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第二章 一緒に考える 裏設定 No3 ~支援・カウンセリング~

 ユウキ先生から色々な課題の提案をもらったレツト君。正直、こんな風に思った。

なんか色々大変になってきたぞ…

そして…

 言われたように、やった方が良さそうだけど、なんか面倒臭い…。いやだなぁ…。そもそも、なんで俺だけこんなことしなきゃいけないんだ?かなり大変じゃないか。やる意味あるのかなぁ…。

 でも、ちょっと魔法使いみたい。ノートを黒板と同じ高さにして板書を写したり、言われたことをグループにして覚えたり。やってみようかなぁ?

 そもそもできるのかな?ノートのヤツとか、先生は、良いって言うかなぁ。みんな、変に思うんじゃないかなぁ?

 やるかやらないかは、俺がどうするか決めて良いって言われたけど…、どうしよう。決めるのちょっと…。

 なんか、最近お母さんが優しい。あまり色々言わなくなった。そういえば、ケンジ先生もだ。なんか、ちょっと気持ち悪いけどなぁ…。

 どうしようかなぁ…。

 アドラー心理学を学び始めた自分を振り返ると、この時のレツト君と同じような感情を持ちました。なんだか、とっても理解はできるし、とても良い理論であるのだけど、実際に自分がやるとなると、できるのか…、と思ってしまう。さて、レツト君は、どうするのか…。以前、ソクラテスのパラドクスについて書きました。人の迷いには、好悪はない、どちらも自分にとって”ためになる”、つまり、甲乙つけがたいから迷いのだと。レツト君も、新しい世界に行くか古い世界に留まるのか、甲乙つけがたい、そんな段階ではないでしょうか。



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