新聞業界の凋落/A Fall of Newspaper Industry in Japan
(2020/8/15追記 見出し画像を付けました)
(2021/5/8追記 読みやすくなるように改行ポイントを修正しました)
1. 新聞の発行部数の推移
最初にお断りしておきますと、私は新聞業界については特に個人的な恨み
とかも含め、ネガティブな感情は抱いておりません。
家内は、夜見るTVドラマをチェックするため、新聞のTV欄を毎日楽しみに
見ているので、自宅で購読可能な新聞のうち、紙では東京新聞を購読して
ます。
新聞のTV番組欄は、TV番組専用週刊誌と比べて正確性で優位ですからね。
東京新聞より安い、宗教系等の新聞もありますが、それは選択しません
でした。
TV番組欄は別として、日本人の知的水準を高めるためにも、新聞の果たす
役割はまだまだたくさんあるとも思ってますので、むしろメガメディアと
して頑張って欲しいです。
拙稿では、具体的な提案には及んでおりませんが、新聞業界の抱える問題点のうち、販路の縮小という点について、ネットでも議論が見当たらない点を取り上げたいと思います。
東日本大震災以降の数々の新聞のスキャンダルで、特にここ数年で紙の発行部数は激減しているようです。
新聞の販売部数などの推移をさぐる(2019年前期まで版)
今から30年前は、新聞は誰でも読むもの、満員電車の中で、サラリーマンがいかにページを全部広げず、縦に四つ折りにして器用に読みこなしていたのかを思い出します。
さらに、日経で渡辺淳一 の『失楽園』が掲載されてた頃は、如何にそれを
読んでないふりをして読んでたものです(笑)
ちなみに『失楽園』は、私の母校の大学の図書館では「著名作家による代表作、社会文化に影響を与えた本、青年期に出遭うべき本」に含まれて
います。
青年期に出逢っちゃって、いいのかなぁ(笑)
2. 朝日新聞の発行部数の推移
さて、上記のYahooニュースでも触れられてましたが、5大誌のうちの朝日新聞について、2018年に投稿されて現在は読めなくなっているブログから、グラフと表題だけ救えてたので、共有致します。
朝日新聞、発行部数が5年で半減 直近の半期営業損益は6億1100万円の赤字
http://anonymous-post.com/archives/23214
(あいにく、リンクを辿ってもサイト自体がなくなってしまってます)
数値を正確に読み取ると、半減ではなく「半減近くまで下がった」が正しい読み方ですが、有料の紙を購読しなくても、無料のネット記事が読めるからだろうな、という気がします。
なお、私の母校の高校は、全国高校野球の地区予選では全国一の応援動員数を誇っておりまして、私が現役高校生の頃は、今では考えられないくらい
パリーグの人気がない時代でして、神宮第二球場の高校野球の地区予選に
母校から3,000名の応援が動員されたと報道され、隣の神宮第一球場での
パリーグの観戦者はたった30名と報道されたこともありました。
それを朝日新聞の「今、学校で」という連載記事でこき下ろされまして、
都立小山台高校の野球部員の方のコメント「魑魅魍魎(ちみもうりょう)の
軍団」という表現が全国を駆け巡りました(たぶん)。
今年逝去した私の母親は、当時それを読んで激怒しまして、読み終えるや
否や般若の顔つきをして、読んでいた新聞紙をびりびりに破り捨て、翌月
からは朝日新聞をやめて赤旗に切り替わりました(笑)。
私自身は、魑魅魍魎なんて死語を高校生に言わせた朝日新聞は凄いなとも
素直に思いましたが、同時に、「朝日新聞は、敵を作るのもうまいなぁ~
(全くのバカだな)」と妙に感心しました。
敵を作るのがうまい、と云うことは、その人は味方につけてはいけない、と云うことなのですが、それをやらかしたのが立憲民主党です。
前回昨年の参議院選挙で、比例代表だったかに朝日新聞の記者を加え、私の知人の党関係者がFacebook等で応援してたのですが、「押し紙」事件等からくる朝日新聞に対する人々の認識を、立憲民主党の人達は理解してないな、と感じました。
(ちなみに、その人の名前を確認しようとして同党のHPで参院選候補者一覧を確認しようとしたのですが、比例代表候補者の情報は何故か現在非表示になってます。
自分達にとって都合の悪い過去は、候補者情報と一緒に葬りさっちゃうのは、その組織に属する人は、気にしていないのでしょうかね。
