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クイナをこよなく愛するマングース

時はバブルのまっただ中。都会では高級車や高級クラブ、ブランド品等が支配する中、本州の北の外れで密かに誕生した男

地球世紀19XX年人類史上ごくまれにいる男の物語である


前回のあらすじ


初の実戦演習をする事になった彼!周りは経験豊富な先輩隊員ばかり!始めて手にする銃…そして演習…彼はその重みを肌で感じていた……


第8話 初の実戦演習 ! 後編


近所の藪の中で演習が開始されて数十分、索敵行動を彼らは開始していた。前方を歩く先輩隊員の後に続い彼は虫といつ撃たれるかの恐怖に怯えながら…

ビビりまくっていた彼に前を歩く先輩隊員が

「怖いか?」と訪ねると彼は

「はい……虫が嫌です」と言った。先輩隊員は

「ここにいる虫だって喰うか喰われるかの世界で生きているんだ!しかし虫達は怯えながらも知恵を絞りこの弱肉強食を生き抜いている!これからお前もそういう世界を体験していく!だから虫ぐらいで怯えるな!今は、やるかやられるかだけ考えろ!」と彼に強く言った。彼は、

「俺は虫か……?何をこの人は言ってるんだ…」と呟きとりあえずうなずいた。

しばらく歩くと、一番先頭を歩いていた先輩隊員が、しゃがめの合図を出した。彼らはその場にしゃがんだ。すると先輩隊員が腰を低くして彼の所へ集まってきた。

「敵の位置が分からない…下手に動くと狙い撃ちにされる危険性がある…」と先輩隊員が言った。

相手はたった2名とはいえ、エリート隊員だ。しかも武器もそれなりにハイスペック……一方こちらはそれなりと言えばそれなりの装備と人員だが……ジャージにハンドガン1丁の彼がいる…すると1人の先輩隊員が

「我々は二人で前進する!お前は距離を取りながらついてこい!我々を後方から援護するんだぞ!」と彼に言って先輩隊員達は左右に広がり前進を始めた。彼は先輩隊員達の間にに位置を取り言われた通り距離を取りながら後方を歩いていた。

すると突然銃声が鳴り響いた!彼はビビって木の影に隠れしゃがみこんだ…

「敵襲ー!」彼から見て右側を歩いていた先輩の方から声がした!声は聴こえたが、姿が見えない…彼は、先輩撃たれたのかな…?と思っていた。しかし銃声が鳴り止んでいないということは、まだ大丈夫なんだと彼はなんとなく思った。

すると左の方からも銃声が聴こえた!彼は、今なら帰ってもバレないかも……と考え初めていた。
すっかり戦意喪失し、後方支援と言う役割を忘れていた彼は敵前逃亡をしようと立ち上がった。

彼は立ち上がり木の影からこっそり銃声が鳴り止まない前方を見ると先輩隊員達が必死に戦っている姿が見えた!しかし彼は戦意喪失し戦う気力もない……彼がふと木の枝をみると、そこには虫がいた。
彼は先輩隊員の虫達は弱肉強食の世界で生きているんだ!と言う言葉を思い出した…そ~だ虫達も必死に生きているんだ!と彼は思い玉砕覚悟の特攻を決意した!

彼は木の影から飛び出した銃をがむしゃらに撃ちながら前進した!その時…

「痛て~っ……」

彼は見事玉砕してしまった……その後、先輩隊員達も撃たれ彼のチームは敗北してしまった……

その後のミーティングで先輩隊員の1人が彼を見て

「暑い中よく頑張った!よくついて来てくれた!お前もやればできるやつだ!しかし、無謀と勇気は違う!危険と判断したら逃げてもかまわない。逃げる勇気だって必要だぞ。生き残る、それが一番の任務だからな!」

彼は 「はい!」 と返事を返した。この演習での経験でまた一歩成長をする彼だった。



初の実戦演習を体験して、演習とはいえ戦場の厳しさを知った。先輩隊員達の厳しくも暖かい言葉をもらい、彼はまた一段と成長して行くのだった。


次回 第9話 相棒! 前編

彼は初めての相棒と出会いをはたし、楽しい日々を送っていた。しかし楽しい日々が無残にもあっけなく終わりを告げることになる!彼と相棒の間にいったい何があったのか……そして彼は涙する……

”君は彼の涙の意味を知る“


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この物語は実話に基づき制作しております。多少の誤解を招く表現もございますがご了承ください。


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