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小池百合子都知事が日本初の女性総理大臣になる可能性2021年版

こんばんは。今日もお疲れ様です。

1.これまでの投稿

私は、別に小池百合子を人として好きでもなんでもなく、むしろ
とんでもない政治家だと思ってますが、冷静に状況を分析してみるに、
日本初の女性総理に一番近いポジションに居るのはこの人だろうと
判断し、昨年、以下を投稿しました。

これを書いた時点では、まだワクチンの開発が成功するかの目途も立って
おらず、世界でCOVID-19対策に一定の短期的対応に成功しているのは
軒並み女性がリーダーの国だ、ということをお示しして、小池百合子は
自分でレール敷いて走る人だから同様の期待がもてる、と書きました。

確かに、その後の小池百合子は紙芝居用フリップを部下達に用意させて、
TV中継の前で散々横文字投入の紙芝居を繰り広げておりましたよね。
ここ1年程、そればっかし、ずっと。

東京オリンピックも、散々なことになってましたが、近々開催予定の東京
パラリンピックも含めて、オリパラについては、今のところ小池百合子が
直接責任があって批判を受ける事態にはなってないです。

で、その続きを昨年6月にアップしました。

こちらは、その後、小池百合子の学歴詐称問題が話題となったのでそれに
関連して投稿したのですが、結論から言うと、朝日新聞が、自分で集めた
情報をしっかり管理してないと、小池百合子の批判はできない、という話
でした。

<その3>も、昨年7月にアップしました。

これも、小池百合子本人がどうとかいう問題ではなく、あまりにも
対立候補が弱すぎる、という話でした。

で、論評しているだけなのは自分の性にも合わないので、小池百合子が
総理総裁の道を歩むにはどうしたらよいのか、案も考えました。

これをアップしたのが1年1か月前で、海外でのワクチン開発状況が、
ぼちぼちと我が国にも伝わり始めた頃でした。

このワクチン、量産のあかつきには各国で奪い合いになるのは見えてましたので、そこを小池百合子が官僚をフル動員して交渉させて多少でも結果が
出せれば、総理総裁の椅子もグッと近くなる訳ですし国益にも適うので、
それがいいのではないかと真面目に思っておりました。

政府内の実情が暴露されてないので外から推測ですが、日本政府は
ファイザー等の製薬メーカーとの交渉に「他国比」成功していなかった上に、なんとか契約には漕ぎつけたものの相手の言い分ほぼ丸飲みでしか
契約締結できなかったと思われますので、供給スケジュールも製薬企業側の都合次第、各地方自治体へのワクチン供給についても、明確なスケジュールを提示することができなかったのでしょう。
そこをはっきりさせるべく、交渉の目的と成果を出すのが本来の政治家の
役割ですが、日本の政治家にそれを期待するのが無理だったようです。

で、そこに成果を出せるような政治家でないと、総理なんて務まりません。

2.小池百合子が実際にやってること

しかし、結局小池百合子も紙芝居から先に進むこともなく、何をやったかと言えば皆様ご存じの弱者いじめ、COVID-19対策で一番悪いのは飲食業界と
科学的な根拠もないのに決めつけ、スケープゴートにしていじめること
でした。

これも冷静に考えれば、確かに、この時期飲食店に集まって大勢で会食をして、マスクもつけずに大声を出して密になって会食していたら、その中に
1人でも保菌者が居れば、感染のリスクはあるでしょう。
ですから、密になって大声を出してる連中を規制すればいい話なのに、酒類の提供を規制するというのは、交通事故がなくならないので自動車の製造
販売を規制するようなものです。

自動車の製造販売を規制するぞ、となったら、いやそれはおかしいと誰でも気づくでしょうが、COVID-19対策だから、と言われるとその判断が出来なくなってしまう人が多いようです。

それでなくても、度重なる緊急事態宣言で飲食店からも客足が遠のいて
しまっているのに加えて、行っても提供が午後8時までだったり提供
できなかったり。

私の一番のお気に入りの新宿のダイニング・バーも、昨年の秋に閉店に
追い込まれてしまいました。

休業補償は、全体としてはなんとか実施されているようですが、手続きは
相変わらずのお役所仕事で煩雑・複雑でしょうし、損失が全額補償される
訳でもないでしょう。

おまけに、補償金も時間軸通りには支払われてはいないそうです。

国民民主党の調査によると、2021年7月末時点で、1月~3月の2回目の緊急事態宣言のときの一時支援給付金が、まだ6万件も支払われてないそうです。

もう、めちゃくちゃです。

モノ言わぬ飲食業界のままでいいのでしょうか、自分達の代表を国会に
送り込んで、自分達の業界、自分達と家族の将来を守ったらいいじゃない
ですか、という趣旨で先週投稿したのですが、Facebookではサラリーマンの方から支持するコメントを頂いたものの、普段私の投稿を見てくれてる
飲食店の方からの反応は、ほぼゼロでした。

