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「将棋を伝える事に悩んでます。」

1.将棋の教え方

これは、20年ぐらい前12歳の時に、某大学将棋部の皆様や、某千駄ヶ谷にある野球チームの皆様に教えに行ったりした時に思った事ですが、37歳になった今でも答えが出ておりません。

問題点として、将棋界には将棋のルールを教えるノウハウが共有されてません。

個人、個人では物凄い超絶スキルを持っている人がいて、子供達を楽しませながらルールを教えいたりはするけど、それを他の人と共有し、更に進化させる事が出来てるかと言えば出来ていない気がする。(僕が知る限り最も将棋を始める人を増やしルールを教えたのは、将棋ウォーズです)

2.子供にはまず暗記がオススメ

多分数千人に指導した結果の感想ですが、小学生迄の子供に将棋のルールを教えるのは簡単です、基本のルール表を渡して、駒を動かしつつ暗記してもらうと直ぐに覚えてくれます。 (やった事のない方々は是非試してみてください)


元は海外のサッカー指導方からなのですが、              「6歳~12歳ぐらいの子供たちは単純記憶能力が高い代わりに論理をきちんと理解できていない。                        なのでこの期間は出来るだけ暗記を中心に指導した方が効率が良く、論理的に把握させるのは、13歳ぐらいになってからの方が、脳の発達からいって適切」と言う話で、実際やってみた所、子供の記憶力は素晴らしいので、確かにその通りだと思っております。

3.駒の動かし方をなんとなく覚えたら

なので、僕は子供に教える時は、「頭金」だけ教えて、下手が先手のこの局面からスタートします。

これでも最初は悩むかも知れませんが、ここは誘導した上で「52金(頭金)」まで誘導し、


この局面で、上手の方が「負けました」と投了します。

毎回、上手が「負けました」と言って頭を下げる事と、
子供に「ありがとうございました」と言う習慣を教えるのは超大事
礼儀作法を教える土台となってくれます。

ここまで大体将棋のルールを教えてから5分、5分で大人を負かした経験のある子供は殆ど居ないので、それだけで少し驚いて貰います。       続いてこの局面で対局を始めます。

今回も下手の先手からスタートです、直前の対局を参考に、「と金」と「金」が同じ動きである事等を解説しつつスタート

ここに置けたらそれは超優秀、できる限り褒めてあげるし、違う手を指した場合もけして否定せずに、「うん、それも良い手だね」と言ってから「でもこのタイミングは王様をもっと早く捕まえる事が出来るんだ、その手は次の対局からやってみよう」と言って出来る限り誘導。

一度はよろけて見ますが。

完璧な「頭金」が完成、出来る限り褒めた後で「負けました」と言います。

この対局の次は、
持ち駒の金を1枚にして、他の駒の使い方を学び、     
その次は持ち駒をナシとして                     後手の王様横に金を一枚(直ぐに下手に金を取って貰う)
後手の王様横に金を二枚(出来るだけ早く下手に金を二枚とも取って貰う)

ここまでやって全部詰ます事が出来れば、下手が5連勝、終わる頃には程よく時間も経過していて、本日の講義終了となります。
また次回教える時は最初からスタートして、子供が王様を捕まえる仕組みを理解するまで繰り返す。

と言った所でしょうか。

4.大人への教え方               

問題は大人の方への教え方です、子供と違って13歳以降になってから覚えようとする人、強くなろうとする人に教える方法は物凄く難易度が高い。  大人になってから覚えた人の特徴に「駒の利きをハッキリ認識出来ない」というのがあります・・・が眠くなったので大人向けはまた今度。 
#将棋

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