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【症例2】左側の腰痛(腸骨稜とハムの付け根)

【年齢/性別】50代/男性
【主訴】左側の腰痛(腸骨稜とハムの付け根)
【現状】歩くと痛い、長時間座ってから立ち上がったり、朝起きて動き出す時が一番痛い
【希望】痛みを取りたい、ぎっくり腰を起こしたくない

【バックボーン】
30代前半にぎっくり腰をして、その後毎年ぎっくり腰になる
デスクワークで8時間座っている
小さい時から気管が弱い
昔から定期的に胃炎を起こす

【評価(関係のある問題点のみ記載)】
腰椎伸展+左回旋(L2-L5)
椎間板のクッション機能↓
左腸骨前傾 ・アウトフレア
胸椎過剰後弯
胃の硬さ↑・陰
気管/食道の滑走性↓
蝶形骨左傾斜

【施術(全て徒手療法で実施)】
①気管/食道と胃に対してアプローチ(ここが最大の問題点)
姿勢的に胃を守っている姿勢になっているため、胃に繋がるところにアプローチを行いました。気管/食道の滑走性を出すと胃の圧が戻り、蝶形骨の左傾斜も軽度戻りました。(蝶形骨の残りは直接アプローチ実施)

②左腸骨と腰部椎間関節/椎間板(痛みを出しているのは腰部椎間関節)
左腸骨は後傾モビリティーを作りました。
椎間板に水が入りやすいよう捻れを取ってから、腰部椎間関節の脂肪体がインピンジしないように調整。
この調整が終わり、痛みは0へ(1日仕事しても痛み出ず)

③頸椎(1-3)
立ち直り反射のクセが上位頸椎に残存していたため、そこを修正し終了。

【ここでのポイント】
腸骨稜が痛いのになぜ椎間関節?→椎間関節は関節部に局所的痛みもありますが、わき腹や殿部など離れたところにも痛みを出します。なので、椎間関節から離れて痛みが出てたとしても、椎間関節は必ずみるようにしています。

なぜ胃の陰とは?
→胃の内圧は陽圧が理想の状態です。(陽圧すぎてもダメですが・・・)
陰とは陰圧のことであり、胃が弱っていると起こります。
この方の姿勢が胃を守る姿勢で、腰椎左回旋になってしまっていたため胃や気管/食道からアプローチをしました。

セルフケアは?
→セルフケアというより食事指導を行いました。普段の食事が脂質が多かったので、脂っこい食べ物を控えてもらうようにお願いしました。

【感想】
整体が終わって1年が経ち連絡したところ、ぎっくり腰も痛みもなく生活できているとのことです。よかったです。

 
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