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中学の教科書から読み直せ・・・だ、と?

こんばんは。今日もお疲れ様です。

20日のPRESIDENT Onlineに、著名ジャーナリストの池上彰さんと、元外務省主席分析官で作家の佐藤優さんの対談が掲載されました。

対談というか、お二人の共著が出版されるので、それの紹介ですね。
で、知識と教養を身に付けるには、中学生用の教科書を読んでみるといい、というのがお二人の主張です。

私のように、中学を卒業して45年も経ってしまったような者には、その間の学問の進歩とか、科学技術の進歩をおさらいしてみるのも悪くないのですが、何より重要だと思うのは、最新の科学技術を、どうやって平易に一言二言で説明してみせるか、という点です。

例えば、拙稿に何度も登場しているPASMOやSuica等の非接触型ICカードの原理がどうなっているのか、一言で説明できるって大事ですよね。

【佐藤】駅の改札で「ピッ」と音をさせるたびに、「今、手元の読み取り機から出ている磁力が私のカードのコイルを貫いて、電流が流れたんだ」と。(笑)
【池上】そうすると、教科書に書かれていることが、「試験のために覚えなくてはならないもの」から、「自分たちの社会を理解するために有意義な知識」に変わるわけです。
そういうふうに、教科を問わず「学びのモチベーション」を植え付ける仕掛けが、随所に施されているのも、今の教科書の特徴ですよね。

説明の技術も、この半世紀の間に進歩している、とうことになります。

そうそう、子供を自宅で教えるのに、教科書の内容が全く異なっているので、親が子供に教えられない、という問題がありましたね。

それから、ユニバーサルデザインに即して、例えば視覚障害を持っている方が読んでも誤解ないようにちゃんとチェックされていたりもするのです。
それ、ほとんどの人に関係なさそうですけど。

いいことばかりでもないようです。

【佐藤】ただ、ペラペラだとカラー印刷が難しいから、紙は厚くなって、教科書自体が重くなった。必ずしも文字数が増えたのではないけれど、嵩も重量も増したわけです。それを何冊も持ち歩かなければならない今の小中学生は、けっこう大変です。

だから、中村伊知哉さんが昔から主張しておられる教科書のオンライン化、電子文書化がとても重要なのです。

教育現場を語るにも、まず教科書自体が、自分達が使っていたものと隔世の感がある、ということを認識することから始めないといけませんね。

また、次の点は少々疑問に感じました。

【池上】でも、国際標準からすると、日本の教科書はこれでも薄いんですよ。アメリカの義務教育の教科書なんて、ものすごく分厚い。大きな理由は、先生の質にあります。なんだかんだ言って、日本の先生の質は高いわけです。アメリカは必ずしもそうではないから、人によっては、教科のすべてを教えられない。だから、できるところだけをやって、「あとは教科書を読んでおきなさい」とやっても対応できるようになっている。そこでアメリカの教科書は懇切丁寧で、読めばわかるようになっている。結果として厚くならざるを得ないのです。

だったら、アメリカの教科書のように、読むだけでわかるようになっているものを読まないとダメなんじゃないでしょうかね。

で、私が留学した時分は電子書籍なんで存在してませんでしたから、学内の寮から教室まで、2,3冊の教科書をバックパックに詰めて、自転車でキャンパス内移動するのも大変でした。
そのために、留学先の大学のCO-OPの売店で、バックパックを買い求めた位ですから。
米国の小学校では教科書の電子化が進んでいて日本では進んでないのは、もしかするとニーズの切迫性が違うからかも知れません。

また、上記の池上さんの説明だと、日本の先生の質は相対的に米国の先生より質が高い、は正しいかも知れませんが、例外的に能力の低い先生も、日本にも多く居るのではないか、という気もします。
そうした先生に教えられた子供達はそれこそ悲劇の主人公で、教科書読んでも頭に入らないし、ちゃんと教えてももらってない、つまり学力低いまま先に進まざるを得ない訳です。

まぁ、文句ばかり言っていても始まりませんので、さっそく私もAmazonで中学の教科書をポチり...また不良品掴まされて返品処理しないといけなくなる気がしましたので、今日は遠慮しておきましたw

では、また明日。


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