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クイナをこよなく愛するマングース

時はバブルのまっただ中。都会では高級車や高級クラブ、ブランド品等が支配する中、本州の北の外れで密かに誕生した男

地球世紀19XX年人類史上ごくまれにいる男の物語である


前回のあらすじ

初の実戦演習を体験して、演習とはいえ戦場の厳しさを知った。先輩隊員達の厳しくも暖かい言葉をもらい、彼はまた一段と成長して行くのだった。


第9話 相棒! 前編

最近彼は楽しい日々を送っていた。水槽を壊し、ファミコンを壊し、やる事のなくなった彼についに相棒ができたからである。

先日彼は司令官と二人で近所の川へ散歩をしに出掛けた。天気も良く風も穏やか、気温もちょうど良く絶好の昼寝日和。彼はこんな日は横になってゴロゴロしていたいと思っていた。司令官は外であまり遊ばず、ドックでゴロゴロしている彼を見かねて、無理やり引きずりだし散歩へと連れ出したのだ。歩きながら司令官は

「お前なぜいつもドックにこもる。なぜ外に出ていろんな世界を見ようとしない?今はまだ我々に守られているから良いが、我々だっていつまでもお前の面倒はみてやれないんだぞ。」と言って彼を見た。

「ん~。」と彼は聴いているのかいないのか、分からないような返事を返した。

指令部はなかば呆れた表情をして歩き始めた。彼はそんな事お構い無しという表情で司令官についていった。

しばらく歩くと水辺で塊が動いていた。彼は興味を示しそのうごめく塊へと近寄っていった。

「なんかいたのか?」と司令官が言うと

「亀?」と彼は言った。すると司令官は彼に

「待て!もしかしたら地雷の可能性も考えられる!触るんじゃないぞ!」と言って慎重に亀を持ち上げた。
彼はこの人何言ってるんだ?ど~見ても亀だろ~と呆れた表情で少し離れた場所で観察をしていた。

司令官は亀を持ち上げ、

「良かった!亀だっだ!」といってあんどした。だから亀だよ!と思いながら彼は司令官に

「良かったね。」と軽く言った。

「この亀、連れてつ帰ってもい~?」と彼は司令官に聴くと司令官は、

「こいつは敵のスパイかもしれない!もしくはGPSを内蔵している可能性だってある!万が一、我々の情報が外部に漏れたりでもしたら我々は危険にさらされる事になる!だからこいつとは一緒に 行けない!」

といって亀を地面に置いた。彼は何いっを言ってるんだこの人はと思いながらも

「大丈夫だよ!自分が責任を持ってちゃんと見るし、万が一の時は自分も一緒に戦うから!お願い!」と司令官にしがみついた。司令官はしばらく考えた後、

「分かった仕方ない。じゃあ連れて行こう。お前もだいぶ成長したな。私は嬉しいぞ。でも、もし万が一の事態が起きたら、私容赦なくその亀を逃がす!分かったな!」と言って彼の方を見た。

彼は「はい!」と元気良く返事をして亀を持ち上げ司令官と一緒に帰還するのであった。新しくできた相棒の亀を彼は見ながら胸を踊らせ基地へ帰還するのであった。


散歩中に亀と出会い一緒に帰りたいとせがむ彼。司令官はしぶしぶそれを承諾した。新しくできた相棒の亀とこれから一緒に生活をして行く事になった。


次回 第9話 相棒! 後編

新しくできた相棒の亀と絆を深めて行く彼!毎日、楽しい日々を送っていた!しかしある日基地を襲った惨事により彼と相棒の楽しい日々は無残にもあっけなく終わりを迎えてしまう……そして彼は涙するのであった。そして彼はまた、大きく成長して行く事となる!
“君は彼の成長した姿を見る事になる!“

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この物語は実話を元に脚色を加えて制作しております。表現等に多少の誤解があるかもしれませんがご了承下さい。

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