た瞬間(もはや昇降口で)言ってくれた。

ここまで来て言うのもアレだが、実は弁当をぶちまけたあの日も私が罪悪感と焦りと少しの怒りで泣いてたら、泣いてるところまで来てくれて
「ほら、食べよ。全部戻したから食べようよ。」って優しく言ってくれた。
そんな優しすぎる父親に私は拗ねて首を横に振った。

私もいつか親になった時、こんな優しい言葉を子供に投げかけられるだろうか。


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