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クイナをこよなく愛するマングース

時はバブルのまっただ中。都会では高級車や高級クラブ、ブランド品等が支配する中、本州の北の外れで密かに誕生した男

地球世紀19XX年人類史上ごくまれにいる男の物語である


前回にあらすじ

単独での出撃をはたし無事任務遂行をした彼に感謝した先輩。彼は我慢したかいがあったと心から満足した。そして先輩と帰還するのであった。


第7話 暴走の果てに… 前編


今日の彼はいつもと全然違っていた。気が狂ったのでは?と思われてもおかしくないくらい様子がおかしかった。

それは先日の事である…彼の誕生日に何をプレゼントするか上層部で彼抜きで会議がひらかれていた。彼は普段と様子が違う司令官達を怪しく思いコッソリ情報活動を行っていた。

彼のつかんだ情報によるとプレゼントは
”ファミコン“ “ガンプラ” “変形合体するおもちゃ”
この三点に絞られている事が分かった。

彼にとっては全部欲しい物ばかりで、どれが来てもあたりだと思っていた。その情報を手にした彼は誕生日当日が楽しみで仕方なかった。

誕生日前夜………

彼は眠れずにいた。相変わらずプレゼントの事が気になって…明日、教育訓練を休もうかとすら思っていた。しかしそんな事したらプレゼントをもらえないかも…なんて事を考えてたりもしていた。

そして一夜が明けた………

彼は、今日数時間我慢して訓練を終えれば欲しい物が手に入るんだ!という一心で訓練に参加した。

やっと、この日の訓練過程が終了し彼は一目散に基地へ帰還した。そしてミーティングルームへと向かった。しかしそこには誰もおらず、テーブルの上には料理すらない……彼が愕然としていると、ベテランがやって来て「みんな揃ってから始めるよ!」と言い台所へと行ってしまった。

ドックで彼は待った……数分……数時間……

彼には数年に感じたかもしれない…………

そして呼び出しがかかった。彼は猛ダッシュでミーティングルームへ向かうとそこには沢山の美味しいそうな料理がならんでいた。司令官は彼を見るなり「まぁ、座りなさい。」と言った。そして誕生日祝賀会が開催されたのであった。

一通りの儀式を済ませ、料理を食べ終わった頃、司令官が彼に箱を差し出した。彼は箱の大きさ、形からすぐになんなのかが分かった。「誕生日おめでとう!これからもっと精進していくんだぞ!」と言った。

彼は元気に「はいっ!」と返事をした。そして祝賀会は終わり解散となった。彼はドックに戻り無造作に梱包されていた紙をひきちぎり箱見た。「やっぱりファミコンだ!」彼は発狂したい気持ちを抑え、さっそくテレビに繋いだ。しかしカセットがない……落胆した彼は「せめてカセット一本着けて欲しかった……ま~本体が来たからい~か…」そして明日仲の良い隊員から借りよ~と思いながら、床に着くのであった……


誕生日にファミコンをプレゼントされた彼!しかし中身は本体だけだった…カセットは明日借りてこようと思い床についた。


次回 暴走の果てに… 後編

ファミコンのカセットを借りてきた彼!ドックにこもりファミコンを始める。彼はだんだんとその虜となってしまうのだった。そしてプレイしているうちに彼は覚醒し暴走を始めてしまったのである……彼の暴走の果てに見た物とは!君はそれを目の当たりにするだろ!

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この物語は実話に基づき脚色を加えております。

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