COVID-19 雑感

ベトナムからの報告では、欧州(ならびに米国)で感染拡大を起こしているSARS-CoV-2と東アジア(中韓日など)でのそれはウイルスが変異を起こしていることを発見したという(欧州流行のウイルスは、東アジアの変異型ウイルス)

BCGワクチンの免疫賦活効果がCOVID-19にも有効かどうかについて、フランス、オランダ、オーストラリアなど数カ国がその検証や研究に着手している

一方、日本ではあいかわらず「日本ワクチン学会」がエビデンスが無いことを理由に慎重な物言いに終始している(自分たちで何か行動を起こす気概はないようである、このような非常時であるにもかかわらず)

COVID-19への対応に使用すると乳幼児への接種定期プログラムに支障が出ることを懸念するのは理解できるが、BCGワクチンは造ればいい

今は、できることならなんでもやればいい(BCGワクチン接種を希望する高齢者がいれば、本人が副作用等の発生の危険性に同意のもとに接種すればいい)

乳幼児用のワクチンで高齢者などへの接種実績が無いので云々というのは、今はもうそんな状況ではない(実際に使用して実績を積めばいい、発生する不都合な事象も含めて)

また、COVID-19 治療候補薬が新たに報告された(オーストラリア・モナッシュ大学のカイリー・ワーグスタフ博士らの研究チームは、イベルメクチンが in vitroでSARS-CoV-2の複製を48時間以内に止めることを示した。1回の投与で全てのRNAを48時間以内に除去でき、24時間以内でも著しい減少が見られることを発見したと報告している)

こんな記事があったが・・・

『感染症対策の究極は、国民のすべてがこのウイルスに対する抗体を持つこと。その1つの手段はワクチン接種だが、それがないのであれば、国民全員が感染すればよい、という極論になる。国民すべてが感染すれば、感染拡大は終焉する。もっとも、いつ変異した毒性の強いコロナウイルスが発生するかは誰も知らないのだが……。』

たしかに極論だが、そこまででなくとも罹患した人たちをどんどん治療して、回復させていくことが一番だ(入院患者の方々も含めて)

増え続けた感染者数、この人たちを混乱することなくうまくトリアージして治療していくことが重要である

特に感染者の80%が軽症、無症状なのでこの人たちをきっちり治療して回復させて社会生活に戻していくことが、延いては「集団免疫」獲得に寄与していく

そのためにも、最も重要なのが「治療薬と標準治療法」の緊急承認と早期確立だ(もう一刻の猶予も無い)

ワイドショーでの討論(どっちもどっち)

日本の死者数が各国より少ない事に、コメンテーターは「検査していないのに、感染者はわからないじゃない。それは、感染した人で、亡くなった人の死者数でしょ。感染が確認された人で、亡くなった人の死者数でしょ」と発言していた。

「日本は新型コロナの死者数が少ないから、何か日本は優れた特徴があるんじゃないかって言う人が結構いたんですけど、調べてないんですね。調べてない以上、わからないんですよ。もしかすると、新型コロナで亡くなっている方は、もっといるのかもしれない。つまり今、明らかになって死者数としてカウントされてるのが、生前に新型コロナと診断を受けて、PCRで確定した人が亡くなった場合のケースなんですね。亡くなった後に調べてないというと、もっと本当は死者が多いのかもしれない。」

これはそのとおりだが、イタリア、スペイン、米国やフランスなどでも同じで感染者(PCR検査で陽性)での死者数をカウントしている

検査を受けていない方で在宅などで亡くなった方々は、死後の検査などしていない(そんな余裕が無いのはどこの国も同じ)

それゆえ、感染者数の実態は、報告されている数の10~50倍とも推測されている

なので、どちらにしても中韓日など東アジアでの死者数は欧米諸国に比べて「少ない」と相対的に言える

このことからすれば、話題になっている「BCGワクチン接種有無」や「ウイルスの変異」に行き着く(むしろこちらの方が建設的な議論だと思える)

要は、「感染者数」にはあまり意味が無い(統計的データとして扱えるような科学的バックボーンが無い数字を議論しても無意味)ということを認識すべきだ

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