最近周囲が動き始めた。BCP(事業継続計画)着手の機会到来
こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。世界が騒々しくなった2020年も残すところ12月を数えるのみとなりましたネ。
10代や20代の頃は時の過ぎるスピードの遅さに苛立つことが多かったように思いますが、今では時間が過ぎるのが早すぎる矛盾を感じています(笑)
ところで、今回の掲題にしたように、ここへきて私の周囲が動き始めたように感じています。そのうちの一つが、このBCP(事業継続計画)です。今回は、このBCPについて書いてみたいと思います。
BCP(事業継続)ってなに??
BCP(Business Continuity Plan) は、地震や台風、あるいは今のコロナのような感染症といった不測事態の危機下においても、損害を最小限に抑え、なるべく早く企業が自らの事業を継続していけるように、緊急時における事業を継続するための方法を計画しておこうというものです。
緊急時のマニュアルのようなものですネ。
マニュアルとどう違う??
マニュアルはある事柄に対する、手順や留意点、必要な知識といったものが整備されているものだと認識してますが、BCPとの違いをあげるとすれば、ザックリとですが次のようなことがあげられます。
1.非常時の業務に優先順位をつけ、中核となる業務から手順を構築する
2.緊急時における被害の規模をある程度見積もり、復旧までの時間を決める
3.仕入れ等の供給ルートを代替え策を用意しておく
4.緊急時に提供できるサービスをあらかじめ公表し、周囲と共有していく
医療機関でもBCP ?!
私は医療機関の経営支援を生業にしているので、話しはどうしても医療機関寄りになっていきますが、このBCPは医療機関でも作成が求められています。従来、医療機関には地域ごとに災害の基幹となる災害拠点病院というものがあり、これは全国の各地域ごとに指定され、その数は平成30年4月現在で731病院あるのですが、東日本大震災、新型インフルエンザ、台風被害といったことを受けて、災害拠点病院どころか、介護施設にも簡易でもよいから、このBCPを備えてほしい国の思いがあるようです。
私が編集を担当しているメルマガ「☆キラリと光る☆ 病院マネジメントのヒント」でも、連載当初にこのBCPについて取り上げたことがありましたので、なにかの参考になれば幸いです。
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完成度よりもまずは着手!
BCPの作成手順などは、今では多くの情報があるのであまり不自由しないと思いますが、分かりやすい事例でいえば、東京都から出されているものがあるので、こちらも参考までにどうぞ
一見するとちょっと複雑そうな印象を受ける人もいるかもしれまぜんが、ガイドラインに沿って項目をなぞっていけば、ある程度の形のものは出来上がってきます。
BCPのもっとも重要なこと。それは作ってファイルして満足♪...ではなく、つくったものを関係各所で共有し、情報を常にアップデートし非常時に備えておくことだと理解しています。
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