決断力

日本では、「首都封鎖」に踏み切るか否かなどと悠長なことをまだ議論している(強制力の無い、「要請」効力しかないのにまだ考え中、それに比べれば、北海道知事の対応は早く、感染拡大も早々に収束した/様々な制約条件の相違もあるだろが、要は「判断力」の問題/都知事は都合の悪い時だけ、東京は日本の首都、国の決定が必要等と「責任転嫁」にしか聞こえないような云い振りだ/都知事の「判断」で決めればいい/米国のNY州知事と大統領が「見解の相違」でやりあえるのだから、それぐらいの気概をもって欲しいものだ)・・・速報で7日に「緊急事態宣言」を出すようだ

FDAは、COVID-19の治療薬としてクロロキン製剤について、仏米での60~80名の投与実績に基づいて緊急承認した(EMAは承認せず)
以前、トランプ大統領がいろいろと云っていたもので、当初FDAは緊急承認には前向きでなかったが、数少ないエビデンスで、使用できる、少しでも効果があり、治療に役立つのであればというスタンスで緊急承認した(当然、副作用やさまざまな副次的事象が発生するかも知れないが、リスク対ベネフィットの考え方でのこと、「血漿」療法の緊急承認も同様)

日本ではどうだろうか?
COVID-19治療薬としての「アビガン」投与を「臨床試験」ではなく「観察研究」で実施していたが、ようやく臨床試験(PhⅢ)が開始されたようである(中国は既にジェネリックを量産、ドイツも有効性を認めて「大量発注」を決めた/アビガンはウイルス増殖作用を抑制するので、感染初期に有効とされる)
これまでの国内での投与実績や海外などでのそれらを併せて、米国と同様な「緊急承認」措置がなぜ取れないのか?
厚労省は、新型インフル時の対応と同様に、承認申請後最短3ヶ月で迅速承認する可能性を示唆しているが、それでは遅すぎる
日本の法令・法律的な問題があるからというかもしれないが、法律は所詮、人間が創ったものなのだから、臨機応変に変更や拡大解釈すればいい
要は、「やる気」の問題だ(諸外国では、時折実施されていること)

早々に治療薬(アビガン)を所謂「軽症者」(COVID-19罹患者の80%といわれる)に積極投与して(5~7日間程度?)、自宅療養させる(経口剤が飲める状態の罹患者にはどんどん薬をのませ、治療していく、治癒した者には移動制限などは課さない/集団免疫形成の一助)
中程度~重症化するかもしれない罹患者には、「アビガン、ヒドロキシクロロキン+アジスロマイシン、オルベスコ、フサン」の投与、人工呼吸器、人工心肺装置を付けている罹患者には「レムデシビル、トシリズマブ、サリルマブ、ギムシルマブ、血漿療法」などガンガン積極的に投薬的治療を実施していくべきだ/手をこまねいても事態は一向によくならず、悪化していくだけだ(この際、多少の不都合発生は止むを得ない、全体最適が第一義)

ワクチンは、確立できるのに少なくともあと8~10ヶ月以上はかかる(最速開発状況のJ&Jでもこれくらいかかる、国内製では更に時間がかかる)
それ以降で、世界中に供給できるようになるには、更に時間がかかる(あと1~2年はかかるとも云われている/21年早々に10億回分供給目指すとも)
ドラッグ・リポジショニングでの投薬治療などで「標準治療法」の確立を早急に目指さなければならない
そのためには、「超法規的措置」と「多少の犠牲は止むを得ない」現況があることを我々は強く認識する必要がある

余談だが、「BCGワクチン」の免疫力増強効果について、COVID-19に有効そうだという海外の情報に対して、日本ワクチン学会は極めて慎重な見解を発表している(BCGワクチン接種を望む高齢者などの罹患者からの要請に対し、副作用、ワクチンの在庫の関係や乳幼児への接種が優先への憂慮から)
しかしながら、現在の状況を考えれば、少しでも可能性があり、今すぐにでも対応できることに前向きになれない気が知れない(ワクチンは造ればよい)
少しでも「可能性」があるならば、積極的に試していくべきではないか? アビガン+BCGの投与も必要に応じて積極的に実施していくべきではないか?
効力・効果と副作用等を「疑問視」するだけでは、何も前に進まない(既承認の基礎的な臨床データ、使用実績などがあるものを使用するのだから)

*新型コロナウイルス感染症治療薬の候補の一つである抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(一般名=ファビピラビル)について、現時点で約30カ国から外交ルートによる提供要請が届いていることが明らかになった
「希望する国に日本政府から無償で供与すべく調整している」とし、各国と協議しながら臨床研究を拡大する考えを示した

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