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勇気をプレゼント

車椅子に乗った人がやって来た

坂道を下ろうとしていた

少し心配で

様子をしばらく見つめていた

大丈夫ですかと

声をかけよう思った

だけど出来なかった

声かけて迷惑がられたら

嫌だなと思った

周りの目も気になった

声を掛けなくても きっと大丈夫

言い訳みたいな気持ちが

湧いてきた

後ろめたさを感じた

何で躊躇してしまったんだろう

足が悪い人だと

必要以上に意識していた

やっぱり私とは違う人って

自分の中で線を引いていた

自分が嫌になった

次の日も次の日も

車椅子に乗った人はやって来た

そして 声を絞りだし

やっと声をかける事が出来た

自分が行動出来たのが嬉しかった

何か変われそうな気がした

その一歩は 私にとって

結構大きな一歩だった

生き方の きっかけくれた

懐かしい思い出

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