「欲望会議」千葉雅也・二村ヒトシ・柴田英里

面白かったのでハイスピードで一気に読めた ざるそばすする位の早さ かゆいところに手が届く気持ちの良い本だった 薄暗い所にあるエロを排除しないで欲しいし 昼の世界に持ってこないようにしてれば 神経質にならずに受容できる社会であってほしい

薄暗くないとエロくないとか 求めてるのはめちゃくちゃにされることとか 心の穴は二村さんの本何冊か読んでるからお馴染みの表現だけど 普段性的な事に感じてる無意識な部分を具体的に示されるのが爽快 フェミニストや発達障害系の認知度が上がって 過剰な人が増えてるのは常々思ってたのでバッサリ言ってもらえてスッキリした とにかく濃い内容 こういう性について深く突っ込んだ内容の本もっと読みたい

あと、世の中が「共感」に傾きすぎてるのも日々気になっていて 同世代の集まりにいて鬱屈を感じるのもそれで いい人は沢山いてそれで良いんだけど 面白い人ってなかなかいないんだよな 「個」が埋もれすぎてないかな? 共感文化にズッポリ浸かって育ってきた結果かな?

優しい共感文化の中になんとなく紛れ込んで生活してると こういう尖った人達の話が恋しいし気持ちが良い 社会が少し尖り側に寄ってくれたら そこまで鋭利さを求めなくて済むんだろうけど バランスの問題なんだろうな

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