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勝手に振り返る 2021年シーズン東京ヴェルディ~監督、選手編~

 例年以上に波乱万丈なシーズンでしたね、まさか文春砲を喰らう日が来るとは思ってもみませんでしたね。ピッチ外でいろんなことがあったこの一年は成績も波が激しくどうなることかと心配しつつも終わってみたら今季も安定の中位フィニッシュでしたね。そろそろ上位に食い込みたい。
 12位 【42試合 勝ち点58 16勝10分16敗 62得点66失点 得失点差-4】

 ではでは、恒例になりつつある勝手に振り返りシリーズを今年もやっていきましょう。

監督

永井秀樹 勝ち点37 10勝7分10敗
 3年目を迎えて集大成の位置づけの臨んだ今シーズン。4年ぶりの5連勝を果たすなど勢いをつけていくも夏場のアウェイ8連戦未勝利と失速し、志半ばにして辞任。同じ時期にパワハラ報道もあり、今後の監督人生には大きな影響があるだろう。

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堀孝史 勝ち点21 6勝3分6敗
 昨季はスカウト部長で今季は守備コーチを務めて9月に急遽、監督に就任とジェットコースター人事を受ける。口下手で寡黙な雰囲気を醸し出すも、興奮のあまりピッチ侵入してボールを取ってしまったり、選手起用や采配では大胆な攻撃システムを敷くなどまるで別人かのように豹変する。契約更新をして来季はシーズン開始から指揮を執る。

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GK

1 柴崎貴広 8試合0得点(10失点)
 大柄な体格を生かしたシュートストップに加えて、歳を重ねるごとに磨きがかかる足元の技術で出場間隔が空きながらもゴールマウスを守った。誰よりもヴェルディを支えて、誰よりもサポーターに寄り添ってくれた在籍17年のベテランGKは惜しまれつつも今季限りで退団。ありがとう!!

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21 長沢祐弥 1試合0得点(1失点)
  J3沼津の守護神として加入するもマテウスと柴崎の壁は高く、第3GKの立ち位置で過ごした。シーズン最終盤の第41節秋田戦でマテウスの負傷により思わぬ形でヴェルディデビューを果たした。レギュラー奪取へ来季の活躍を期待したい。

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31 マテウス 34試合0得点(55失点)
 時折、なぞの欠場があったが今季も守護神として君臨。失点数は多くなってしまったがノーチャンスのものも多く、脆すぎた守備陣を何とか支えた。彼の頑張りが無かったら恐ろしい結末が待っていたかもしれない。

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41 佐藤久弥 出場なし
 順天堂大から加入したルーキー。ベンチ入りする機会はあったが出場は無かった。これからの活躍に期待したい。写真探すのにも苦労したぜ。

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DF

2 若狭大志 41試合0得点
 離脱者が相次いだCBでの出場が多くなったシーズン。夏場の未勝利が続いた期間には自身のミスが失点に結果に直結する苦しい状況もあったが、その後は立て直し41試合にスタメン出場を果たしチームに貢献。出来れば得点が欲しかった。

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3 富澤清太郎 4試合0得点
 兄貴分と慕っていた永井さんの熱烈オファーで10季ぶりに古巣ヴェルディへ復帰をしたカンペイ。出場試合数こそ少なかったが、難しいシーズンのなかでチームをまとめ上げた。契約満了でわずか1年での退団はとても残念ではあるが、再び緑のユニフォームで味スタに帰還した姿が見れたことに涙。

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5 平智弘 8試合0得点
 主将として迎えたシーズンであったが、序盤から怪我に苦しみヴェルディ加入後ではワーストの1年になってしまっただろう。落ちぶれるにはまだまだ早い、もう一花咲かせて欲しい。

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15 ンドカボニフェイス 34試合2得点
 水戸のバリバリのレギュラーも加入当初は出番に恵まれず、古巣との試合でようやくデビュー。そこからは出場機会をコンスタントに掴み終わってみたら若狭とのCBコンビを形成した。打点が高く、遠くに飛ばすヘディングやフィジカルの強さなど守備面では期待通りの活躍を魅せて、ビルドアップ時も左右両足でフィードが蹴れるまでに成長。カタールW杯日本代表にギリギリ間に合うかもしれない存在である。

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16 福村貴幸 34試合0得点
 偽SBの役割を果たすなど可変システムの一役を担った昨季のチームアシスト王も今季は1アシストのみと寂しい結果に。残念ながら今季で契約満了に付き退団が決定した。正しい使い方をすればまだまだやれる!

