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心の物乞いにならない

幸せになる勇気 No43 与えよ、さらば…

青年は、強情っぱりです。

「生徒たちはわたしを軽蔑している。〜もし彼らがわたしを尊重し、わたしの言葉に耳を傾けるなら、わたしの態度も変わるでしょう」

もちろん、話の筋を際立たせるための演出でしょうが、「このわからずや!」と思わず言ってしまいたくなる。

哲人は、冷静に諭します。

まずは、他者に無条件の信頼を寄せることを、「与える」行為とする。

しかし、自分の中に与えるものがなければ、当然、他者に信頼を寄せることはできない。

ここまでは、青年も納得。

しかし…

「あなたはなにも与えようとせず、“与えてもらうこと”ばかり求めている。さながら物乞いのように。〜心が困窮しているのです」

これには、「し、失敬な…!!」と後退り。

哲人は、迫ります。

「われわれは、心を豊かに保ち、その蓄えを他者に与えていかなければなりません。〜心の貧しい人間になってはいけないのです」

そして、「アドラーならきっと、こんなふうに言うでしょう」

与えよ、さらば与えられん

与えるからこそ、与えられる。これは、仕事、交友に続く、もうひとつの対人関係を考える上て、非常に重要な視点。

その、もうひとつとは、

「愛」

人生のタスクにおける最終関門

わたしたちは、まず与えねばならない。欲するばかりでは与えられない。

長い、長い箸を与えられた時、どうやったら食べられるのか。

与えよ、さらば与えられん!!

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