見出し画像

今でも覚えてる夢の話

おはようございます!

♪右へならえで落ち着き  
 一日を選べない 人形とも違わない oh no!
そんな奴らは好きじゃない 
 俺はそんなに馬鹿じゃない 
ハートは今ここにある wow!♪

夢にまつわる挨拶を頑張って考えた結果、ボウイのDreamin'の歌詞しか思い浮かばなかったげんちょんです。

本編とは全く関係ないですが、思春期の僕にぶっ刺さりまくった歌です。(当然ですが、世代ではありません)

#ヒムロックに憧れていた時期もありました

#なんのはなしです歌


#挨拶文を楽しもう




さてさて、今日の僕の記事は叶えたかった夢の話ではなく、夜寝てる時に見る夢の話です。


僕の記事には珍しくちょっと良い話かも、、?


いつもより長いので、時間ある時に読んでくださいね!


それでは本編スタート!!



皆さん普段、夢はよく見る方ですか?


僕は全然見ません。


覚えてないだけで、ホントは見てる。っていう説もあるので、実際どうなのかはわかりませんが、少なくとも朝起きた時点で僕自身は「なんにも夢見なかったな」と思っています。


そんな感じで、夢はほとんど記憶に無い僕なのですが、一つだけ強烈に覚えていて今も、そして多分これからも忘れないだろうな、という夢を見たことがあります。

今日の記事はそんな話。


僕の祖母は5〜6年前に亡くなっています。

祖母は「誰がどう見てもげんちょんのとこ好きで好きでたまらないんだろうね」というくらい僕に愛情を注いで優しくしてくれていました。

小さい時はよく一緒に散歩がてら買い物に行ったり、僕の遊びに付き合ってもらったりしてたんですね。
無理矢理キャッチボールやサッカーの相手をさせてたので大変だったと思います。
弟居るんだから弟とやれよ!って話ですが笑


僕が思春期の頃は友達と遊び呆けていて、そんなに顔を見せにも行かなくなりましたがそれでもたまに母親経由でお小遣いをくれたりしていました。


時は流れげんちょんも大人になって、ようやく祖母の愛情の深さに気付き、「月に1回くらいは顔見せに行くか」と思い直します。

行くと毎回お小遣いをくれたので、「もう俺も働いてるし、小遣い無くても会いにくるから大丈夫だよ」と伝えると、とっても寂しそうな表情を見せる祖母。 


なんとなく貰った方が良さそうな雰囲気だったので、これ以降もお小遣いは素直に貰っていました。

あの時よりさらに大人になった今なら分かりますが、多分祖母は僕に何かしてあげたかったんですよね。

でもその時のげんちょんの好みも分からないし、肉体的にも衰えてきてたからご飯食べにも連れて行けない。 

唯一自分がしてあげられるのは「お小遣いあげること」と思ってたんじゃないかな。

もう散々今までの人生でげんちょんに優しくしてくれたんだからそんなの気にしなくていいのに。



ひ孫(僕の1番最初の子供)ができてからは、
ひ孫もよく連れていきました。

もうその頃には歩くこともままならず、自分で買い物にも行けなかったのですが、僕たちがいつ来ても良いように、僕の母に「げんちょん達が喜ぶお菓子とジュース買ってきて」とお願いして常にストックしてあったようです。


ひ孫が来ると騒がしいし、そこら中にお菓子をこぼすので大変そうでしたが、祖母はいつも満更でもない表情だったので、敢えて手は出さず「ばあちゃん! 孫とひ孫来るとやることいっぱいで大変だねぇ🤣」と笑いながら眺めていました。


当時祖母は身体中色んなところが悪くなっていたので、度々入退院を繰り返していたんです。


その都度お見舞いに行っていたので、その時も母に「ばあちゃん何号室? お見舞い行こうと思ってるんだけど」とLINEしたのですが、「明日か明後日には退院なるから大丈夫だよ。 げんちょんも忙しいでしょ」と返信が来ました。


「まぁそれならいっか」と思って結局お見舞いには行きませんでした。


しかし、夜になると母から電話が。



「ばあちゃんが危篤になっちゃった」


「どういうこと⁉️ だって明日か明後日退院するって話だったんじゃないの⁉️⁉️」



結局直接的な原因はよくわかりませんでしたが、心臓の血管が切れただかなんだかで、突然倒れたとのこと。


横で心配そうに僕を見つめている妻に電話の内容を伝えると、「すぐ行った方がいいんじゃないの⁉️」と言っていましたが、その時僕は「そんなこと言ってるけど、きっと すぐ治る。 今俺が慌てて病院に行ったらばあちゃんが死ぬと思ってるみたいじゃないか。 
大丈夫。 ばあちゃんは死なない。 また退院したら"大変だったね〜"って言いに行くんだ」と思っていました。





しかし、そんな願いも虚しく数十分後に祖母は帰らぬ人に。



涙で前があまり見えませんでしたが、なんとか病院に到着。 父も母もじいちゃんも弟も、みんな揃ってみんな泣いていました。



もう認めるしかありません。

病院に着いて誰かが「テッテレ〜」とやり出したら「変なドッキリすんな!」とツッコむつもりでいましたが、これはドッキリじゃない。 



本当にばあちゃんは死んじゃったんだ。。。



そこからみんなで、ばあちゃんの思い出話をしました。 

「あの時こんなことしたよね。」

「そんなこと言ってたねー。」

「あれはばあちゃん喜んでたよなー。」


どれもこれも祖母の愛に満ちたエピソードです。

悲しみと暖かさが同居する時間でした。


実は亡くなる結構前から僕は祖母に会うたびに

「俺が払うから一緒にご飯食べに行こうよ」と誘っていました。 

しかし祖母は「もう上手く歩けないし、私はいいからげんちょん行ってきな。」とお金だけ僕に渡してきます。

「いやいやいや! そうじゃなくてさ!!」と伝えますが、中々祖母は僕の誘いに首を縦にはふりませんでした。

それでもめげずに「歩けないなら俺がいくらでも手貸すし、それでも無理ならおんぶでも抱っこでもするから行こうよ!」と誘いつづけると、
「まぁそこまで言うなら、、」とようやく食事に行くことに。

