サルコの中で眠りたい。

子供の頃から悪いことをしたら地獄に堕ちると言われてきたじゃないですか。

でもコロナがきて私の頭の中もパンデミックして戦争が始まって。え、話が違うじゃんて。成人したら働けとか、年金を払えとか、税金をてんこ盛りにして馬車馬みたいに働かせて。えげつなさすぎじゃない地球?って。それに気づいてから、もうこんな酷いところには2度と生まれたくないと思って毎日死にたくても元気なふりをして生きていました。長生きしたくないので薬を飲むのをやめました。(現在はきちんと服薬しています)
私が今も生きているのは母のためだけです。死ぬのは母が亡くなってからと決めています。本音は違いますけど。

死ぬときは例外なく誰もが苦しいですから、隣り合わせたサルコ(安楽死マシーン)の中で別れを告げて微笑んで「やっと眠れる…」と呟いてから目を瞑りたいです。サルコは棺いらずでコスパいいです。

私が生まれる前の話ですが、ある日母が帰宅すると父が家にいませんでした。不思議に思って階段を登っていると、小窓から見えたそうです。庭に倒れている父の姿が。父はある夏の日に屋根に登ってアンテナを直していたところ足が滑って地面に落ちました。耳からは血が出ていたそうです。そうすると人間はもう駄目なんだそうです。

母は夫を失い、兄は父を失くして、お腹の中にいた私は父親の声を聞くことは生涯ない子。母は子供など産んでいる場合ではない堕ろせと言われたそうです。でも私はここにいます。だから私はどんなにこの世にいたくなくても死ねない。鬱が酷いときはあのとき殺してくれていたらと思ってしまいます。父が亡くなってから翌年の1月の猛吹雪の日。それはもう凄まじい大寒波だったそうで。母の出産のために来てくれていた父のお兄さん、つまりは私の伯父さんは居酒屋でベロンベロンのグデングデンになりながら私の誕生を待ったそうな。

母ひとり子ふたりお気楽に生きてきましたが、私が躁鬱になり日常は一変しました。誰にも会いたくなくて家に引きこもりました。そしてなんと兄も鬱で投薬中らしいのです。そういえば母の姉も鬱でした。精神疾患は誰の中にもあって、それが出てくるかはキッカケ次第だと思っています。誰でもなる。

無職のくせに生きるのしんどいしんどい。
こんなんでこの先どうなっちゃうんだろう。
わからん。ゆく先を案じてもどうにもならんからとりあえず生きるしかねぇよな。

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