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美術館とジンギスカン@長野市信州新町

美術館で絵を見る


急に思い立って信州新町に行ってきた。目当ては町の美術館で開催中の展示を見ること。長野駅からバスで40分かかったけど、通ったことのない道をバスに揺られて行くのはそれだけでワクワクしたし、展示内容も見応えがあって、行く価値は十分にあった。

信州新町美術館にて


ジンギスカンを求めて


ここまでは想定通り。
美術館を一巡りして、さあ出るかと時計を見たら11時少し前。ここ信州新町はジンギスカンで有名な町。せっかくだから食べて帰ろうと、Googleマップで店を探す。評判の良さそうな店は美術館から国道19号線に沿って徒歩50分。時間あるし、行ってみようと歩きだしたのは今思えばけっこう無茶だった。
残暑厳しい炎天下、おまけに歩道は草が伸び放題で、歩いていると時々張られた蜘蛛の糸に引っかかる。つまり、普段は人が歩くようなところじゃない…

犀川を望む


あたりは民家と山だけ。車の往来はひっきりなしにあるが、人は歩いていなくて段々心細くなってくる。何やってんだろう私。
そんな時、ちょうど別のジンギスカン屋を見つけたので入ることに。恐る恐る足を踏み入れると、
テーブル席が5つほど。お客は、新聞とペン片手に競馬の放送を食い入るように見つめるおじちゃんが2人。それから、ジンギスカンをつつく50代くらいの夫婦が1組。
地元の人が来るところなんだなぁと、ちょっとアウェイ感を感じつつ食事を注文。

ジンギスカン一人前

ハズレのお店だったらどうしようと不安だったけど、店主のおじさんは人当たりの良さそうな人だったし、ジンギスカンは臭みがなくて美味しかった。

田舎のバスの本数を甘く見てはいけない



ここで、思いがけないことが一つ。
長野駅の方から来たが、帰るのにちょうどいい時間のバスがない、と店主のおじさんに話していたら、近くで食事していたご夫婦が「同じ方向に行くから乗って行きなさい」と声をかけてくれた。
見ず知らずの人について行ってはいけません、という決まり文句が頭をよぎったのと、申し訳ないのとで辞退しようとしたけど、結局お言葉に甘えて乗せていってもらうことに。
人生初ヒッチハイク。
そんなわけで、無事に長野駅まで送っていただいた。なんとラッキーなことか。
少ないですが…と差し出した1000円札を「そういうのはナシ!そんなつもりじゃないんだから。それで好きなものでも買って」と笑って受け取らなかった親切なお二人、どうもありがとうございました。

駅からアパートまで帰る道すがら、
歩き慣れた市街地の景色にほっとしながらも、
ちょっといい思い出ができたと思った日曜日。






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