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Cheer And Earn型サッカークラブへ

カンボジア1部のアンコールタイガーFCとナイジェリア3部のイガンムFCのオーナーの加藤です。

先日、DEA社とパートナーシップとタイガーギルドの立ち上げを発表しました。

●どんなプロジェクトか?
まずは何のことかわからない方も多いと思うので、このプロジェクトは何かを説明します。
Web3の領域の中にある「GameFi」「NFTゲーム」「Play To Earn」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、簡単に言うと近年NFTを使ったゲームで遊びながら暗号通貨を稼げる世界が生まれています。

大半のNFTゲームでは効率よく稼ぐ或いはゲームを始めるためにはNFTが必要になります。
しかし、NFTを買うお金やリスクを負いたくない人達も沢山います。
そこで、NFTを買える人(オーナー)がNFTを購入してプレイヤー(スカラーといいます)貸出し、その稼いだお金を分配する、という枠組みができています。
この去年すごく有名になったアクシーインフィニティ(最近ハッキングに合いました笑)はその代表的なゲームで知っている方も多いかもしれません。


ゲームギルドはプレイヤーが集まって情報交換や切磋琢磨をして協力してゲームをする集団です。

タイガーギルドでは、アンコールタイガーFCがNFTを購入して、希望するサポーターをスカラーとして契約して、NFTを貸出し、その稼ぎをサポーターとクラブと投資家やスポンサーと分配します。
※ナイジェリアのイガンムFCでも順次進めていく予定です

●なぜ立ち上げたのか
アンコールタイガーFCの事業ビジョンにはホームタウンであるカンボジアの「シェムリアップのGDP向上」があります。

シェムリアップはアンコールワットがある15万人ほどの観光都市で、かなり多くの人が観光業に従事しています。当然コロナの2年間で多くの方が失業・減給という状態に陥っています。(更には幹線道路の工事で街は一時ボロボロに、、)

コロナ前のシェムリアップの繁華街パブストリート

コロナ禍のパブストリート

クラブとしても、40トン米を配ったり、完全ロックダウンの時は寄付をしたり、サッカーを通じてなんとか勇気付けたいと思って活動してきました。
日に日に元気がなくなっていく街と失業した人たちに何とかできることはないか、と頭を悩ませていました。

そんな時に先ほどのアクシーインフィニティの記事を見て衝撃を覚えたのと同時にPlay To Earn(稼ぐために遊ぶ)を初めて聞きました。
その瞬間にCheer And Earn(応援して稼ぐ)型のクラブにできないかな、とブロックチェーンやNFT、GameFiのような領域のインプットを始めました。

そのタイミングでフィナンシェさんと出会い、日本でタイガートークンを発行して、価格も一時30倍以上にあがり(現在2022年3月31日現在は約11倍)、日本においてはCheer And Earnを踏み出せました。
※フィナンシェ上での時価総額のNo.1をキープ
クラブとしてもこの資金調達で厳しい経営環境の中でだいぶ助けられました。

多くの方にすごいね、儲けさせてもらった、ありがとう!と多くの皆さんに言われて僕も嬉しかったです。
心の中ではずっと、でも一番現地で支えてくれていて、失業・減給で苦しみながらも応援してくれているサポーターの人達になんとかCheer And Earnの仕組みで貢献できないか考え、模索・発信をしていました。

その発信を見た知人経営者が2月末にDEA社の吉田さんを紹介してくれました。
(めちゃくちゃ人格的に素晴らしすぎる人でした)

話すまでは自分たちがギルドを作るという発想はなかったのですが、
GameFiの構造とゲームギルドの特性がめちゃくちゃ僕達に合ってたんですよね。
ゲームギルドのポイントはスカラーの採用と関係構築。通常はオンラインでスカラー募集をする所から始まり、相互に信頼関係ゼロの所からスタートするのでコミュニケーションコストなどもかかる。
でも、タイガーの場合はファンのロイヤリティが高く、リアル接点もある。
そして、何よりも仕事がない(けど時間はある)。

それですぐにやろうとまずはどの位、サポーターとクラブと投資家で分配できるのか、実際のゲームはどんなものなのか、を300万円ちょっとNFTを購入し、自分自身とタイガーの選手寮にいる選手たちにスカラーになってもらい、やりました。(無課金では吉田さんと会う前にちょっとやってました)

高校生たちにゲームで稼がせるのかよ、という声もありそうなので、少し補足すると、、、

選手寮にはシェムリアップ州の郊外や州外からの選手が10名ほど住んでおり、地方の選手は農家家庭で現金収入が少ない家庭が多いため、学校、家賃、食費、お小遣いを全てクラブが負担しています。
カンボジアのサッカーはほとんどプノンペンが中心で地方の選手はチャンス・機会が極端に少ない。タイガーのアカデミーのトライアルにも州外の選手が200人位参加する。
だから本当はもっと選手を多く入れてあげたい。でも全ての費用負担と選手がプロになって活躍できるかの投資を考えると今のクラブの体力では沢山の選手を受け入れられない。

それがわずか1日30分ゲームして稼ぐことができればより多くの選手を受け入れることができ、食事も栄養価の高いものを食べさせてあげられる。
それは地方で多くの裕福でない家庭に生まれ機会やチャンスが極端に少ないサッカー少年たちにとってもよいことだと思っている。

話は戻るが3月上中旬から自分自身もカンボジアで1月に開業したアンコールタイガーリゾートで起きたらプールに飛び込み、その後プールサイドでプレイして、ゲームマネジャーを採用してとアカデミーの選手達とゲームの説明をして検証した。
(日本語も英語もあるがクメール語がないのでなかなか説明が難しかった。カンボジアでのプレイヤーがめちゃくちゃ増えたらクメール語も開発してもらえますかね?笑)

その結果、これはスカラーにも受け入れてもらえると確信して、
既存スポンサーにタイガーギルド投資を募ったら、タイガーファンの力になりたい、意義がある、Web3の領域も勉強したい、など声を頂き、出して頂いた。また3月31日21時(か22時?)までやっているフィナンシェの追加ファンディングの収入からもタイガーギルド投資に回していきたい。

まずはこのタイガーギルドを通して、日本-カンボジアでのCheer And Earnを大きな範囲で実現していきたいと思っている。

クラブとしてはWeb3とスポーツの相性はめちゃくちゃ良いと思っているので、まだまだ僕にとっては未知の領域ではあるがこれを足掛かりにどんどん進化させて、サポーターとスポンサーと関わる人たちみんなでアジア・アフリカから下剋上で世界No.1を狙って沢山の人達に夢と希望と勇気と機会を感じてもらえるように頑張る。




















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