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デジタルを「ビジネス」で使う上で必要なこと

今回はDXを進めたい。という企業の皆様に知って頂きたいデジタル活用についてです。特に「デジタルで今まで違ったビジネスを展開したい。」「DXにより社内を大きく変えたい」など「変革」を進めたい方には知って頂きたいことです。

急速に変化する時代

近年の歴史を見ても、ここ数100年で劇的に生活環境が変化しています。
例えば産業革命ですが、初めての革命、第1次産業革命は1700年代後半の蒸気機関からでした。人力、馬力と色々な力を使ってモノづくりを行なっていた産業が、「大きな力で大量生産ができる」世界に転身しました。
たくさんの人を遠くまで運ぶことができるようになり、移動の概念も大きく変わります。
人が自分の力以上のことをできる世界が生み出されたのは、約200年前の事です。

次の産業革命、第2次産業革命は電気で1800年代後半、第一次産業革命から約100年後のことです。今や電気はなくてはならないインフラで、より高度な生産ができるようになり、電気で駆動する便利な機器が溢れる世界になりました。

第3次産業革命はコンピュータで1900年代後半、第2次産業革命から約100年後のことです。より高度な生産が可能になり、さらには電気と合わせ、人は今やどこにいてもあらゆる情報が使えるようになりました。まさに人の能力アップデートまで実現することになりました。

そして第4次産業革命はIoT・AIで2016年頃からスタートしています。あらゆるモノがつながり、そして人智を超えたAIが人の代わりにあらゆることを行う豊かな世界。つまり今第4次産業革命の最中なのです。

また、1次〜3次までは100年単位でしたが、第4次産業革命は30年でやってきています。

近年、産業革命速度が急速に上がっている


つまり、コンピュータ登場以降、進化が加速している。という見方もできるわけです。

「デジタル」は「急激な進化を生み出すもの」

と言っても過言ではないでしょう。

世界レベルの革命ですら30年・・・

「デジタル」によって、急激に進化が進んでいる。
実際に歴史を見てもこの認識は正しいものでしょう。しかも、世界レベルでの進化ですら、100年単位から数十年単位に変わってきています。

ここ30年で生活環境なども激変しているのではないでしょうか?

約30年前の1990年、ちょうどバブル崩壊直前の日本には、携帯電話もなく、オフィスにはパソコンもなく、駅の掲示板で連絡を取り合い、映画はビデオカセットをレンタルし、CDプレイヤーを持ち歩き音楽を聴く世界でした。電車は切符を買うのは当たり前で駅や鉄道車内でも喫煙ができる時代でした。ブラウン管テレビでアナログ放送を見る、メールもなく、手紙があたり前の世界・・・

今のZ世代が聞くと「そんな時代があったんですか?」と驚愕しそうな時代ですが、これがたった30年前の姿です。

今ではスマホでどんな情報でも扱え、オフィスワークにパソコンなどのデジタルツールは必須、駅の掲示板はなくなり、映画はオンデマンドサービスをスマホで見る、音楽は定額制で好きなだけ楽しむ、電車はICカード乗車が当たり前で駅・電車内では禁煙が当たり前、テレビでそもそも放送離れが進み、持たない人も増えています。年賀状ですら出さずSNSでの連絡が普通に・・・

たった30年でここまで変わっています。この変化に共通して関与しているのが「デジタル」なのです。

デジタル時代のスピード感

デジタルにより30年で大きく変わった世界。ただ、このデジタルのスピードは数十年単位ではありません。例えば、日本でスマホを広めることになったiPhone4は2011年登場、まだ10年しか経っていません。

サービスでは、ネット通販のAmazonは2000年、動画視聴No.1のYoutubeは2007年に、SNSであるTwitterは2008年、有料動画配信サービスNetflixは2016年、QRコードキャッシュレスサービスPayPayや動画SNSのTikTokは2018年・・・数年単位で新しいサービスが登場し、つぎつぎとライフスタイルを変えていく結果になっています。

多くのサービスがスマホが登場して以降急速に利用者数を増やしています。

このスピードは過去の産業革命だけでなく、デジタル化の流れから比べても早いものであり、今や毎年のように新しいサービスやデジタルトレンドが生まれる時代になっています。SNSなどでも今やFacebookなどからTikTokに移行していたり、検索もGoogleからYoutubeで調べる時代に変わっています。

つまり、ビジネスで「デジタル」を活用するためにはこのスピード感を「認識」する必要があります。

デジタルは急速に進化する。それは利用者のニーズにより次々と新しいものが生まれてくる「DX社会」だからかもしれません。

次々と新しいデジタルサービスが生まれる「DX社会」


サービスを提供する側も、サービスを活用する側もこのスピードについて行く必要があります。去年のトレンドはもうすでにデジタル上では時代遅れになる可能性があり、もっと良いものが世の中のトレンドになっている可能性があるのです。

デジタルを使う上で必要なこと

そんな新しいトレンドをどう掴み、どう対応するのか。

その答えをミレニアム世代以下は知っています。彼らはデジタルの変化を認識し、新しい対応を行い、文化すら変えてきています。
過去の常識に縛られず今、一番良いデジタルをしっかりと活用しています。

生活だけではなく、生き方すら変わっているそんなデジタルを熟知している世代が「使いにくいデジタル」は「ビジネス化」したとしても使ってもらえません。

今やビジネスでデジタルを使うためには彼らの今時のデジタルトレンドをしっかりと踏まえる必要があります。

そんなに変わるものかな?

と年齢の高い方は思うかも知れませんが、そういう方はぜひ自分の子供世代と会話をしてみてください。
もはや、価値観やデジタル上での生き方、振る舞い方が大きく変わっている。
そんな話を聞くことができます。

ビジネスなんだからそんな一般の意見などいらないのでは?と思われるかも知れませんが、BtoBビジネスであっても、inBであっても、古い常識からアップデートされていないものは使いにくくなっていることがあります。

例えば「文字入力はパソコンが良い」昔からパソコンを仕事で使っている世代では当然の常識かも知れませんが、ミレニアム世代からすると「スマホの方が文字入力しやすい」が多数派です。
パソコン自体を使ったことが無い人も多くいるため当たり前かも知れませんが、フリック入力で会話スピードと変わらない位の入力ができる人も多く存在します。

ぜひ、どんどん新しいデジタルを使い、体感し、最新のデジタルを知り、ビジネスに使うとどうなるか。を考えてみてください。

利用者の立場で認識することで、ユーザー目線での「デジタル」を「ビジネスで使う」「目線」が生まれます。

常に新しいものに興味を持ち使ってみる

「新しいデジタルなんて所詮おもちゃで使い物にならない。」「遊んでいるだけ。」そういう方も多いですが、普及期を迎える前のパソコンは同じことを言われていました。少し前の携帯電話なども同じです。

一見おもちゃに見えるものが最終的にはビジネスツールになっていることを考えると、今コンシューマで使っているデジタルもいずれはビジネスツールになる可能性があるのです。

「いや、それはおもちゃでしょう。」「遊んでいるようにしか見えない。」では済まない時代が来ています。

常に新しいデジタルに触れ続けないと「仕事ができない」時代に変わってきています。

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