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【全文無料で読めます】次男の誕生日!

おはようございます!

12ヶ月の内、半分は家族の誰かが誕生月で、嬉しいし楽しいけど毎月の出費に頭を抱えているげんちょんです。

#挨拶文を楽しもう

#誕生日も楽しもう


本日6月13日は次男のバースデー!

次男は他の子達に比べて、一緒にお出掛けする機会が少ないのですが、それにはワケがあったんです。

産まれた時の様子を振り返りながら、その辺も触れていきますね。

それでは本編スタート!


次男が1歳になりました!🎉🎉

子供の誕生日は全部めでたいのですが、次男の誕生日は特に感慨深いです。

その理由を今日は説明します。


以前にも少し書いたことがあるのですが、最近僕のことを知ってくださった方も多いと思うので改めて。。。



次男は予定日より1ヶ月くらい早く産まれて、数時間後に子供病院に緊急搬送されました。

自分では呼吸出来ない状態だったからです。


珍しい病気(新生児1〜4万人に1人の確率)になっていたらしく、子供病院のドクターからは「もしかしたら今夜を越えられないかもしれません。」と伝えられました。

今まで4人の子供の産まれる瞬間を経験していましたが、そんなパターンは無かったので驚きと悲しみの入り混じった、かつて味わったことの無い感情が押し寄せてきたのを覚えています。

お腹にいる時から色々と大変だったので「何かしらの障害」があることは覚悟していたのですが、まさか命の危機に晒されるとは、、、
完全に予想外の事態でした。


産まれた病院から子供病院までは高速で1時間以上かかります。

先に到着した僕が1人で、この事実を告げられ妻はまだ産んだ病院に居り何も知らない状態。


数時間後には妻も救急車で運ばれて、子供病院に到着。

全身に管を繋がれて、泣き声を上げることもなく目を閉じたままの静かな我が子を見て、涙が止まらない妻と僕。

見たこともない機械の無機質な音だけが響いています。


さっきドクターから告げられた事実を妻に伝えるべきなのかどうか、、






もしかしたら伝えた方が良かったのかも知れませんが、その時の僕は伝えないことを選びました。


というか伝えられませんでした。


ただでさえ子供を産んだばかりで、大変な状態の身体なのに、さらに精神的に追い打ちをかけるようなことはとてもじゃないですが言えません。

そして何より僕は信じていました。

「ドクターはあんなこと言ってたけど、絶対に大丈夫。 誰の子供だと思ってるんだ。 俺の子供だぞ? そこら辺の奴とは根性の入り方が違うんだよ。 余計なこと伝えて、変に心配させる必要なんて無い。」

そう自分に言い聞かせてた。という方が正しい表現かもしれません。


結果的には、ドクター達の適切な処置と、僕たちの祈りと、何より次男の頑張りが全て報われて、大きな山は越えることが出来ました。

しかし、依然として全身に管は繋がれたままですし、決して安心出来るような状態ではありません。


いつ何があってもおかしくはない……



5日間の入院生活を終え、普段の出産だったら妻と一緒に赤ちゃんも我が家に帰ってくるのですが、その時は妻だけを迎えに行き、赤ちゃんは病院に残ったまま。



妻は帰りの車内でも泣いていました。


「私が元気に産んであげられなかったから」




「私のせいで、あんなに管たくさん繋がれてて
可哀想」等々



自分を責める言葉ばかり。



違うんだ。 


誰のせいでも無い。 


誰も悪くないんだよ。


僕が産んだわけではないので、「軽はずみな慰めは絶対に言っちゃいけない」と思っていましたが、どうしても誤解してほしくなかったので、最大限に言葉を選びながら伝えました。



