会計士受験生が伝えたい、公認会計士(資格取得)を目指す前に知っておいてほしいこと。

私は2021年現在、公認会計士になるべく勉強に励んでいます。ちなみに、前の職はメンテナンスエンジニアという、簿記には何も関連のない分野でした。そこから、なぜ会計という畑違いの分野に飛び込むことになったのか。それは「公認会計士」という職業に対して非常に高い魅力を感じたからです。

そこから会計士試験に合格すべく、簿記の3級から始まり、今は論文式試験を合格するのみとなりました(これがまた難しい…)。当然ですが、その過程はとても厳しく、勉強を始めたことを後悔したことも何回かありました。

私は短答式試験に3回、論文式試験にいたっては5回も不合格の経験があります。

何回も不合格を経験したことで、悔しい思い、厳しい経験をたくさんしてきました。それはこれまで生きてきた人生の長さに比べたらほんの数年かもしれませんが、失ったものは数えきれないくらいあります。迷惑もたくさんかけてきました。それでもここまで続けてこられたのは、簿記や会計を含め公認会計士試験の勉強が楽しいものであること、公認会計士のいう職業に大きな魅力を感じていること、そしてなにより支えてくれる人が応援してくれていることに尽きます。

何度も不合格を経験し、また専門学生から無職期間、そして現在の働きながら等、様々な環境の中で受験生生活を送ってきた自分だからこそお伝えできることがあると思いました。簿記や会計の楽しさや、公認会計士という職業の魅力をもっと広めたいと思いつつ、公認会計士を志したことにより、不合格を何度も経験し、長い期間辛い思いをしてほしくないというのが本音です。

最近、たとえば就職や転職で必要になったから、このご時世だから何か資格を取りたいから、あるいは簿記に興味を持ったから等、様々なことがきっかけで簿記検定を受ける人をよく見かけるようになりました。さらに、簿記や会計の勉強が楽しい、短期間で簿記の2級や1級に合格できたから、よりレベルを上げて公認会計士を目指したいから等、これまた様々な理由から公認会計士を志す人もまた、よく見かけるようになりました。これ自体は非常に良い傾向だと思うし、近年は専門学校や市販の教材等の質もますます高まっているため、公認会計士を目指す環境としては良い状態になってきたとも感じます。簿記や会計、そして公認会計士の魅力を広めたい自分の考えとしても非常に嬉しいことです。

しかし、それと同時に、公認会計士の勉強から撤退したという方も、同様に多く見かけるようになりました。もちろん、自分ももうすぐその立場になる可能性があるので不安ではたありますが、なにより同じ受験生として、さらにいえば公認会計士に魅力を感じた者同士として、その方が考えに考えて決断したこととはいえ、撤退されることは非常に悲しいものがあります。だから、今後何らかのきっかけで公認会計士を目指そうと考える方には、もう一度じっくりと考えてほしいことがあります。何度も不合格を経験している自分だからこそ、その辺をリアルにお伝えしたいと強く考えました。

先に言っておくと、公認会計士試験自体をネガティブに捉えているわけではないし、闇雲に不安材料ばかりお伝えしたいわけでもありません。ただ、勉強を始めたことで後悔してしまう可能性を少しでも取り除きたい、そのような理由であえてリアルに、また少し厳しいこともお伝えしようと思います。

そこで今回は、受験生である現在の目線から、公認会計士を目指す方に是非心に留めておいてほしいこと、その上で自分なりに思う公認会計士(資格取得)の魅力について述べていきたいと思います。何度も不合格を経験したこと、あるいは実際に公認会計士になった後ではなく、なる直前の今だからこそ、また違った視点や考え方でお伝えできると考えています。

公認会計士になった、あるいは公認会計士試験に合格した人等が、公認会計士を目指した理由や魅力を語っているのはよく見かけるけど、受験生真っ只中の環境でそれらを述べているのは、意外と見かけないと思います。

特に簿記や会計にぼんやりと興味を持ち始めた方、勉強はしているけど具体的な目標は特にないという方、あるいは現に公認会計士を目指してみようかな思っている方等が、少しでも今後の進路のきっかけや判断材料にしてくだされば幸いです。また、自分のように長期間の受験生活で苦しむ人が少しでも減るよう願っています。


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