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11月のワイン<その1>

こんばんは。今日もお疲れ様です。

今月の勤務先のワイン部オンライン飲み会は、初めて白ワインが送られて
まいりました。

おまけに、ジョージアのワインです。
ジョージアは、旧国名がグルジアですね。

黒海に面していて、トルコとアゼルバイジャンの北、ロシアの南にあり
ます。

なんと、中央部のゴリは、ヨシフ・スターリンの出身地だそうです。
が、むしろ、ヨーロッパでも屈指のワイン生産の長い歴史を誇る土地です。
つまり、紀元前あたりからずっと、(今とは生産スタイルが全く異なりますが)葡萄から作る発酵酒を造ってきた土地です。

そのジョージアの、ギウアーニ(Giuaani)というワイナリーで生産された
ものです。
ジョージアのワイン、普段あまり飲みませんが、実は初めてでも
ありません。

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おまけに、ワインそのものに商品名が表示されてなくて、ただブドウ品種がキシ(Kisi)というブドウと、ルカツィテリ(Rkatsiteli)というブドウの2種類から
作りましたよ、とだけ表記されております。
ボトルの裏面にジョージア語と英語で説明が書いてあるみたいですが、英語の部分を読む限り、この2つのブドウ品種はいずれも現地で太古の昔から
あったようです。

あと、白ワイン(white wine)の前に「ドライ」と書いてありますね。

で、輸入業者さんのサイトに行って見てみたら、「設立年が判らないほど
大昔からワインを生産していた」って書いてあって、いやいやそれは冗談
でしょ。
だって、ラベルにはっきり1894年って書いてあるwww
で、その年に4代目が誕生しているそうです。
きっと、どっちも本当でしょうwww

ロシア革命が勃発する、帝政期からあったのですから、そりゃあ歴史を感じます。
日本は明治時代。
1894年といえば、日露戦争が勃発する、ちょうど10年前ですな。

ちなみに、1878年生まれのヨシフ・スターリンは、とっくに生まれてます。
明治維新の10年後ですな。

それはそれとして、酸化防止剤を控えめにしか使わず、とありますので、今全世界的に流行っている自然派ワインを生産しているのでしょう。

平均樹齢17年のブドウの木から手摘みで収穫し、8℃のステンレスタンクで24時間醸し、そのまま16~18℃で熟成させたそうです。

アルコール度数が12.5℃。
(上記の業者説明では13%とありますが、これも間違いでしょ。w)

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そうそう、ボトルの裏のラベルに、こう書いてありました。

KISI-RKATSITELI
Dry white wine is made from two ancient grape varieties Rkatsiteli and Kisi using the classical method in stainless steel tanks.  The wine has a light straw color, pleasant acidity is harmoniously combined with varietal aromas and elegant structure.  Goes well with seafoods and salads.  Best served at temperature of *7-8 ℃.

「シーフードやサラダと合う」とか「藁色です」って書いてあって、普通、こんなこと売り物に書かないよねw

白ワインを、「色が藁(わら)かぁ」って喜んで買う人は居ないでしょ。

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そこを敢えて書いてしまうって、ある意味すごくしたたかさを感じました。

テースティングしてみて、びっくりです。

果実味というものが、全く感じられません。
とうとう新型コロナウィルスに味覚をやられたか、と思いましたw

ではなくて、どんな料理と合わせてみても、その料理の味しかしないのです。

ブラインドテストをしてみて、目隠しした状態で飲んだら、「これは何のお酒でしょう」という質問に対して、「ワイン」と答えない人続出と思いますた。
私なら、たぶん「アルコール度数の低いジンだ」と答えると思います。

まさに、ドライです。

ルカツイテリというブドウ品種は、もともとアロマティックなんだそうですけど、製造過程で全くのドライに仕上げてしまうのですね。

キシについては、上記のサイトも含め、ブドウ品種の説明は日本語では全くヒットしません。

この値段で、果実味が全くしないワインというのも、ある意味凄いかも。

セラーで5年とか10年とか寝かせたら、どんな味になるのでしょうか。

これは、ワイン飲み会に持ち込んだら話題独占かもですね。


ソムリエの遠藤玲子先生によると、ジョージアはこうしたナチュラルワインを生産するメッカになりつつあり、若い女性を中心に売り上げが伸びてるんだそうです。


で、今日、このワインにぴったりくる食材を、たまたま偶然ですが、近所のスーパーマーケットで販売しておりました。

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黒トリュフ風味のポテトチップスでする。

スペイン直輸入品なのですが、そんなの誰も買わなかったらしく、たったの75円+税で投げ売りされておりました。

黒トリュフ風味と言われても、食べたことないと判らない風味ですよね。

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で、そのかすかな風味が、このワインにピッタリ合うじゃぁないですか。

微量の黒トリュフの風味が、しっかり活かされておりました。


さて、この投稿のタイトルを、あらかじめ<その1>とさせて
頂きました。

つまり、続きがあります。

だって、11月と言えば、ねぇ(笑)w

現時点では、まだ何も決めておらず、決まってないのですが。

お楽しみに(?)、お待ちくださいm(_ _)m。

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