まぁ、そういう点を気にする感覚が欠如しているから、国民から支持
されないないのでしょう。)
3. 新聞販売店の現状
同様の指摘を見たことがありませんが、新聞の凋落の状況は、新聞販売店の現状を見ても判ります。Wikipediaによると、新聞販売店は「2018年10月
時点で全国に15,802軒の販売店があり、10年前と比較すると4,297軒減少している」そうです。
私の住んでいる地域では、都内ですが朝日新聞サービスアンカーは既に撤退し、地元の新聞配達店会社に事業譲渡しています。東京新聞も同じ販売店が配達しています。
この家は〇〇新聞、あの家は××新聞という配り方を、ほぼ記憶に頼って、
最近まで配達していたようです。(聞いてみたことはないので、あくまでも新聞配達少年が居た時代から同じ状況だっただろうとの想像ですが)
一時期、朝起床しても配達されてないことが何度もあって、電話を受けた
高齢の社員の方(たぶん社長)が、30分くらいかけて車飛ばして、都度謝罪方々配達に来てくれてました。
その後は現在に至るまでぴたりとミスがなくなったので、配達の仕方を工夫したのではないかと思います。例えばスマホの画面に、テキストデータを表示させてそれを見ながら配達すればいい訳ですからね。
4. 折り込みチラシ配送会社
新聞販売店よりもさらにニッチなので、Wikipediaにも掲載されてませんが、オリコミサービスという会社があって、おそらくここが全国展開している
だろうと思われることと、似たようなビジネスモデルを持つ会社が他にも
あるかも知れません。
折り込みチラシ配送会社は、新聞に折り込むチラシを、希望者からの搬入を受け、また印刷会社から直接搬入させたりしています。私も国会議員秘書
時代に、何度か利用したことがあります。この会社で集めたチラシを、販売代理店毎に仕分けして、配達しています。
知人から聞いた話ですが、某県の折り込みチラシ配送会社では、今般の新型コロナウィルスの影響で、折り込みチラシが激減してしまい、それまで派遣社員紹介会社経由で派遣労働者を集めて仕分け作業を手伝わせていたのを、全員切ってしまったそうです。バイトだと簡単には切れませんが、派遣は
基本日々契約なので、新たな募集をしなければいいからです。
コストはその様に多少はコントロール出来ますが、チラシを取り扱う売り
上げは激減でしょう。そこから新聞販売代理店に取り扱い手数料が支払われるのですから、新聞販売代理店にとっても死活問題となっているのです。
5. 結論/Conclusion
新聞販売代理店、折り込みチラシ配送会社が業務縮小や廃業に追い込まれると、既存販売網が縮小していくということですから、新聞発行会社の売り
上げにも影響してきます。
この10年間は、度重なる新聞発行会社のスキャンダルに新型コロナウィルスが重なってしまい、発行部数の減少が顕著になった10年でした。
ここからV字回復が図れるのか、それともこのまま凋落していくだけなのかは、各社の自己変革への意欲に依存するでしょう。
Due to various scandals of the newspaper industry in Japan in the last 10 years and covid-19 influences, 15,802 newspaper distribution shops nationwide and a few flyer distribution companies have been facing their business volume shrinks drastically. The same effects also resulted in a drastic fall of issuing volumes of newspapers in the last 10 years.
Whether or not the newspaper companies in Japan can achieve a V-shaped turnaround would depend on their will to reform themselves.
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