僕の運転する車でお店まで行き、車を降りる時から食べ終わってマンションに戻るまで約束通り手を繋いで歩き、無事部屋まで送り届けると、

「げんちょんホントにありがとね。」と喜んでいました。

「全然気にしなくて良いよ! ばあちゃんは今まで俺にこれの何百倍もしてくれたんだからちょっとくらい俺にも恩返しさせてよ。」と伝えてそのまま僕は帰宅。


祖母はその時のことを
「げんちょんが毎回誘ってくれるから断り続けるのもなんか気が引けて、ご飯行ってみたんだけど行って良かったよ。」と嬉しそうに母に報告していたそうです。


よく親や祖父母が亡くなると「もっと会っておけばよかった」と後悔する人が居ますが、僕はその点に関しての後悔は1ミリもありませんでした。



でも寂しいものは寂しいし、悲しいものは悲しいんです。

月に1回程度会いに行っていたくらいなので、
そんなに頻繁に会っていたわけではないですが、


行けば会える」というのと

もう永遠に会えない」では


天と地ほどの差があります。


まさに
"胸にポッカリと穴が空いたよう"でした。


朝も昼も夜も泣いて、脱水症状になるんじゃないかと思うくらい泣きました。

通夜も告別式も終わり、それでもまだ悲しがっていた時、祖母が夢に出てきます。


〜ここからは夢の話〜

その時期の僕は、一人で実家に帰ることはほぼ無く、毎回子供を連れて行ってたのですが、夢の中の僕は何故か一人で実家に向かっていました。

いつも通りにリビングの扉を開け「おいっすー」と挨拶しながら中を見渡すと家族みんなが勢揃い。
 父、母、弟、祖父、そして死んだはずの祖母。

「えっ? なんで??」

声には出さず、みんなに目線を送ると全員が

「それを言うんじゃない。」と目で合図してきます。 

戸惑いながらも素直にみんなからの指示に従い、いつも僕が座ってる場所に腰掛け他愛もない会話。


「なんか子供居なくて大人達だけで、話すのすんげーレアだね。」なんてことを言いながら時が過ぎていきます。



しばらくすると祖母が立ち上がり


「じゃあ私はそろそろ行くから」

   部屋を出ようとしています。


「いやこれ、出てっちゃったら絶対もう会えなくなっちゃうパターンじゃん。。止めなきゃ!」と思いみんなの顔を見ますが、全てを悟ったように全員が下を向いて何もしない。


「諦めんなよ!」と思いながら僕だけが祖母を追いかけて、「待って! まだ行かないで!!」と叫びながら止めます。

すると祖母は

「もう私は行くから。 げんちょんは元気にしててね。」と言い残し消えていきました。


〜ここで目が覚めます〜



過去に例を見ないくらい大泣きして起きた時に、
少し考えました。


多分祖母は

「私のことでそんなに泣かなくていいから。もうこれからは今まで通りに過ごしてね」

と伝えたかったのかなぁと直感的に思ったんです。

自分の方が具合悪くても、いつも僕の心配をしていた祖母だったので。


その日を境にもう泣くのは辞めました。


俺がいつまでもメソメソしてたら気になって天国行けないもんね。


そこからはもう、いつものげんちょんです。

時折ふいに悲しくなることもありましたが、もう大丈夫。 

心配いらないよ。 

ばあちゃん見てるかい?

ばあちゃん死んでから子供が3人も増えたよ。

家も建てたんだ。

今は親父の会社で働いてる。

弟も一緒に働いてるんだぜ。

今の奥さんは超優しいよ。 

子供達も奥さんに似て超優しい。

大変なこともいっぱいあるけどさ。
なんとか踏ん張ってるんだ。

もう今は膝も腰も身体の中も痛くないんでしょ?


たまには俺の夢にひょっこり現れたってバチ当たらないんじゃない?


気が向いたら来てよ。


いつ夢に出てきても楽しいエピソード話せるくらい俺は毎日楽しく暮らしてるからさ。


夢の中だったら俺のバイクの後ろ乗れるかな?


もし乗れそうだったら天国に帰る時は俺がバイクで送ってくよ。


天国着いたらさ、ばあちゃんが昔吸ってたマイルドセブンでも一緒に吸おうか。 今はメビウスって名前になってるけど多分似たようなもんだ。


天国で一服してたらきっと目立つぞ〜。


まぁそれはしょうがないね。


目立ちたがり屋の孫は一生ばあちゃんの孫なんだからさ。

             〜おしまい〜



想像していた以上に長くなりましたが、どうだったでしょうか?

僕はこの記事を書きながら当時のことを思い出して何回も泣いてます😂


たまにはこういうテイストもアリですかね??


今日の記事は「夢って大体すぐ忘れちゃうけど、強烈なインパクトを残した夢は何年経っても色濃く覚えてるもんだな」という話でした✌️


結構頑張って書いたので、感想あったらぜひ教えてください!😁



また明日👋


#創作大賞2024
#エッセイ部門






この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?