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東日本大震災を忘れない(8)-仙台で、天使に会った話。

こんばんは。今日もお疲れ様です。

今日は汚い政治の話を書こうか、綺麗な復興の思い出を書こうか、悩みましたが、こちらにしました。

大震災で亡くなられた方々に対し、心より哀悼の意を表するとともに、
ご冥福をお祈りします。

↓の話の続きでする。

2011年のゴールデンウィーク、福島市で味の桃の意の美酒と料理に舌鼓を打った晩、宿泊先のホテルは、朝食付きでした。

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ビュッフェ形式でしたので、おかずを一通り頂きます。

普段東京で口にしているのと全く異なり、野菜が美味しかったです。

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同行のカツオ君と合流し、福島をいったん離れ、さらに北に向かいます。

途中、運転してたので撮影できませんでしたが、宮城蔵王の山並みの美しさに感動。
借り物の画像ですが、これが太平洋側から見た宮城蔵王の印象に近いです。

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実を言うと、ここから先には行きたくない気持ちもありました。
宮城県だけで、阪神大震災を上回る犠牲者が出ました。
数万人も死傷者が出たところに、行って楽しくはない筈だからね。
自分を奮い立たせるのに、宮城蔵王が背中を押してくれたようなものです。

東北道は三連休初日で渋滞してたので、国道4号線を北上しました。
途中、平行して走ってる箇所があり、こちらはスイスイなのに、高速道路は大渋滞。
下道で正解です。
さすが、カツオ君。

名取市から国道を離れ、海辺にある仙台空港に着きました。

滑走路の手前に、ぺしゃんこになった乗用車が綺麗に並べられていました。

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どうやったら、こんなに潰れてしまうのか...。

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滑走路がすぐ隣の場所です。

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空港内に入る道まで来ました。飲食店舗も、ぼろぼろです。

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まだ電気が復旧しておらず、駐車場は無料開放されていました。

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仙台と羽田・関空を結ぶ臨時便が復旧してましたので、仙台市内の鉄道の
運行状況が貼りだされておりました。

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空港ビルに入ると、いきなり正面に手荷物検査所があります。最少規模での運行復活です。

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その左手がJALのチェックインカウンターで、右がANAでした。

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この画像に一部が見えている標語「がんばろう日本」、今でもその通りだと私は個人的に思っているのですが、すっかり死語になってしまいました。

震災当日、天井も落ちてきたそうなので、カウンターの回りは突貫工事で作業をしてくれたのでしょう、補強工事がなされてました。

ANAのカウンターの手前に、津波当日の写真が展示されてあり、息を呑みました。

写真自体の撮影はしてませんが、表のバスターミナルの屋根のところまで、海水が押し寄せている写真でした。

この空港の建物の、手前のバスターミナルの屋根のところです。

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仙台空港の回りは堤防らしき堤防もなく、フラットな土地なので、この区域全体が海没したに等しい、ということがよく判りました。

先ほど見つけた廃棄車の山も、店舗も、全て海水が押し流していってしまったのです。

そして、建物の外に居た人も中の人も、根こそぎ押し流していったのでしょう...。

今般の災害を、初めて実感しました。

空港と市内を結ぶ新交通システムも現在止まっており、入り口のところのエスカレーターは、手すりのベルトも外されておりました。

すっかり打ちのめされた二人は、空港を後にし、仙台市内に向かいます。

空港付近の住居は、海水だけでなく、おびただしい漂流物がぶつかって傷んだのであろう傷跡がなまなましかったです。

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一か月以上経っても、海水が引いてない箇所もあります。

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電源供給がきてない交差点では、おまわりさんの手ばた信号です。

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電源復旧工事は既に始まっており、電柱の敷設が進んでます。

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11時過ぎには、仙台駅前に到着しました。

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駅前を見る限り、こちらではすっかり震災の爪痕は片付けられたようです。

そして、昼食は、前から行きたかったこちらに。

うまい牛たん東山 仙台中央二丁目店でする。

お店のすぐ裏手のコインパーキングに車を停め、店内に入って行きました。

店長のゆささんのブログを当時読み始めたのですが、ご本人は奥に居るようです。

呼び出してもらいました。

のぞえ「けいこちゃん!!」

初対面で本人はネットでは下の名前を出してないのに、何故かファースト
ネームを知ってる攻撃~。(笑

ゆさ店長「のぞえさんですか~~~~!!!」

こちらに伺うとツイッターでつぶやいたら、横浜のギリシャ料理のお店の店長さんのオリンピアさんやら船橋の中華料理店の三国の宮間さんやら山手の本格フランス料理店のふじこさんやら、お歴々から「よろしく〜」とのメッセージが殺到しましたので、いちいちつなぎました。

人気者です!

「ぐるなびで見た」と言ってないのに、ドリンクサービスです。

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カツオ君は、茹でたんを注文しておりました。

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私は、ランチ定食で一番美味しそうな、牛たんと仙台牛の定食1,980円にしますた。
まぁ、お値段も一番高かったですが(笑)。

麦めし、とろろ、テールスープにポン酢セットがつきます。

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仕込みに一昼夜寝かせるというテールスープ、絶品です。

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のぞえの知る限り、東京でこの味出してるお店はないもの。

そして牛たんと仙台牛の炙り。

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こんな分厚い牛たんも、見たことありません。

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炙りがジューシーなんだ。

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今改めて自分で見返しても、目の毒ですな(笑)。

私も、カツオ君注文の茹でたんを一切れご相伴~。

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牛たんが柔らかいじゃないかぁ~~~。

これは、焼きの後には最高ですね。

さて、私は2011年5月初頭時点でぐるなび店のレビューを1,500軒、ブログをオーナーや店長や従業員の方がご自身でぐるなびサイトに書いてるお店も100軒以上伺ってますが、初めて伺ったお店でブログを書いてる人の写真を撮影したのは、実はこれが初めてですた。

仙台空港周辺を見てきて打ちのめされたのぞえに、この人は天使に見えましたがねっ。

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本人顔出し了承済み。

店内たいそう混んでおりまして、ゆっくりお話ししたかったのですが、これから塩釜や石巻にも行ってみないといけません。

つか、その元気もゆささんに分けてもらいましたぞ。
震災で人出が足りないとは言え、若いみそらで地元の焼き肉店とは言え支店を任されて、若い店員さんやバイトさん達を使いこなし、共に泣き笑い、お店を運営しているです。
素直で、働き者で、一生懸命で、人生に真剣な働く女性でした。
GoToイートキャンペーンがスタートするようですが、このような人々を支援するためなら、私も応援します。

ゆささんから名刺をもらった連れが、「凄い、裏面にメッセージが全部手書きで書いてある」と感心しておりました。

この遊佐恵子さん、当時既にご結婚されてましたが、ご懐妊されたところでぐるなびのブログが廃止されてしまいました。
無事に出産されてお子さんが無事に育っていれば、今は小学生。
続きを知ることが、出来なくなってしまいました。

でもきっと、仙台のどこかで、明るい家庭を築き、私達と同じ空を見ているだろうと信じています。

すっかり癒されたカツオ君と私は、仙台をいったん後にしました。
カツオ君の案内で、塩釜・松島・石巻と回り、そして古川で自分の車を置いて、夜は新幹線で(笑)仙台に戻りました。

続きます。

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