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22 馬場晴也 13試合0得点
 出場すると、失点が多い試合がなぜ多かった。世代別日本代表に選ばれるなどその才能には一目を置かれ、チームでの活躍が待たれる大器である。早くプロ初ゴールを決めたいと公言していたが、セットプレーからの決定機をモノに出来ず、来季に持ち越しとなった。

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23 深澤大輝 17試合1得点
 中央大から加入したアカデミー卒のルーキー。怪我で出遅れたがシーズン途中からようやく試合に絡み始めるとしばらくは出場すると負けないジンクスが出来た。ルーキーながらも大きな声で手を叩きチームを鼓舞する姿はかつての先輩・田村直也を彷彿させる。最終戦でプロ初ゴール決めるあたりはスター性もあるようだ。

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28 山口竜弥 15試合0得点
 G大阪U23時代のJ3での活躍ぶりが目に留まり加入した左SB。小柄ながらも身体の強さでセットプレーの守備や攻撃でも強引なドリブル突破と初めてのJ2ながらも存在感を魅せた。怪我が多くプレー時間が短く、シーズンを通じての活躍が見たい選手である。オペラ風の歌唱でチームメイトの誕生日にはバースデーソングの歌い手として華を添えた。

42 安在和樹 12試合0得点
 アンカズ。怪我なのかコンディション不良なのか試合に絡む機会が少なく、かつての躍動ぶりとのかけ離れた姿に寂しさがあった。コンディションを上げてレギュラー奪取すれば再び脚光を浴びることも出来るだろう。

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44 浜崎拓磨 4試合1得点
 夏の移籍によって松本が期限付き移籍で加入。持ち味であるキック精度の高さを買われ、いきなりスタメン起用されると挨拶代わりに豪快なFKを決めてサポーターの期待感が高揚した。ただ、見せ場はそれきりでその後は試合に絡む機会がなくシーズンを終えた。

MF

4 梶川諒太 37試合3得点
 たった1年で徳島から復帰した中盤のダイナモ。オフ時のあざとさは健在も、キャリアを重ねて責任感も増していきシーズン終盤にはゲームキャプテンを務めてピッチを締めてチームの好調さを支えた。試合前のセレモニーでは美人な奥さんを初お披露目して一部サポーターの間で話題になった。

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6 山本理仁 30試合1得点
 序盤戦にコンディションの波が大きく出場試合数こそ昨季よりも減ったが、出場時間はキャリアハイ更新。左足から放たれる正確なキック精度やゲームメイク力が売りと思いきや、身体を張る泥臭い守備やダブルタッチでドリブル侵入するなどフィジカルを活かしたプレーの印象が強く残った。将来が嘱望される選手だけに自分のプレースタイルを早く確立させたい。

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7 森田晃樹 18試合1得点
 怪我に苦しみ出場は昨季の半分以下と物足りない結果に終わった”緑のモドリッチ”。SB起用されることもあったが、やはり中盤起用されたときに卓越したボールコントロールを十分に活かし躍動する姿があった。フィジカル面でも強さが増し、大化けする予感漂う。

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8 井出遥也 13試合3得点
 こちらも怪我に苦しみ、シーズンの大半を棒に振った。ただ、出場時の存在感は抜群で得点を挙げた試合はいずれも勝利と影響力を持った選手である。若くして千葉で大活躍もその後は苦しむシーズンが多く、早熟の天才なのか大器晩成なのかその答えは誰にも分らない。

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9 佐藤優平 34試合1得点
 永井サッカーの中心として3年間を過ごすもプレーのムラが大きく、チームトップのアシスト数を記録するもウィークポイントになることもしばしば。皮肉なことに終盤に怪我で離脱してからチームの成績は良くなり、良くも悪くも存在感ある選手である。信仰していた永井さんが去り、去就も注目される。

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13 新井瑞希 15試合1得点
 堀体制になってようやく出番を得たドリブラー。いままでどこに居たんだよと誰もがツッコミたくなるくらいに持ち前のドリブルで相手を抜きに抜いて堀サッカーのアクセントとして活躍。最終戦では古巣・相模原をJ3へ降格の引導を渡す豪快なミドルシュートを決めた。

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14 石浦大雅 27試合0得点
 天才肌のレフティは正確なパスとアイデアで永井、堀両監督から期待されて起用されるもなかなか結果を残すことが出来なかった1年だった。シーズン終盤には梶川と森田の活躍もあり序列を下げてシーズンを終えた。アカデミーからの生え抜きであるが自分が活躍できるクラブ、カテゴリーにプレーの場を移すことも考える必要がありそうだ。

