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飛行機内でもテレワークはできるのか?

最近、コロナ禍で飛行機に乗ることが少なくなった方も多いのではないでしょうか?
一方、新型コロナウイルスの性質が見えてきて、徐々に経済活動が再開してきている状況の中で、久々に飛行機に乗った。という方もおられるかと思います。

飛行機というと移動空間ではありますが、USB給電ができ、WiFiも用意されている。となると完全なテレワーク環境だと言えるかも知れません。
この空間でどこまで仕事ができるのか?と疑問に思っている人も多いと思います。

私のモバイルオフィス

私の普段のモバイルオフィス機器はこんな感じです。
・ノートパソコン 富士通 FMV-U939X/A
・タブレット Apple iPadPRO 12.9 3rd
・スマートフォン iPhone11ProMAX
ほぼこの構成だけであらゆる仕事を熟してます。

一方ソフトウェア的には、
・Microsoft365(パソコン、スマホ、タブレット全てで利用)
・Adobe creative cloud
・BOX
・Zoom
・iStocks
が利用頻度の高いもので、意外に各種SNSを併用しています。

この組み合わせで、Creative系からOffice系までほぼ全てがカバーできます。特に飛行機内。ということでいうとiPadの出番が多いです。
Microsoft365は、Intune(モバイルデバイスマネジメント)を利用することで、会社の業務リソースにアクセスできる用になっています。これが、非常に便利です。
Word、PowerPoint、Excle、OutlookなどのOAツール、TeamsやYammerなどのSNS(会話&情報交換)、SharePointやOneDriveなどのストレージ(書庫)、OneNoteなどのメモが一通り使えます。オフィスワークのほぼ全てができると言っても過言ではありませんし、タブレット版はパソコンに近い操作性と機能が実装されていて、しかもアプリ起動や電源オンオフが早い。というメリットが多くあります。
クリリティブ系では、AdobeCCでPhotoShop(画像編集)やPremiere(動画編集)などもタブレットで利用でき、その素材はiStocksでダウンロードすることもできます。
まさに狭い機内においてはベストな環境だと思います。

では、機内ネットでどこまでできるのか?

飛行機の機内ネットワーク、JAL、ANAについてはWiFiサービスが無料で使えます。
衛星通信を利用しているので帯域はそれほど高くないですが、地上とデジタルで繋がっている状態ですので、各種クラウドサービスも利用できます。

・OA業務
オフィスワークで1番時間が取られるのがOA作業でしょう。資料作ったり、確認したり、集計したり・・・この辺り、ファイルが軽くければ、いつもと変わらない環境が機内でも利用出来ます。
当然ファイルが数十Mbytesある。という場合はダウンロードに時間がかかる訳ですが、ローカルにあるファイルや軽い数Mbytesのファイルなどは「読み込みが遅いな」程度で利用できます。当然メールに添付されたファイルなども表示出来ますので、メンバーとのやり取りなども簡単に行えます。

・コミュニケーション
各種SNSなどはほぼ問題ないでしょう。文字ベースの場合は軽く動かすことができます。画像ベースのものも大量に送受信しなければ問題はありません。動画・・・となると段々厳しくなります。

・音声コミュニケーション
このあたりから厳しくなります。Zoomによる音声参加はぎりぎり通ることがありますが、Teams、Skypeなどの少し帯域が必要なサービスは繋がっても音が聞こえないことがあります。オンライン会議などはほぼ参加出来ないと思ってもらった方が良いと思います。

・映像コミュニケーション
こちらも、Zoomで通ることがあります。かなりぎりぎりのため、断続的に途切れたり静止画になることもありますので、プレゼンテーションなどはかなり厳しいです。資料共有もほぼ出来ない思ってください。

・巨大ファイルの共有
諦めましょう。数十分の動画確認など、離着陸の間では終わりません。

全体的には、「オンタイム系のものでなければ対応できる」と「軽いサービスを優先的に使う」というところがポイントになります。

Teams(Web会議)は開いたものの・・・

結論:機内も普通にオフィスになる。(一部制限付き)

オフィスワークというとどうしても、リアルオフィスで行なっていること。を想像してしまいます。デスクでOA作業して対面で会話して会議室で議論して・・・
この行動をそのままオンラインで、モバイルで。となると途端にできないことが増えてしまいます。機内においても同じです。テレワーク=オフィス環境を自宅にも作る。と考えている方々も多いようですが、その環境が希望であれば機内をオフィスにすることは難しく思います。

一方でオフィスをデジタル化した場合、自分達の行動やツールも買える。という方々なら機内は立派なオフィスにできます。
コミュニケーションはSNS(文字)で、クラウドで書類を管理、オンタイムではなく、タイムシフトで仕事を遂行する。機内のメンバー以外のメンバーも含め、全員がそういう意識や行動が取れれば機内だけでなく、電車でもバスでも歩行中でも、どこでもオフィスにすることが可能です。
テレワークが進む組織であれば、機内も普通にオフィスにできます。一方で一部しかテレワークができていない組織やリアルタイムが必要な組織では適用は難しいと思います。

2020年には約53%の企業がテレワーク制度を導入されている。ということですので、導入企業の現場の働き方も変化することで、より時間・場所に縛られない働き方ができるようになるかと思います。

「これから電車」「今日は飛行機移動」など仕事ができない理由にはならない時代だからこそ、仕事とプライベートを分けるのではなく、仕事とプライベートを融合し、痕を積め過ぎない働き方が求められていると感じます。

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