これは、小池百合子にしてみれば、いじめてもしっぺ返しはない、と判断
してやっているのでしょうが、その判断は残念ながら正しいということに
なります。

しっぺ返しを恐れる必要がなければ、いじめは継続されることでしょう。

おまけに東京都の尻馬に乗っかって、政府も飲食店いじめに余念が
ありません。
西村大臣以下、政治家が考えることは大体似たり寄ったりなのですね。

つーか、他の与党政治家が真似するような政策を、率先してやってることが
悲しいかな、この国では総理大臣の椅子を目指す近道なのです。

3.飲食店いじめは、小池百合子の政治家としての汚点になるのか

では、こうやって飲食店いじめに余念がない現状は、将来、小池百合子の
政治家としての通信簿にマイナス、汚点がつくのでしょうか。

結論から申し上げますと、残念ながらそれはないでしょう。

まず、罰金規定や処罰規定のある法律に触れた訳ではありません。

女性初の東京都知事に就任する前の選挙公約も、再選されたときの選挙
公約も、守られた公約はどれくらいあったのか、それも広範かつ真剣には
議論されず仕舞いでした。

上記でご紹介した記事はかなり甘めな評価とは思いますが、逆に言えば
これが最低線です。
「一つも公約実現できてない」という評価もある位ですから。

そして、公約実現率で糾弾されて職を自ら辞したり再選を断念した以外で、辞職まで追い込まれた日本人の政治家は、少なくとも今世紀に入ってからは皆無です。

4.総理大臣候補に求められる資質

ここで、実も蓋もない話を再び書きます。

日本の総理大臣に求められる資質は、政策遂行能力ではありません。
衆議院議員で、衆議院内の投票で選出される人物であること、そして
これまでの慣行で、与党の代表であることです。

与党の代表、すなわち自民党の総裁になるためには、現状、派閥の領袖達に
「この人なら『党の顔』として、次の総選挙で勝てる」と思わせれば
いいのです。

ですので、「このままでは次の総選挙で勝てない」と党内から心配の声が
上がっている、菅総理の進退が問われる問題となっている訳です。

でも、今の野党は弱すぎるので、その心配は杞憂だと思いますけどね。

なお、派閥の領袖達自身も総理総裁を目指しているでしょうし、機会が
あれば打って出る自民党議員も毎回居ますので、そちらの分析も本来
必要ですが、ここでは「女性初の総理」に話を絞りたいと思います。

5.他の女性政治家の動き(1): 高市早苗

さて、自民党内の女性政治家の中で、高市早苗前総務大臣が、一番乗りで
総裁選への出馬を公表するようです。

昨年秋~冬に発生した総務省の幹部級官僚の接待事件では高市大臣は直接
責任があった訳ではありませんし、上記の記事で言及されている、事務次官の服務規程違反も、法令に則って粛々と手続きをしただけですから、それを
総務大臣経験者の菅総理に文句を言われる筋合いもありません。

大臣としての資質は、安倍内閣においてほぼトップクラスと思いますが、
総裁の椅子を手に入れられるかどうかは、派閥の領袖達と、メディアから
見えないところでどこまで握ることができているかによります。
その点は、小池百合子の方が一枚も二枚も上手でしょう。
その小池百合子と、どこまで同じ真似ができるかの勝負でしょうね。
それができるなら、現時点で与党内議員である高市早苗の方が、
党外に出てしまった小池百合子より遥かに良いポジションに居ることは
間違いありません。

ただ、下記に述べる野田聖子も、2015年と2018年の総裁選に手を挙げた
ものの、推薦人20名を集めることができずにいずれも断念しています。
高市早苗が同じ轍を踏まずに進めることが出来るのか、注目されます。

6.他の女性政治家の動き(2): 野田聖子

次に党内で総裁に近い場所に居るのは、野田聖子でしょう。

一度総裁選への意欲を公表していますし、小池百合子と同様、自民党を離党して復党した経験ももっています。

ただ、上記のWikipediaにも記載されている通り、国防問題について同僚議員の同意が得られないような発言をしているのがマイナス面です。

南シナ海問題
2015年11月4日放送のBS日テレの番組で、中華人民共和国が南沙諸島をめぐり周辺国およびアメリカ合衆国と対立していることについて「日本は直接関係ない。日本は独自路線で外交していくことに徹するべきだ」と発言した。また「中国も韓国も日本同様経済で不安をかかえている。~南沙問題を棚上げするくらいの活発な経済やりとりがお互いの目先のメリットに繋がる」とも述べた。また「南沙で何かあっても、(それは中国から)日本に対してのメッセージではない。それとリンクさせずに日本は独自路線で中国・韓国との日本らしい外交をしていくことに徹するべき」と主張した。
産経新聞は野田の南シナ海問題に対する認識について、軍事力と外交や経済がどういう相関関係をなしているのか、決定的な認識不足があると言わざるを得ないと批判し、自民党内から「国際法を無視して強引に領土・領海の拡張を図る中国への基本的認識があまりにも低すぎる(党幹部)」、「首相を目指す資質が欠けた… (野田に近い議員)」、「民主党の鳩山由紀夫元首相や、韓国の朴槿恵大統領と雰囲気が重なり、頭がクラクラした(9月の自民党総裁選で野田の推薦人になることを了承したある議員)」といった反応があったことを伝えた。

昨年の自身の政治資金パーティで、今年の総裁選への出馬意向を語ったそうですが、去年の総裁選はどうしてたのでしょうかね。

7.まとめ

高市早苗も野田聖子もまだまだ課題や未知数があり、やはり二階俊博幹事長と仲の良い小池百合子に一日の長がありそうです。

また、高市早苗や野田聖子に比べて、党内をがっちりまとめ上げる能力も、小池百合子に一日の長がありそうです。

小池百合子本人のモチベーションとしても、この先、東京オリパラによる
東京都の財政難の責任から、全力で回避したいと思っていることでしょう。

そして、もし、二階幹事長が、総裁選は総選挙の後に行う、という方針を
出して来たら、今からでも、小池百合子が衆議院議員に戻って総裁選で
当選する、というシナリオも可能ではあります。

日本初の女性総理大臣が、今年誕生することになります。

その妥当性については、稿を改めて論じたいと思います。
1か月後くらいに。

では、また。

 







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