リスクへの感度を高める
こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。
昨日、首都圏では3月21日までの緊急事態宣言の延長が菅総理から発表されました。3月は冬から春へと街並みも色づきはじめ、卒業式や新年度への節目の時であり、新しいスタートを前にして、気分が高揚していくときでもあります。あと少し、未来に希望をもって歩んでいきたいところですネ。
さて、今回のnoteはリスク管理、リスクマネジメントということについて書いてみました。
3.11の衝撃
3月といえば、もう一つの節目を忘れることができません。2011年3月11日に起きた東日本大震災。私の父は岩手県の三陸海岸にある小さな町で生まれ育ち、今も多くの親戚が暮らしています。
風光明媚なリアス式海岸沿いにある小さな町を、大きな津波が飲み込みました。地震発生から2週間後。まだ親戚に電話が繋がらないという状況のなか、私と父はガソリンタンクの予備を友人達から借り、車で現地に向かいました。幸いにして多くの親戚は無事だったものの、父の生家は基礎を残して流されてしまい、また当時町の診療所で働いていた従妹の一人は今も行方不明のまま。3日ほど滞在し、父の知人や友人の安否を尋ねて廻ったあの時の光景は今も忘れることができません。
リスクマネジメント
地震による災害。台風による災害。そして、感染症による災害。私たちの身の回りには、多くの危険が潜んでいます。自然の前では、私たちの存在は小さく、無力でしかありません。しかし、私たちの先達は、これまでも多くの災害を乗り越え、この国と世界の発展に貢献してきました。
リスクマネジメントとは、上記にあげたような大きなものに限らず、私たちの仕事と常に隣り合わせにある、顕在的・潜在的リスクを組織的に管理し、損失を回避する又は最大限の低減を図るプロセスを思考することを言います。
私が編集を担当しているメルマガで、以前この「リスクマネジメント」について取り上げたことがありました。当時は、あくまで病院内や介護施設内で起こる事故を想定して作成しましたが、リスクマネジメントシステム構築の考え方自体は、あらゆるリスクへの応用が可能だと認識しています。
優れた経営者の共通項
ここ6ヵ月で、改めて優れた経営者の凄いところを見る機会が2度ほどありました。一つは貸し付けたお金が返ってこない可能性がある話し合いに同席したときのこと。もう一つは社員がやらなければならないことを放置していたことが明らかになった場面。
どちらも違う経営者の方でしたが、共通していたことは、決して感情で怒るようなことはなく、起こってしまった事実に対し、どのように対処するかをまず考えていること。そして対象者には、何が良くなかったのかを諭すように伝えるという場面でした。
スライド中にも書いているように、事故を未然に防ぐための取組みに、情報収集は欠かすことができません。情報は報告や連絡を基本として行われ、これらを補うために、ITをはじめとした機械の力があるものと理解しています。
上であげた経営者のようなケースでは、怒ってしまったら次からは報告があるどころか、彼らはそれ(失敗)を隠すようになるかもしれないことを認識しているからに他なりません。
リスク管理は組織のどの階層にいるかで、その役割も変わってきますが、なにより重要なことは、リスク要因を認知することであり、それには様々な角度からの情報が必要になるということ。
リスクの感度を高めていくことが大切です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
また次のnoteでお会いしましょう!
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