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東日本大震災を忘れない(14)-復興の足を引っ張る新聞社

こんばんは。今日もお疲れ様です。

この日記だけは、あまり明るい話題、生産的な話題は書けそうもないので、そうしたトピックスがお嫌いな方はどうぞスルーしてくださいm(_ _)m。
この後に続く話は、かなりいい話になるかと思います。

最初に、大震災で亡くなられた方々に対し、心より哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈りします。

私が自分の食日記でちょうど1,500軒目のレビューを書いた、福島の名店・味乃桃の井の店長ももさんは、原発で避難してる人達に対して、ずっと炊き出し活動をしてくれていました。

そのももさんが、震災から3か月経った2011年6月のある日、ブチ切れました。

彼の怒りの元になったのは、朝日新聞の「福島県民を30年にわたり健康調査 内部被曝も含め測定」というタイトルの記事でした。

9年前の記事ですが、キャッシュが残っていました。

なんと、私の大学の同期で朝日新聞の科学部に勤務している大岩ゆりが共同執筆していました。

客観的に言えば、この記事自体には、ももさんが怒りのあまりに発した言葉は、一切出てはきません。

でも、東京に居て(もう一人の方は大阪かも知れないけど)、被災地で頑張ってる人と話をしたことのある記者なら、こういう書き方は、しないと思う内容です。

ももさん、福島の人達はモルモットなんかじゃないし、もし万が一放射線による健康被害が出てくるようであれば、一緒に守りましょう、子供達を。

というのが、私に言えたももさんへのメッセージでした。

この後に、私の勤務先の議員事務所で、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウィルス(HPV)を発見して、2008年のノーベル医学賞を受賞したハラルド・ツア・ハウゼン教授を、日本に招待して議員会館で講演してもらったのですが、その講演会に、大岩ゆりも参加して名刺を置いて行きました。
私は会場では気付かなかったのですが、卒業以来一度も会ってなかったので、懐かしくてメールしました。
そしたら、会場で私のことを見かけたのだが声はかけなかった、と返信がありました。
そうか。
つまり仕事だから取材に行ったが同窓生と会う興味はない、と理解しました。

貴方の記事によって、現地の人が怒り狂っている、と会って伝えようと思いましたが、断念しました。
言っても、無駄と判断しました。

のぞえらが参加してる民主党のボランティアグループも、同様に朝日新聞の別の部署から「被害」を受けました。

いちいち公表する話でもないので、これまでこの投稿にも詳細書きませんでしたが、国会議員がボランティアに交じって、復興支援作業に参加してることが度々あります。

現場に行くと、別行動していて、「お、今日はこちらだね。ご苦労様」と顔を出す国会議員も居ました。
今は落選中、というか国会に復帰するかは不明ですが、衆議院議員だったときに少なくとも被災地に100回は訪問していた高邑勉氏とか。

今回、初めて参加する国会議員、9年前に書いた食日記では名前を伏せましたが、私の大学の後輩の、牧山ひろえ参議院議員ですが、ツイッターでこうつぶやきました。

2011年6月12日「私たちの作業待ち時間は到着後3、4時間後。3月下旬と比べ大分改善。朝ボランティアをすぐに必要な所に配置し、瓦礫処理などの重労働は涼しい午前中に。午後は遺品捜しなどを。来るものは拒まず、きちんとした計画により全ての人材を使いこなす必要性を感じた。」

同13日「明日はNPO法についての(14日の国会での)質問に先立ち、被災地のボランティアコーディネートへの支援を提案したい。コーディネートする側は不眠不休で頑張ってくださっているが、人不足でボランティアの作業時間がフルに活用できない。被災地に御教授頂きながら提案書をまとめたい。 」

同15日の朝日新聞の記事に12日のツイートが引用され、

「これを知った同町災害ボランティアセンターの影山伸一さんは、作業開始まで時間がかかったのは『道路事情がよくないのに、民主党議員らが大型バスで来た。そこから現地までワゴン車で運んだから』と反論。その上で『ボランティアを式する人材不足は事実だが、人を派遣しても簡単にコーディネーターにはなれない。すでにコーディネーターとして活躍する人が被災地に長くとどまれるような、金銭的な支援も含めた制度の整備が最も大事だ』と強調した。
 今回、現地スタッフと議員の間で公式な意見交換の場はなかったといい、『国会議員がボランティアに来ることはよいことだが、もっと現場の声を聴き、実際に政策に生かす努力をしてほしい』と話している」

と書いてありました。

牧山議員が、被災地に関するツイートで、冒頭に作業待ち時間のことなんて書くのがそもそも軽率でしたが、彼女はTBS勤務だったので、要はこのような書き方は職場で習って身に付いたものなのです。
南三陸のボランティアセンターの人が、いちいち国会議員のツイートをチェックしたり、内閣委員会でのメンバーの発言内容をチェックしてる暇がある訳ないので、「これを知った」というのは、正確には「誰かが(わざわざ)伝えた」ということでしょう。
それを、全く同じとは言いませんが似たような業界から、作法が同じなのに書き手の立場が変わると攻撃を受ける訳です。

それが朝日新聞の記事になるということは、影山さんに「伝えた」のも朝日新聞だろうと簡単に推測できます。

12日のつぶやきは正確には伝えられてないし、13日のつぶやきの内容は伝えられてないですよね。

もっと言えば、12日の牧山議員のツイートは、前回の私の投稿でご紹介した、朝日新聞の日曜版に掲載された被災地ボランティアの課題とほぼ同様の内容です。
身内が書くのはよくて、同様の発言を与党議員がすると、挙げ足取りに回る訳です。

東京でボランティアを募集し夜行バスの手配までしてくれてる事務局には、南三陸町で今後もボランティアを実施して大丈夫なのか、と心配する声が寄せられてしまいました。

事務局は上記の影山さんと直接電話で話し、ボランティア活動が現地で歓迎され、評価されていることをわざわざ確認しました。

でも、この心ない記事が、多くの参加者の心証を害したのは言うまでもありません。

次の南三陸でのボランティアに参加するメンバーの数は、おそらく少なくなってしまうことでしょう。
朝日新聞よ、新聞の売り上げを維持するために、復興の邪魔をするような真似だけはやめてほしい、と思いました。

朝日新聞が、とんでもない記事を書く記者が多い会社だというのはわたしの中では半ば常識なのですが、そう思ってない人は、下記をご覧ください。

では、また明日。

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