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17 加藤弘堅 36試合1得点
 昨季大躍進した北九州から加入したベテラン。DHの選手ながらもシーズン序盤はCBをこなしチームを支えた。長短の正確なパスや危機察知能力高い守備のみならず、SNSやインタビューなどからは人間力の高さを感じさせる模範的な選手である。試合勝利後にロッカールームでのチーム写真をSNSへ上げることが恒例化となった。

18 松橋優安 11試合0得点
 見せ場を作れずに伸び悩み、夏の移籍期間に相模原へ期限付き移籍。新天地で17試合(先発:15)2得点と才能を開花。多くのヴェルディサポーターは躍動する優安を初めて見ただろうし、大外で使うよりもゴールに近い位置でプレーさせた方が活きることが分かった。来季はどうするんだろう??

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19 小池純輝 41試合17得点
 名実ともにヴェルディの顔。戦術・小池純輝とも呼ばれるくらいの活躍で34歳にしてキャリアハイ17得点を挙げて得点ランキングもリーグ3位になった。得点するたびに愛娘にもプレゼントを渡すため、何を渡すかがサポーターたちの楽しみになっていった。

20 阿野真拓 8試合0得点
 なかなか活躍することが出来なった1年。ユース試合では活躍するもフィジカル面でのハンディがプロの世界で壁にぶち当たる原因になっているのだろうか?同年代の選手も続々とJデビューしており、そろそろインパクトを残したい。

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24 奈良輪雄太 5試合0得点
  コンディション不良や怪我もあり長期離脱を強いられ苦しいシーズンを過ごした。それでもひたむきに練習に取り組む姿勢はチームの模範であり、サポーターたちからも高く評価される存在。職人肌の強いプレーで再びピッチを躍動する姿を期待したい。

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26 持井響太 12試合0得点
 明治大から加入したレフティ。出場した試合では失点に絡むなどほろ苦い1年目のシーズンとなった。ドリブル時のボールの持ち方や身体姿勢からすると、右からカットインするよりも左から縦に行く方が活きてくるかと思う。先ずはJ2のプレー強度に慣れることが優先だろう。

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30 杉本竜士 19試合1得点
 夏の移籍によって”まさか”の5季ぶりに復帰したドリブル突貫小僧。いろいろなクラブで経験を積み、献身的な守備などチームプレーで数字以上にチームに大きく貢献した。ピッチ内での性格もやや丸くなった気がする。

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33 橋本陸斗 3試合0得点
  中学3年生15歳10カ月26日での初出場は久保、森本に次ぐリーグ3位の年少記録。大人たちにも 開幕戦・愛媛戦で何回かチャンスありゴール決めていたら人生変わっていたかもしれない。まだ高校1年生、これからもチャンスは来るだろう。

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10 ジャイルトンパライバ 10試合0得点
  2季ぶりに復帰を果たした兄貴。ブランクはあったものの力強いドリフルや圧倒的なスピードは健在で出場した試合では勝ち点獲得に大きく貢献した。それだけに怪我で離脱が多かったことが悔やまれる。わずか1年でまたしても退団することに。

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11 山下諒也 38試合7得点
 2年目を迎えた今季の得点数は昨季8得点から減ったが、アシストが0→4と増えてゴール関与数は増えた。J2№1とも評されるスピードスターをもはや止める相手は少なく無双状態になりつつあるも、時折、カッとなって無駄なイエローカードを貰って累積で出場停止になるのは勿体なかった。

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25 端戸仁 29試合5得点
 ヴェルディ在籍3年目を迎えた今季も怪我がありシーズンを通しての稼働とは行かなかった。前線からの守備やポストプレーと献身的なプレーがあるものの、得点力には物足りなさが残った。

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27 佐藤凌我 42試合13得点
 明治大のエースとして鳴り物入りで入団。見事にその期待に応えて、全42試合に出場してクラブ初のルーキー2桁得点を達成。底知れぬ運動量を活かして前線からの守備、シュートテクニックの高さとポテンシャルを遺憾なく発揮。まだまだ成長は止まらない。

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40 戸島章 7試合1得点
 夏の移籍期間で浜崎同様に松本から期限付き移籍で加入。J2を長く戦っているから馴染みの選手である。190㌢を超える長身であるがプレースタイルはポストプレーヤーというよりもセカンドトップ向きだった印象。期待された活躍は出来ず、難しいシーズンとなった。

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では、また!