NIHON

NIHONというゲームが発売されたので吉岡球児はアマゾンで購入した。
PS6用のゲームでロックスター社が独自に開発したということだった。

吉岡はGTAシリーズのファンでGTA3、vice city、sun andreas,
GTA4,GTA5などをプレイして来ていた。

発売前のNIHONに関する情報によればGTAシリーズを元にした日本の街がフィールドになったゲームで主に東京、北海道、沖縄、大阪、京都などをモチーフとした架空の街の中で様々なミッションをこなしながら主人公3人を切り替えながらクリアーを目指すというものらしかった。

吉岡はNIHONのパッケージを開封してディスクを取り出すとPS6にインサートした。

PS6の超美麗なグラフィックが広がる。
主人公は鎌田彦三という30代の男性でマリファナの売人をしているという設定らしかった。鎌田のマンションでゲームはスタートし部屋を散策していると携帯が鳴った。鎌田の顧客からでマリファナを購入したいので届けてくれというメールだった。

吉岡はコントローラーを操作してマンションを出ると外に出て停車してあったトヨタのランクルのような車に乗り込んだ。

左下のマップに行き先がナビゲーションされるのでそれに沿ってランクル?を操作して目的地へと向かった。

PS6のグラフィックは超美麗で殆ど実写レベルで街行く人々や車、バイク、舟、飛行機、自転車、犬、猫、鳥、虫など全てがほぼ現実と区別が付かないくらいリアルだった。

「うわあ、、殆ど本物じゃん、、、」

吉岡は感嘆の声を上げながらゲーム画面の中に吸い込まれるようにしてプレイに没頭した。

基本的にはGTAシリーズを踏襲した内容でメインのストーリーを進めるミッションはプッシャーからスタートしてヤクザ、半グレ系の仕事などをしつつサブのミッションでタクシー、ウーバーイーツ、アマゾン、フィットネスジム、消防車、救急車、警察、自衛隊、マクドナルド、などの仕事をして金を稼ぐことも出来る。

また乗り物も車、バイク、人力車、自転車、電動キックボード、ゴミ収集車、タクシー、救急車、トレーラー、バス、レッカー車、フォークリフト、焼き芋カー、オデンカー、ラーメンカー、マジックミラー号、トラック、トラクター、耕作機、装甲車、戦車、飛行機、ジャンボジェット、小舟、たらい舟、カヌー、ジェットスキー、様々な乗り物が乗れるようになっていたり。

殆どの建物に入れるようになっていて中にはAIで制御されたキャラクターが生活していたりした。

基本的には犯罪系の仕事をすることにより報酬をもらいながらいろいろな依頼主と知り合っていくことでメインのストーリーは進行して行くようだった。

吉岡が少し驚いたのが今までのGTAシリーズに無い要素として日本刀による攻撃がかなり強化されていたり刀鍛冶と知り合ってミッションをこなしていくと刀を購入してアジトにコレクション出来たり刀鍛冶としてのバイトも出来るようになっていた事だった。

更にステルススキルも経験値によりアップする毎に様々な隠密行動が可能になり例えば依頼主から殺人の依頼があった場合のミッションに対して行動の幅が広がっていた。

日本版のGTAならではといったところでいうとそんなところだろうか。

メインキャラは30代男性売人の鎌田、ギャルの格闘家で元自衛官の澄元久美、右翼の剣術家で坂本孝治というキャラを切り替えながら様々なミッションをこなしていく。

鎌田がヤクザ、政治家、官僚、経済界の大物などから個人的な依頼を受けて色々やっていくうちに外資系の金融業者にたどり着くと外資系の金融業者が食用の昆虫養殖工場を郊外に作ろうとしていてその時に鎌田が外資系金融業者を殺すという選択が出来る。この辺はGTA4にもあった分かれ道系の選択で吉岡は殺す方を選択した。

GTA5でも投資家の依頼人が古い映画制作スタジオを潰してテーマパークか何かにしようとしたので主人公が投資家をぶち殺すという件があって最高だった。

流石ロックスターゲーム社は今回もわかってるなあ、と吉岡は唸った。

最新作のメインストリーでもしっかりやってくれていて最終的に外資系金融業社やら水道事業に参入している外資企業やら山岳地帯を買い占めている外資系やらを軒並み殺して行ったり、外資系企業が参入できる法案を通して巨額の配当金を得ていた人物やら関わった政治家もメインミッションの中で始末して行った。

ラスボスに設定されていたのはそれらの規制緩和を推し進めていた黒幕的キャラクターで3人の主人公たちで車のトランクに詰めてとある港の海に沈めた。

そして3人のメインキャラクターはそれぞれの生活に帰って行った。

吉岡は非常に清々しい気持ちになった。

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