「あのさ…俺が産んだわけじゃないから、
妻の悲しみを本当の本当にわかってあげることは出来ないと思うんだけど……

妻は考えられる限りのベストを尽くしてくれたと思うよ。 

だからそんなに自分を責めないでほしいんだ。 


絶対に誰も妻が悪いなんて思ってないよ。


あと……



次男を可哀想って思うのは止めよう。




あの姿を見たらじいちゃんばあちゃんも子供たちも「可哀想」って言うかもしれないけどさ、俺達まで可哀想って言ってたら本当に「可哀想な子」になっちゃうじゃん。

俺はあの子は可哀想な子なんかじゃないと思ってるし、絶対可哀想な子になんかさせない。 

そしてあの子自身にも「自分は可哀想な子なんだ」なんて思ってほしくない。


今は医療も発達してるし、大人になってからだって色んな福祉施設があって、受け入れてくれる所はいくらでもあるから大丈夫。

完全に普通と同じ、とはいかないかもしれないけど、必ずなんとかなるよ。


せっかく俺達をパパとママに選んで産まれてきてくれたんだからさ。


「きっと、あのパパとママなら大丈夫だ」って思ってくれた期待は裏切らないようにしようぜ。


なにかが上手くいかなくて、なんともならなそうだったとしても俺が考えられる全てのコネを使って、必ずなんとかするから絶対に大丈夫。


だから泣くのは車の中で終わりにして子供たちには出来るだけ明るく伝えよう。

もし、どうしても涙が出ちゃいそうだったとしても子供の前だけはどうにか我慢してくれ。
俺と2人だけの場面だったら俺がいくらでも受け止めるから。」

と伝えました。


もちろん僕がなんとか出来る術なんてこれっぽっちも持っていないのですが、とりあえず妻には安心して希望を持ってほしかったんです。



妻にも誤解無く僕の気持ちが伝わってくれたようで、その日以降妻が泣くことはありませんでした。



そして産まれてから3週間後。



大きく腫れあがった腎臓を1つ摘出するための
大手術。



3kgも無い小さな小さな身体に全身麻酔をされて、予定手術時間は5〜7時間。


腎臓を摘出するんだから、当然開腹手術です。


何か想定外のことが起きることも、充分に考えられる本当に不安な時間でした。


前日には娘たちと神社を3つハシゴして、お参りしています。



頼むから。 



頼むから何事も起こらず予定通り終わってくれ…




ここまで来たら僕たち家族にできることなんて神頼みくらいしかありません。



手術中も妻と2人で「大丈夫。 絶対大丈夫だよ。」と、不安に押しつぶされそうになる心を
なんとか支え合って過ごしました。







「無事終わりましたよ!」



予定時間より早めにドクターが待合室に入ってきます。


本来の腎臓のサイズより3倍以上大きくなっていて、胃や腸が圧迫されていたそうですが、大きな出血をすることもなく、無事摘出完了。



良かったー!!

色々と難しいことを説明してくれていたのですが、あんまり覚えていません。


とりあえずなんとかなった! 

俺はこれからも5人の子供たちの父ちゃんで居れるんだ。


その事実だけで、もう大満足です。




その後も入院生活は続き、2ヶ月後には、より専門的な治療が出来る大学付属病院へ。


結局退院したのは生後3ヶ月以上経ってからでした。


退院してきてからも、度々入院することがあり、次男はこれまでの人生の3分の1以上は入院しています。

その度に両家のじいちゃんばあちゃんに交代でヘルプに来てもらいながら、僕は仕事と、妻と子供が入院している病院と、保育園と小学校の行き来で、

「俺があと2人くらい居ないと無理だー!」

なんて事を毎回思ってますが、案外なんとかなってます。


「次男は絶対家に帰ってくる」


この安心感があるだけで、げんちょんは走り続けられます。




僕は子供がたくさん居るし、みんな元気だったので、「子供が健康でいてくれること」のありがたみをイマイチ分かっていなかったのかもしれません。



次男の事がキッカケで考えを改める事が出来ました。



家族みんなが元気に揃って過ごせるのは当たり前じゃない。


大事な事を身を持って僕に教えてくれた次男には感謝感謝です。


次男は産まれてすぐの入院生活が長かったので、ほとんど人見知りはしません。

人見知りなんてしてる場合じゃなかったですからね。


会う人、会う人に笑顔を振りまいています。



きっと、初めて会う人は次男が難病にかかってるなんて誰も思わないでしょう。


それくらい普通に過ごしてるんです。


他の子よりちょっとだけ成長がゆっくりな次男は今日も元気に、自衛隊のほふく前進みたいなスピードで床を這いずり回っています。



「うわー! お姉ちゃんのランドセル
舐めるなよー!」 


「危ないからそっち行っちゃダメー!!」


こんな騒がしい日常が送れるのも、みんなが元気で居てくれるからこそ。


なんだかんだいっぱいあったし、明日からも多分色んなことがあるけど、とりあえず全員揃って今日を迎えられて良かった。

次男! 誕生日おめでとう!!


キミの目に狂いは無いぞ。

パパとママを選んで大正解だ。

これからのキミの人生、大変なこともあるかもしれないけど、それ以上にもっとも〜っと楽しいことがいっぱいあるから頑張ろうな。

ってそんなこと俺に言われなくても大丈夫だよね。

まだ1年の人生で、もう全身麻酔の大手術2回もやって腎臓が片方無いのに元気に生きてるんだもん。

やっぱり俺が最初に思っていた通り、他の奴らとは気合いと根性が比べ物にならないね。


今飲んでる大量の薬も要らなくなったら、
お姉ちゃん達みたいに保育園行こう!

キミだってお姉ちゃんみたいにバイク乗って保育園行きたいだろ?

バイクって超楽しいし、気持ちいいんだぜー😁

保育園は友達いっぱい出来るし、色んな遊びも出来て楽しいんだぞー👍


他にもまだまだ見せたい物、食べさせたい物、やらせてあげたい事が数え切れないほどたくさんあるんだから期待して待ってろよな😆

パパとママはこれからもキミの成長を楽しみにしてるよ!

            〜おしまい〜



いかがでしたでしょうか?

冒頭で言っていた次男があんまり出掛けられない理由は伝わりましたか??


今現在は月に1〜2回通院してる程度で、命の危険は無いので全然心配しなくていいですからね🤗


今日の記事は「げんちょん家の次男は難病だけど、誰よりも一生懸命に生きて大切な事たくさん教えてくれるなぁ」という話でした✌️



今日の記事はまたしても、全文公開の有料記事です。

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「誕生日おめでとう!」の記事を購入してもらえたら次男に何を買ってあげよう。

おもちゃ屋連れてって本人が1番喜んだものを買ってあげたいかな☺️


また明日👋

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