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悪ノリ、正解、妥協案

自分は気に食わない描写を悪口雑言ののしりまくるので、書き方も独断的なんじゃないかとよく誤解される。が、実際の所自分ほど聞き取り調査している人間もいないんじゃないかと思うほどには、人の意見を聞くタイプだ。

脚本のいろはが分かってようが分からなかろうが、普段アニメなんか見なかろうが、自分と趣向が違かろうが、とりあえず自分のアイデアを話して反応を見る。それが好きだし、楽しい。ウケてもスベっても。

なので知り合い以上の人間には概ね脚本の話をふっかける。あわよくばアイデアの種でも貰えないかと意見を聞いてみる。大抵はアイデアなんかない。あっても、テンプレのルートをなぞるか、性的趣向を述べるかで、エンターテイメントかも怪しい。普段そんなことに頭を使わないのだから当然だ。だけど話しているうちに、こっちの方で勝手に何か閃く。言ってウケたら、それが嬉しい。

だけど会議中にそれができるかと言ったらほぼ無理だ。それを体感している。2人でする会話と、4人以上集まる場でする会話はもう全然質が違うからだ。そういう中で脚本にアラが見つかったら、とられる解決法は「悪ノリ」か「正解」か「妥協案」のどれかになる。

説明を省けば「悪ノリ」よりになり、思考を放棄すれば「妥協案」よりになる。効率意識と遊び心があれば「正解」に近づく。

それはわかる。それは分かってるんだが、言葉で言うほど簡単じゃない溝がそこにはある。そういう事を最近考えている。

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普通のけもの人

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