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ドリアンのせいでクリスマスが何もかもメチャクチャになった話【小学生時代の記憶を28歳の自分が考察してみた⑳】

ついに明日からほぼ確実に職場復帰することになり、受験前日くらい緊張しています。なかやです。

前回は、一見語感は悪くないように見えて元を正せば実は最低な「ネッチュクチュ」という言葉が担任の先生にハマってしまった事件を書かせていただきました。最終的には気に入りすぎてオリジナルソングを作ってくるという予想の斜め上をいく展開に当時の自分も含めたクラスのみんながついて行ってたというのが基本的に小学生はコミュ力の塊だなと思います。

本編に入ります。わが家は割と季節のイベントを大切にする家庭でした。お正月にはおせちを食べ、節分には鬼のお面を好きな人がかぶって豆をまき、子どもの日には柏餅を食べる。そんな感じでした。その中でも一番最強なイベントの日、それは何といってもクリスマスです。クリスマスイブかイブイブに母親とスーパーで買い物をしていると、例に漏れず、母親は上機嫌で好きなものを1つ買ってあげると僕に言ってくれました。僕は少し悩んだ末、ある食べ物を手に取りました。

それはドリアンでした。

ドリアンと言えばトゲトゲのフォルムで、強烈な臭いの代わりに味は最高というのを読者の皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。当時の僕が選んだ理由は、買い物に行く少し前にアニメ『ちびまる子ちゃん』を見ていたら、花輪くんがドリアンは臭いさえクリアすれば味はめちゃくちゃうまいみたいなことを言っていた話を観たからでした。僕はかなりミーハーなので、これに対して強烈に憧れており、クリスマスというイベントにふさわしすぎる!と目を輝かせていました。しかも買ってもらったドリアンはパックに切り身の状態で入っており、イメージより食べやすそうな上にパックは無臭でした。まさにこれこそが脳内で描いていた、花輪くんが食べたであろう全てのハードルをクリアしたドリアンだと確信していました。

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