『俺捨て山』 序文

小説はどこまで危なくていいのか。バタイユにせよサドにせよ、本邦では夢野久作などにせよ、危険な作品というのはいつもこの世のどこかにあった。それらは常に受け入れられてきたわけではなく、ときに鼻つまみというか、まあ、価値がないとして無視されたこともある。いま見れば研究対象ものなのだが。

いやなに、これから俺が載せるものが、それら世界文学に比べられるものではまったくない。そんなのはおこがましい。ではなぜ名前を挙げたかというとただ一点、危険である作品というくくりにおいては同じ区分けにあるのではと。小説の水準を考慮しない限り(もちろん水準が低いのは俺のほうだ)これもまたあぶねー何かである。

といった御託を並べておいて、今日から一週間、集中連載します。9年くらい前の作品で、原稿用紙換算で80枚程度かな、よろしければどうぞ。

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