コロナで青春は失ったか
2020年、Hump Backというバンドが大阪城ホールでライブをした際のセリフ。
卒業旅行がなくなった。入学式、卒業式がなくなった。大学がオンライン授業で友達ができないから、かなしい。後輩や年下の子が漏らす本音を聞くと、胸が痛くなる。
自分も24歳。本来輝かしく充実した毎日を送っていてもおかしくないが、今の世の中だ。
毎年2回は海外に行く。そう決めていたのに、社会人2年目にして早くもその公言は途絶えた。無念。
青春は失われないぞ、と書きたいけど、とてもじゃないけど言えない。いろいろ整理してみたい。
コインの裏と表
何ごとも裏があれば表がある、ように思う。現在飲食店やエンタメ業界はコロナで大打撃。でも、逆に業績が好調のところもある。
医薬品やゲーム機器、EC業界(ネット通販とか)etc...この辺りはコロナ特需といえよう。不謹慎だけど。
余談だけど、株の投資家の一部はこういった大災厄に喜ぶ。例えば今の状況なら、上の業界の株が上がる。大震災なら復興関連や防災関連の企業などなど。
マスコミだって、話題があれば飛びつく。(ように見える)
だからと言って、今の状況をそういう邪な考えで喜べと言ってる訳ではない。これはただの逆張りにすぎないのだから。
苦手と得意の差
自分の好きな部分は?と聞かれたら、簡単に出てこない。でも、自分の苦手な部分は?という問いにはすらすらと出てくる。自分という人間が嫌いってわけじゃないけど、自己肯定感はいつだって低い。
この前、ダウ(Dove)というビューティケアブランドのある動画を見る機会があった。
自分の嫌いな部分は、誰かが魅力に思っている。女の子たちが自分のありのままの美しさに気づいて自分をもっと好きになれるように、という想いのもと作られているそうだ。
苦手と得意は紙一重だ。「才能がない」短所は「努力でここまでできる」長所へ。「周りが見れない」短所は「一つのことに集中できる」長所へ。なんだって変えられる、メンコみたいに。
この時代だから
「出歩くことができない」短所は「おうちで過ごせる」長所へ。メンコを投げると、趣味も変わってくる。
部屋を好きになりたくなって、オシャレを求める。オシャレに興味が湧いて、アートが好きになる。
動画サブスクに興味が湧いて、Netflixに入りいろんな国の映画やドラマを観るようになる。
さらには、ずっと家にいると太るからと、ランニングを始める。
コロナがなければこれを始めようとはならなかったし、趣味が増えたことで新しい出会いも増えた。
そう、悪いことだけじゃない。
「私たちが若い頃は相手の家の電話に掛けるの緊張して〜」。あの頃、好きな人への連絡手段は電話だった。数十年経ち新たな連絡手段も増えた。
昭和や大正、さらには奈良時代とかに遡っても。いつの時代だって、青春はあったはずで。
時代が変化すれば、青春もその形に合うように変わる。
人は「特別」という言葉に弱い。今だけ、限定と聞くと、興味をそそられる。
今マスクをして写真を撮るのも長い人生から見れば特別だろうし、一人で自分と向き合って考える時間も特別になるだろう。
自分が属してた大学や高校、会社が良かったかは、自分にしか決められない。それは「コロナとの向き合い方」でも変わらないのだ。自分の考え方次第で「青春は失った」をメンコで裏返せる、と思う。
最後に、好きな歌を。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?