勉強が苦手だった僕が、勉強好きになって気付いたこと

僕は勉強が好きです。今(2021年2月時点)は公認会計士試験に合格するため、公認会計士の勉強が中心ですが、英会話や医学、外国文化やその他雑学など、色んなことに興味を持ち、勉強しています。これらは誰かに強要されたわけでも、仕事の昇給のためでも、また誰かに知識を自慢したいわけでもありません。ただ、興味や関心があって勉強してるだけです。

もともと僕は勉強が苦手でした。小学生の頃はそこまで勉強しなくてもなんとなく良い成績が取れたし、勉強が難しくなると聞いていた中学の最初の頃も、「こんなものか」と思ったものです。だから、勉強が苦手というより、しなくても別に良いもの、という感覚に近かったのかもしれません。

しかし、中学に入学して数ヵ月たった頃、めっきり点数が取れなくなり、成績は下から数えた方が早かったくらい悪くなりました。小さいときから勉強する習慣が付いていなかったためか、どうしても勉強する意義が分からなかったし、「スーパーでリンゴ買うときXとかYとか、因数分解とか使わないし(笑)」などとバカなことを思っていました。この頃はまだ勉強の楽しさや意義などは全く感じていませんでした。

高校は成績が多少悪くても行ける工業高校に進学し、ここでも勉強はあまりしませんでした。とにかく高校生なって行動範囲が広がり、遊びまくっていたのです。ところが。

ある日たまたま見たテレビに衝撃を受けました。「高校生クイズ」です。

現在および昔の高校生クイズは、アスレチックのようなものをやったり、海外に飛び出してクイズや謎解きをしてみたりと、クイズ「バラエティ」としての色が濃いものとなっていますが、2008年から2012年までは「知力の甲子園」として、視聴者おいてけぼりの超難問クイズを次々と解いていく内容でした。当然、頭の悪い私はほとんど分からないどころか、見たことも聞いたこともありません。

当時は現在バラエティで活躍されている伊沢拓司さんをはじめ、テレビやYouTubeでよく見かける様々な方々が出演されていて、同じ高校生なのにすげぇ!と圧巻されたのを覚えています。ここから徐々に、自分の中の勉強意欲が高まるようになります。

最初は知らないことをネットで検索するくらいのレベルでしたが、ここで初めて「分からないことが分かるようになる喜び」を感じるようになりました。知ることは面白い、楽しいと。人生で初めて、誰にも強要されることなく勉強する、知識や考え方を習得する楽しさが分かりました。

今は簿記や会計の最高峰、公認会計士の学者をしています。高校生だった当時の私に会ってこの事を伝えると、たぶん気絶するのではないかと思います。いや、頭おかしくなって逆になぜかキレられて殴られるかな?

勉強を好きになって、大袈裟ではなく見える世界が変わりました。きっと視野が広がったからだと思います。今思えば、学生の頃は様々な分野の勉強を、授業を含めれば一日中出来るにも関わらず、それをしてこなかったことに凄く後悔しています(当時の私にこれを伝えても分かってくれないと思いますが)。

そこで今回は、勉強が嫌い、苦手だった私が今では勉強好きになり、それによって気付いたことや、皆さんにお伝えしたいことなどをまとめていきたいと思います。

目次としては、

①勉強することは、人生の選択肢を増やしてくれる。勉強が何の役に立つか、ではなく、勉強で学んだことをいかにして役に立たせるかという視点が大切であり、勉強することはこの先の人生で戦うための「武器」を手に入れることと同じである。

②今勉強することは、たとえば一年後勉強するよりもずっと価値が高い。価値が高い勉強をするためには、今すぐ始めることが大切。

③その気になれば「知識」は無限に増やせるし、しかも誰にも盗まれない。これほど良い「貯金」はない。だから私は勉強する。

④すぐに役に立つことはその後すぐに役に立たなくなるが、すぐに役に立たないことは、長い目で見ればずっと役に立つ。

⑤開発途上国ネパールの女性が「学ぶ」ことによって得たもの、それと今の先進国日本における学ぶことの重要性の低下を考える。

という5つをまとめています。


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